シャイニングガンダム(SHINING GUNDAM)は、1994年放送のテレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルファイター」(MF)の一つ。第13回ガンダムファイト用に開発されたネオジャパン代表MFで、劇中前半における主人公「ドモン・カッシュ」の搭乗機。日本の甲冑のような外観が特徴で、パイロット(ガンダムファイター)の精神状態に応じた3段階のモードに変形・進化する。メカニックデザインは大河原邦男が担当。当記事では、ヒロインの「レイン・ミカムラ」が搭乗する兄弟機「ライジングガンダム」や、その他雑誌、漫画媒体に登場する関連機体の解説も記述する。ネオジャパンの科学者ミカムラ博士が、第13回ガンダムファイト用にライジングガンダム・アルティメットガンダム(デビルガンダム)と同時期に開発した機体。第12回大会のネオジャパン代表ガンダムの流れを汲むデザインとなっている。機動性を重視した設計で攻守のバランスにも優れており、コロニー格闘技の覇者であるドモン・カッシュが繰り出す流派東方不敗の技の数々を遺憾なく再現する性能を備える。胸部のエネルギーマルチプライヤー発動に伴うアーティフィシャル・オーラ・ジェネレーター(人工気力発生装置)の駆動を制御する事により、東洋の気功の様な気を練る機能を持ち合わせる。加えて搭乗者の感情の変化に応じて戦闘力や機体が変化する機構を備え、通常時の「ノーマルモード」、シャイニングフィンガー発動時の「バトルモード」、搭乗者の怒りが頂点に達した時に発動する「スーパーモード」の3形態への変形が可能(詳細は後述)非戦闘時は蓮の花を模したシルエットの移動運搬用カプセルキャリアー(ブッド・キャリアー)に格納されており、ドモンの周辺付近のどこかに隠れている。ドモンが指を鳴らし呼ぶことでどこからともなく姿を現し、すぐさま駆けつける仕組みになっている。なお小説版では、ドモンより以前に「スギハラ」という名のネオジャパン軍少尉が搭乗者候補として挙がっていたとされている。本機の特筆すべき点は、搭乗者の感情や状態が機体性能に反映される事である。この技術は第13回大会における最新技術の一つでもある。中でも本機は「怒り」の感情をピックアップすることで「スーパーモード」と呼ばれる形態を発動し、ノーマルモードの約1.5倍の戦闘能力を発揮する。スーパーモードへの変形時にはアームカバーのスマッシュブースターが点火してカバーを解放し、ショルダーカバーが開きエネルギーフィールドジェネレーターが作動、レッグカバーが開放されシュートブースターが展開、踵のアウトリガーが接地してグリップ力を強化。頭部のフェイスカバー、頭頂部フィールドリダクションフィン及び側面のリトラクタブルダクトが展開し、機体制御システムが集約されている頭部ユニットの冷却を始める。シャイニングフィンガーソードを使用する際は全身が黄色を基調とした光に包まれる。同様に搭乗者であるドモンのファイティングスーツも赤く染まり、胸の日の丸は緑になり、髪も逆立つなどの変化がみられる。しかし戦闘能力の向上に比例して、機体及び搭乗者自身に多大な負担を強いるため、長時間の使用は不可能。また、発動に必要な怒りに振り回されるために冷静さを失ってしまうなどの欠点も存在した。ドモンがギアナ高地での修行で「明鏡止水」の境地に辿り着いたことにより、怒りでなくてもスーパーモードの発動が可能となった上、明鏡止水によるスーパーモード時は機体色とドモンは金色に変化するようになった。以降、怒りで発動するスーパーモードは「怒りのスーパーモード」明鏡止水で発動するスーパーモードは「真のスーパーモード」と呼ばれるようになった。後にドモンと同じ新シャッフル同盟のメンバーや東方不敗マスター・アジアも明鏡止水による黄金化を行っている。本編にて初めて、スーパーモードを起動した際、背中のコアランダーが上に持ち上がる描写があったが、以降の発動時には、その演出はカットされている。また、主にスーパーモード変形時に展開する各部の装甲は、ファイターの体調や機体の状態により各所が個別に展開することもあるらしく、一概にそれぞれのモードに限って展開するというわけではないとされている。シャイニングガンダムにはコア・ランダーと呼ばれるバックパックと一体化したコクピット兼脱出装置が装備されている。従来のガンダムシリーズの機体に採用されていたコア・ファイターのような航空機ではなく、非装輪ホバリングタイプの車両(スカイカー)として使用される。劇中でも移動手段として幾度か登場した。コア・ランダーは他国のMFのいくつかにも採用されているが、ほとんどは設定上のみの存在である(ただしデザイン面ではコア・ランダーの存在が反映されており、プラモデル等では劇中で描写されなかった機体であっても本体とコア・ランダーの接続・分離が可能である)。そのため、シャイニングガンダムのように劇中で明確に描写された機体は珍しく、他にはチボデーのガンダムマックスターぐらいである(走行シーンだけならサイ・サイシーのドラゴンガンダム用の機体も1カットだけ描写されているが合体シーンはない)。ちなみに、劇中シャイニングガンダムのコクピットに乗り込んでいたレインにドモンがコア・ランダーでの脱出を促すシーンがあり、「コア・ランダーのバーニアが使用できない」「背中の接続部の穴の分の装甲がガラ開きになる」などのデメリットを抜きにすれば、コア・ランダーが無くとも戦闘可能と思われる。固定武装はビームソードが左腰に大小二刀、頭部バルカン砲、肩部のマシンキャノン、籠手アーマーに内蔵されているシャイニング・ショット。ビームソードは放映当時の書籍によってはビーム兵器ではなく、ビームに見えているのは加熱したナノマシンとの記述もある(ドラゴンガンダムのフェイロンフラッグ、マスターガンダムのマスタークロス等も同様)。ドモンはバルカン使用の際は「バルカン!」と武器名を叫んで使用する。シャイニングショットは籠手アーマーに2門ずつ、計4門内蔵されている小型のビーム射撃武器だが、近接格闘戦主体のドモンはほとんど使用せず、後継のゴッドガンダムには同様の装備は設けられなかった。また籠手アーマーには、打撃時の拳の初速を増し威力を向上させる加速ブースターも内蔵されている。また『SDガンダム GGENERATION』シリーズのシャイニングショットは手を合わせて放つ武器となっている。この他の装備としては、グレネード・タイプの煙幕弾がある(俗にシャイニング煙幕と呼ばれている)。本編第1話で使用されているが、この回以降は使用されていない。ノーマルモードのデザインモチーフは大河原曰く「日本というイメージから鎧武者」である。また、スーパーモード時の外観のデザインは歌舞伎をモチーフにしており、ギミックは文楽人形のガブを真似ている。マスターグレード化の際には若干のデザイン変更が行われており、特に胸部のデザインは腕組み用機構との兼ね合いで大きく変更されている。前期OPのように腕組みは出来るが、腕組み用パーツは付いておらず、MGゴッドガンダム付属のものかMGガンダムシュピーゲル付属のパーツを流用する必要がある(手のひらのモールドが同じなのは後者である)。本機はガンダムファイト用ではなく、ウルベ・イシカワ専用の対デビルガンダム用兵器として開発された、純粋に戦闘を主目的としたMSに近い性質の機体である。ガンダムファイト公式戦用の機体としては承認されておらず、型式番号は非GF参加のネオジャパン軍配備の機体として「JMF-1336R」が与えられている。名目上はゴッドガンダムのサポート用とされていた模様。本来はシャイニングガンダムの開発過程で生まれた武装強化案を下地に、同機の予備フレームと外装を流用し、単一の機体として再設計された。そのため、ほとんどの部品がシャイニングガンダムと共用である。パーツ状態でガンダムファイト第13回大会の決勝戦が行われていたネオホンコンに持ち込まれ、ミカムラ博士とアキノ曹長の手によって組み上げられた。ノーマルモードとモビリティモードの2つの形態を持つ。劇中では当初のパイロットであるウルベは搭乗せず、シュバルツ・ブルーダーの口からデビルガンダム事件の真相を知らされたレイン・ミカムラがドモンを助けるために搭乗する。放送開始前にアニメ誌等に掲載された一部の記事では、シャイニングガンダムが「ライジング・ガンダム(仮)」として紹介されていたこともある。シャイニングガンダムと共用である部分が多いが、これはバンダイから「(生産コストを下げるため)シャイニングガンダムにオプションパーツを追加して全く新しいモビルファイターを作れないか?」という要望があったため。ライジングガンダムのコア・ランダーはシャイニングガンダムとほぼ同じものであるが、ヒートナギナタが固定されているため、そのままでは使用不可能である。それゆえ、走行形態は劇中には登場していない。ランタオ島で闘っているドモンを助けるためにレインが搭乗し、ウォルターガンダムと死闘を繰り広げる。ウォルターガンダムのバーサーカー・システム制御部分を必殺必中ライジングアローで撃ち抜くが、ウォルターガンダムの暴走は止まらなかったためにやむなくレインは機体を破壊し、パイロットのアレンビー・ビアズリーを救出している。講談社発行の雑誌「コミックボンボン」の連載企画『機動武闘伝外伝』に登場するネオジャパン軍のMS。ネオジャパンがブッシ、ノブッシに次いで開発した量産型MSで、シャイニングガンダムの原型となった。漫画『いけ! いけ! ぼくらのシャイニングアッガイ!!』に登場。ガンダムファイトより格下の「アッガイファイト」用の機体である。外見はシャイニングガンダム風のアッガイで、シャイニングフィンガーを使用し、スーパーモードになることも可能(スーパーモード時には頭部が展開する)。同タイプのMF(?)として、アッガイマックスターがある。劇中ではスーパーモードの制御が出来ないことを理由にシュバルツによってアッガイファイトに降格させられたドモンが搭乗。同じく降格させられたチボデーとアッガイファイトの試合を行うも、レインの「超ダサー」との発言に逆上、スーパーモードを発動させ、シャイニングフィンガーでレインを攻撃した。この作品を受けてか、ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F-IF』の「ガンダムファイトEX」では、ドモンが通常のアッガイ(改造により能力が向上している)に乗って登場する。また、前述の2種類のアッガイのガレージキット(「MO-CRAFT」制作)も存在した。漫画の作画用の模型資料の提供は近藤和久であったという。漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』に登場。通称「黒シャイニング」。形式番号:JMF1337SD戦績を残せないドモンに対して業を煮やしたカラトが、ドモンを廃人にまで潰してしまう目的で作ったMF。外見は黒いシャイニングガンダムだが、細部で異なる。全武装を使用可能だが、スーパーモードは無い。パイロットは存在せず、学習成長型(ラン&グローイングアップタイプ)CPUで、ドモンの全戦闘データ(ドモン放浪編Round5までの対戦相手のデータを含む)が入力されており、1.5倍の処理速度で判断・行動する。またドモンの精神を掻き乱す為に、パイロットイメージはキョウジ・カッシュにされている。カラトの構想では、ドモンが廃人になった後、シャイニングガンダムにCPUを搭載(ドモンは認証上、廃人状態で搭乗)し、ガンダムファイトのみを続行する予定だった。レインの機転でキャリアーに収容されたシャイニングガンダムを追跡し、破壊しようとするが、スーパーモードを発動したシャイニングガンダムに破壊された。
出典:wikipedia
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