神威(かむい)とは、同人サークルSITER SKAINによって制作された縦スクロールシューティングゲームである。1999年(平成11年)のコミックマーケット57にて発表された。2000年代初頭に掛けて、同人STGのひとつの頂点となったとも言われる作品。レイシリーズを意識していると評価されることも多いがが、演出やゲームシステムとしては蒼穹紅蓮隊などの影響も受けている。本作は元々、1996年(平成8年)11月に完成させた『ALLTYNEX』を第2回アスキーエンタテインメントソフトウェアコンテスト(略称Aコン)に応募後、まだ結果発表がない1997年(平成9年)1月から、作者が過去にBasicで開発したシューティングゲーム『DESTROYER』から付けてスコアタックシューティング『D-ATTACKER』というコードネームで開発が始まっている。なお『ALLTYNEX』はAコンで敢闘賞を受賞しており、発表の頃に『神威』と命名された。1997年(平成9年)9月の体験版公開後、二年の制作期間を経る間に、最初の体験版からは製品版へはシステムも含めかなりの変更が行われている。回転、拡大、縮小、半透明表示と、256色ながらソフトウェア処理による多彩な演出があるものの、比較的低スペックのPCでも動作するのが特徴である。また開発期間中にヤスウェアの『Reflection』やそのリメイク作品『Reflex』(当時開発初期)にも携わっており、『ALLTYNEX』と『Reflection』の設定を元に、『神威』はALLTYNEX3部作の3作目として共通した世界観の異なる時代の作品設定になっている。当初はWINDOWS98、98SE、NT4.0対応であった。発売当時のゲームとしては珍しく、WINDOWS NT4.0に対応している。2000年代後半になっても固定ユーザーが多く、2013年(平成25年)3月まで継続更新してSITER SKAINのWebPage上で提供されたバージョンアップにより、640x480モード、WINDOWS XP・vista・7への対応、エフェクト追加など、2013年(平成25年)現在のパソコンでも遊べるような工夫がされている。MSD-JAPANから1998年(平成10年)4月発売の『日本語ウインドウズゲーム50+ Vol.11』に1997年(平成9年)公開の2面までの体験版が収録され、2001年(平成13年)にはMSD-JAPANの「GameLand2000」シリーズとして全国パソコンショップで一般流通販売された。パッケージに書かれたキャッチコピーは「インターネット上で人気度、知名度共にNo.1のシューティング!ついに登場!!」。また、2002年(平成14年)に100円ショップダイソーの「ザ・ゲームシリーズ」として『神威Light』が発売されているが、これは体験版同様に2面までの内容となっている。当初は完全版を100円でという話だったため一度断っており、元々フリーウェアや制限付きシェアウェアなどの無料ゲームを販売するシリーズなためネットの体験版で構わないと再度打診が来たため承諾、体験版をそのまま提出するのもどうかと考えたため完成版の最新アップデート準拠やCD-DA音源などシステム面では完成版と同等レベルにして2面クリア後に完成版のデモが出るようにした専用のデータを制作して提出したという経緯をたどっている。本作品は基本システムとして残機制とシールド制を採用している他、高さの概念が存在する。そのため、敵機と自機の高度によって、装備されている3種類の武器を使い分ける事が必要になっている。また、武器は同時に2つ使えない。武器アイテム条件を満たせば敵として登場する量産型の神威模造機も自機として使用可能になる。量産模造機の雷刀は初期の神威体験版で自機が使用していた両斜め前に撃つ拡散タイプの雷刀になっていて、威力は低いが広範囲の敵弾を消せ、一部の誘導レーザーは打ち消し弾系の同一高度への雷撃となる。神威に劣る点は雷撃は最大同時発射が12発になっている事やシールド値が2つ分しか無い(神威は4つ分)事。敵弾と敵の数が非常に多い。これは自機の装備が強力なことに対してである。難度は設定で3段階選択可能(簡単・普通・脅威)で大きく変わるが、高難度設定で敵弾の数を増やすのではなく、弾速を上げることにより難度を調整している。また雷刀を使わないと回避不可能な攻撃もあり、R-TYPEシリーズのような『覚えゲー』的な楽しみも可能。上記の通り、3つの武器を巧みに使う高い戦術性が求められ、敵の攻撃が非常に激しく数も多い。しかし、雷撃の追尾性能、雷刀という通常兵器に敵弾を消す特性がついていることから、多くの敵と敵弾に対しての攻略のハードルが低いともいえる。爽快感も高く、シューティング(特に弾避け)が苦手な人でも十分遊べる。スコアやなどの記録は難度の設定、機体別に分けられており、特に難度『脅威』では多くの速い敵弾とホーミングビーム、ミサイルなどがあいまって、様々なシステムを駆使しないとクリアは難しい。しかし、コンテニュー回数は無制限なのでステージ全般やエンディングなどは誰でも見られるように配慮されている。また『模擬戦闘』という所謂エリアセレクトプレイモードがあり、各ステージ残機数無制限、通常弾はパワーアップしていない状態で行える。この模擬戦闘でもステージ、難度別にスコアが記録される。ファン達によりWeb上で難度別にスコアが競われたこともある。遙か昔から上空に霞んで見える謎の物体。古より人々から神として崇められてきたそれは、文明崩壊以前の旧世界の遺産、衛星軌道上にある巨大な人工建築物「機械神殿」だった。そして脳に送り込まれる命令のままに「彼女」は目覚め、機械神殿から対人類の殲滅兵器の鍵となる機動兵器「神威」が飛び立った。
出典:wikipedia
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