ソフトスパゲッティ式めん(ソフトスパゲッティしきめん)は、学校給食向けに開発された日本特有の麺である。通称は「スパうどん」または「ソフトめん(ソフト麺)」。以下この項目では「ソフト麺」として説明する。特に関東や東海ではメジャーではあるが、全国レベルでは地域によって知名度に極端な差がある食品である。ソフト麺はうどんのようにも見えるが、うどんとは原料や製法が異なっている。一般的にうどんには中力粉や薄力粉が用いられる(うどんの項目参照)。これに対してソフト麺の原料は強力粉(フツウコムギ、)である。ソフト麺は学校給食向けに開発されたもので、学校給食用のソフト麺には原料として学校給食用強力粉が用いられている(学校給食用小麦粉の一種)。この学校給食用強力粉は学校給食用小麦粉品質規格規程に基づいて強力粉にビタミンB1やビタミンB2を栄養素として添加して強化したものである。ソフト麺は強力粉に食塩水を加えて混捏して麺にした上で一度蒸して表面を糊化させた上で茹でることにより製造している。そのため、うどんや素麺に比べ伸びづらく消化がよい。また、表面が糊化し、かつ、中がやわらかいためスパゲッティ用途にもうどん用途にも適する。1960年代、当時パンのみであった学校給食の主食を増やすために開発され、東京都が学校給食に採用をしてから各地で採用されていった。それゆえ関東地方や東海地方と、中国地方の一部ではよく知られている一方、東北、関西、四国、九州(沖縄県を含む)、北海道(札幌市を除く)、北陸・甲信越の各地方では、ほとんど知られていないことがある。他の主食と同様に、自校給食の場合でも調理されて蒸しあがったものが業者から納入される。当時は美味しくないことで不評であった給食用パンに端を発する給食嫌い(給食離れ)が進行していたが、アメリカ産小麦の輸入と消費を維持するという大前提から、米飯は導入されなかった。1970年代後半から米飯給食の見直しが進められ、現在では米飯給食の普及や他の麺の登場によりソフト麺には学校給食として往時の勢いはないが、懐かしさからまた食べたいと望む声が多いため、コンビニ弁当や通信販売等で入手することができる。『思い出の給食』アンケートをとると関東地方では常に上位に位置するメニューでもある。ビニール袋に個別包装されたものを、各自が袋から出しソースに絡めて食べる。2つか4つに分けることが多いが、そのまま入れて混ぜられず白い麺を食べる生徒もいる。汁気がなくても美味しく食べられるためミートソースやカレーソース、あんかけ、などの粘度のあるソースを合わせる場合が多いが、けんちん汁で食べることもある。また、味噌料理の盛んな愛知県などでは、味噌ベースのソースで食すこともある。
出典:wikipedia
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