ウィワクシア(学名:"Wiwaxia")は、約5億1,300万- 約5億0,50万年前(古生代カンブリア紀中期[ミドルカンブリアン]初頭- 中盤)の海に生息していた動物(バージェス動物群に属す)。和名未定のクレード(単系統群) の下位に置かれるウィワクシア科 (Wiwaxiidae) を構成する唯一の属であり、ウィワクシア属は "W. corrugata" (ウィワクシア・コルガタ)の1種のみが知られている(2009年時の知見)。環形動物の一種で、現在のゴカイの祖先に近いとの説もある。化石は、カナダ、ブリティッシュコロンビア州のバージェス頁岩塁層(約5億0,50万年前[カンブリア紀中期〈ミドルカンブリアン〉中盤])と、中国貴州省 Jianhe県(en。黔東南ミャオ族トン族自治州)凱里市の凱里累層(en。約5億1,300万- 約5億0,100万年前[カンブリア紀中期〈ミドルカンブリアン〉初頭- 中盤])から発見されている。全長約2.5- 5cmの楕円形をした動物で、背面は多数の鱗状の骨片で全面が覆われている。また、体の背面に中央を挟んで左右1列に生える10本前後の鋭い棘(とげ)があり、これで身を守っていたと考えられる。その効果には諸説があり、化石の中には鋭い棘が不自然に折られているものがあるため、アノマロカリスなどの捕食者からの攻撃もあったと考えられる。下面は柔らかい。しかし、このような鱗の存在のため、それ以外の動物としての特徴、例えば体節制の有無などははっきり知られていない。口器として小さな一組の顎らしい構造が知られている。なお、背中の鱗の表面には幅数百nmの周期的な溝がある。そのため、おそらくは生きていたときには干渉色を表し、ちょうどCDの裏側のように虹色に光ったのではないかとの説もある。普段の生活ではこの装甲で身を守り、海底を這い回りながら餌を探す生活をしていたらしい。背面の鱗に腕足動物の附着が見られる例があることから、砂や泥に潜ってはいなかったと見られる。
出典:wikipedia
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