駐日アメリカ合衆国大使館(ちゅうにちアメリカがっしゅうこくたいしかん、)は、アメリカ合衆国が日本に設置している大使館である。所在地は東京都港区赤坂一丁目10番5号。アメリカ合衆国連邦政府を代表して、隣接する千代田区霞が関地区に集中する日本政府の中央省庁などとの交渉や情報収集にあたることを主要業務としている。近年の重要課題としては、米軍再編問題、BSEに起因する米国産牛肉の輸入問題などがある。また、米国文化の普及活動や、観光促進のための米国各地の観光局や企業への斡旋も行っている。さらに、大阪、名古屋、札幌、福岡・那覇にある領事館とともに、米国の市民権を持つ者に対する支援や、米国を訪問する外国人へ査証の発券などの領事業務を行っている。現在の駐日アメリカ大使はキャロライン・ケネディである。2013年11月12日に国務省で就任式を行い、同月15日に東京に到着、同月19日の皇居での信任状捧呈式を経て正式に着任した。大使館の敷地(1万3,000平方メートル)は日本の国有地であるが、その賃貸料(約250万円/年)を1998年(平成10年)以降払っていないこと、他国に比べて賃貸料が格安である(駐日英国大使館の3万5,000平方メートルの賃貸料は3,500万円/年)ことが問題となった。米側は「そもそも1896年(明治29年)に交わした契約文書に値上げの規定はなく、大幅な値上げには応じられない」と、100年以上前の文書を引き合いに出して支払いを拒否していたが、最初の滞納の時効を控えた2007年(平成19年)12月10日に段階的な引き上げで合意し、米側は同日までに10年分の借地料7,000万円(今回の合意で、1998~2007年分は年700万円とし、以後2008~2012年は年1000万円、2013~2027年は年1500万円に引き上げられたことによる)を支払った。なお、米国以外にも、英国などいくつか国々が国有地を借りているが、借地料を滞納した例は、本件以外にはない。駐日アメリカ合衆国大使館の東側には「霊南坂」という坂道があり、かつては「霊南坂」が「アメリカ大使館」の異名として通用していたこともある。霊南坂(れいなんざか)は、赤坂1丁目と虎ノ門2丁目の境界を南西に上る坂道であり、坂の西側はアメリカ大使館、東側はホテルオークラ東京と大倉集古館となっている。この坂の坂上一帯の旧町名は「赤坂区霊南坂町」(現在は港区赤坂1丁目)であり、旧霊南坂町には1917年(大正6年)に辰野金吾による旧教会堂が作られた教会・霊南坂教会がある。坂名の由来は、江戸時代のはじめに徳川家康、秀忠、家光と、三代に渡る将軍に尊敬された僧・霊南がこのあたり赤坂溜池の南台に寺を創建して住み、これを「霊南庵」と号したことによる。霊南庵はその後、幕府によって一帯が武家地に変えられたことから芝高輪に移転、「東禅寺(高輪東禅寺)」と改称した。高輪東禅寺は幕末、英国の仮公使館として使われた。
出典:wikipedia
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