図像資料(ずぞうしりょう)とは、歴史資料のうち、絵画やデザイン、絵はがき、ポスター、写真、漫画、地図・絵図などビジュアルなものの総称。文献資料を理解するときに大きな威力を発揮するだけではなく、文献資料だけでは得られない情報も非常に多いため、今日では歴史理解に必須の資料とされるようになった。絵画資料(絵画史料)は今日きわめて脚光を浴びているが、その最大の功労者と考えられるのが絵画史料論の開拓者東京大学史料編纂所教授の黒田日出男(1943年-)である。主著書に、があり、編書には、がある。また、五味文彦(1946年-)も早くから絵画資料に着目しており、主著に、がある。五味の編著としては、がある。黒田・五味以外では、なども絵画資料を駆使した優れた論考として話題を呼んだ。西洋史では、がある。いずれも名著として知られる。産学官合同の「北東アジア・データベース研究会」(京都大学地域研究統合情報センターを拠点とする)は、国内外の研究者、教育者、アーキビスト、コレクターなどが共通して非文献資料を利用するための基盤づくりが必要であるとして、視覚的なデータベースを構築することを目的に活動している。同研究会では、2005年2月に「戦前期、東アジア絵はがきデータベース」を公開している。絵はがきへの主要なアプローチとして貴志俊彦は、の4つを指摘している。貴志俊彦は、絵はがきデータベースにつづき、「満洲国とポスターデータベース」を構築している。また、刊行物としては、貴志『満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館、2010年6月)が参考になる。写真資料も、特に近代以降の歴史研究には欠かせないものである。清水勲(1939年-)の一連の著作が資料としての漫画を取り上げている。絵図を用いた著作には、黒田前掲『姿としぐさの中世史』のほかがあり、集落論や歴史地理学的研究、地域の変遷を考察する際に欠くことのできない資料となる。国土地理院 古地図コレクションでは、国土地理院が所蔵する古地図等をカテゴリ別に分類、公開している。ややくだけたガイドブック的なものとしては、などがある。図録は全国各地の博物館や公文書館から各種のものが発行されている。なかでも、は内外の古地図資料の優品を掲載している。また、絵図を日本史教育に用いた授業実践には次のような事例がある。
出典:wikipedia
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