永田 和宏(ながた かずひろ、1947年5月12日 -)は、日本の歌人、細胞生物学者、京都産業大学教授、京都大学名誉教授。短歌結社「塔」前主宰。夫人は歌人の河野裕子。長男永田淳、長女永田紅も歌人。滋賀県出身。細胞内タンパク質の品質管理を研究。米国国立がん研究所客員助教授在任中だった1986年には、コラーゲン生成に特異的な機能を持つ熱ショックタンパク"HSP47"を発見した。京都大学胸部疾患研究所(現再生医科学研究所)教授になってからは、小胞体における変性タンパク質の品質管理機構に関する新規遺伝子を次々と発見し、この分野に大きな貢献をした。変性タンパク質を見分けて分解経路にまわすEDEM1(Science, 2003など)、変性タンパク質のジスルフィド結合を還元して、小胞体からサイトゾルへ逆輸送しやすくする還元酵素ERdj5(Science, 2008, Mol. Cell, 2012)などが代表的なものである。京都大学在学中に短歌を始め、高安国世に師事した。初期の歌風は前衛短歌の影響を色濃く受け、時に口語も生かした青春歌や科学者的な世界把握を持ち味とした。後にはそれを消化し、身辺に取材した平明なものに変化してきている。師の影響から新仮名での作歌を行っていたが、2008年より旧仮名に転向した。歌会始詠進歌選者、角川短歌賞選考委員なども務め、「短歌合わせ鏡の説」(『表現の喫水』)に代表される明晰な理論家としても現代歌壇の中心に位置している。2010年に妻河野裕子が病没した後は、家族生活の思い出を描いた随筆も発表し、広い読者を得ている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。