『マルドゥック・ヴェロシティ』は、ハヤカワ文庫JAから刊行されている冲方丁のSF小説。イラストは寺田克也。第24回日本SF大賞を受賞した『マルドゥック・スクランブル』の続編にして前日談。同作における主人公の宿敵ディムズデイル・ボイルドが大いなる虚無へと至る軌跡を描く。"「おお、炸裂よ(エクスプロード)! 塵と灰に! 炸裂よ! 炸裂よ! 塵と灰に!」"覚醒剤中毒による友軍への爆撃という罪を犯した優秀な軍人、ディムズデイル・ボイルド。マスコミからの隠蔽のため軍研究所に収容された彼は、そこで開発されたばかりの万能ネズミ型兵器ウフコックと出会う。失われたキャリアを取り戻すべく、麻薬中毒を克服し、重力を自在に操る力を得るとともに自己を回復してゆくボイルド。だが戦争は終結し、技術を危険視された軍研究所とその成果は廃棄が決定。全てを葬り去るべく、実行部隊が研究所に迫る。「/」や「=」、「-」などを多用した独特の文体で書かれている。ジェイムズ・エルロイ風と言われることが多いが、エルロイはハリウッド・ノクターン以降の作品では記号でセンテンスを短く切る以外に頭韻を積極的に使用しており、正確には『ホワイト・ジャズ』風とも言うべき文体である。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。