川端駅（かわばたえき）は、かつて長野県小県郡丸子町（現在の上田市）にあった上田丸子電鉄西丸子線の駅（廃駅）である。当駅はホーム一面と待合室があるだけの無人駅であった。営業キロは下之郷駅起点7.1km。当駅があった事を示すポイントとして知られているのが、「川端駅之石碑」である。上田丸子電鉄西丸子線は、上田温泉電気軌道によって同社の依田窪線として開業しているが、同社では小県郡依田村川端に駅を設置した際、駅を設置した証として石碑を建てたという。廃止後、駅は解体されたが石碑だけは撤去されず、駅があった事を示す遺構として知られている。上田丸子電鉄西丸子線最大の難工事は、依田川に架かる鉄橋工事であった。当駅と寿町駅の間に架かる上田丸子電鉄依田川橋梁は、プレートガーター3連で橋脚が2つの非常に簡素な作りであったが、それでも建設時は難工事の一つであり、馬場駅・依田駅間の二ツ木峠トンネルと共に路線自体の運命を決める工事となってしまった。鉄橋を走る電車はどこでも絵になる風景であり、それは依田川鉄橋も同じだったが、1961年6月25日の梅雨前線豪雨で橋脚流失までいかないものの何箇所か破損したことが路線廃止の決定打となったのである。

出典:wikipedia