『ストレンヂア 無皇刃譚』(ストレンヂア むこうはだん/"Sword of the Stranger")は、松竹より2007年9月29日に公開された安藤真裕監督の時代劇アニメ映画。PG-12指定。タイトルの『ストレンヂア』には、戦国時代に刀を封印している「奇妙な男」と、「異邦人」という二つの意味がこめられており、立身出世、大きな野望、そして家族という枠組みから外れてしまった者たちの生き様を題名に託しているという。企画当初からあった「男と少年の物語」という要素が物語の芯にもなっている。劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』(2001年)等での人物アクションを中心としたアニメートを得意とするアニメーター・演出家の安藤真裕が初監督を務めた劇場映画。制作は映画『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』(2005年公開)や数多くの人気テレビアニメシリーズを手掛けるボンズが担当。主役の声優には、声優を初挑戦となる長瀬智也と知念侑李、そのほか竹中直人等の芸能人を起用した事で話題となった。東京国際アニメフェア2003のボンズブースにて1分強のチャンバラシーンをメインとしたパイロットフィルムを「無皇刃譚」として初公開。その後同アニメフェア内にて毎年多少手を加えたパイロットフィルムを公開しつつ、2006年より劇場作品として本格的に制作を開始した。ボンズの社長である南雅彦から企画を求められたことがそもそもの発端であり、アクションというジャンルを選択したのは、安藤自身がアニメーター出身の演出家であることから、動かすことによって楽しむことの出来る作品にしたいという思いがあったからである。更に、その中でも時代劇というジャンルを選んだのは、「人の生き死に」という要素が常に物語に纏わりついているという緊張感が活劇に向いていると思ったことが理由である。2008年7月下旬から8月にかけてブラジルで行われた「FANTASPOA映画祭」において、最優秀賞である「Best Animated Feature」を受賞。天下を統べる者を失い、度重なる合戦の果てに下克上がまかり通り、力ある者も野盗に堕して無法が横行する戦乱の時代――。はるか中国大陸から身よりを亡くした一人の少年が、禅僧祥庵に連れられて海を渡り、日本へと辿り着いた。その名は仔太郎。だが、仔太郎の身体の秘密を求め、明国の武装集団もまた、上陸を果たしていた。祥庵の庇護も失い、天涯孤独となって愛犬・飛丸と赤池の国・白土の万覚寺を目指す仔太郎は、とある荒寺で自らの名を捨てて刀を封印した奇妙な剣士名無しと巡り逢った。大陸の刺客に襲われ、危ういところを名無しに救われた仔太郎。不敵な笑みを浮かべる浪人と他人を拒む少年は、最初こそ互いに反目を覚えたものの、やがて道中をともにすることになっていく。一方、追っ手の大陸勢で頭目を務める老人白鸞は、赤池国の領主と追撃の連携を取りながらも、仔太郎を捕らえた後に行う怪しい儀式の準備を始めていた。その一味の中でも異彩を放つ金髪碧眼の剣士羅狼だけは、一味の最終目的を意に介せず、命令に従いつつも、ひたすら強い相手を求めて己の刃をふるい続けていた。やがて仔太郎の秘密は、あまたの野心を触発し始め、数々の思惑が激流となって人びとを巻きこんでいく。旅の中で互いを認めあい、絆を深めていく名無しと仔太郎。互いの実力に引き寄せられていく羅狼と名無し。宿命の縁に結ばれた二人の漢〈おとこ〉の、刃を交えるときが迫っていた……。
出典:wikipedia
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