カーセックスは、自動車の車室内で行う性行為である。自動車であれば軽自動車・ミニバンなど、車種は選ばない。特にミニバンは客室が広く、窓の位置が高めで歩行者に覗かれることも少ないことや、人通りの多い街中で窓にカーテンを掛けてもさほど目立たない。一般に透明なガラスによって視線を遮られることがないにもかかわらず自動車内の密閉した空間は、搭乗者に対し外界と隔絶した空間であるとの錯覚を覚えさせる。この非対称的な認知感覚がカップルをカーセックスに駆り立て、同時に様々な社会問題を引き起こす原因となる。日本ではその住宅事情などもあり、車の購入時にこの用途に対する利便性が問題視されたりもする。過去に「恋愛仕様」「正直な場所正直な時間」「ガールフレンドとのときめきデートな人」を謳い、フルフラットシートおよびシートをフラットにした際の枕元に御丁寧にティッシュペーパーボックスが設置された「ホンダ・S-MX」なる車も販売されていた。犯罪を招きやすい行為と考えられ、新聞やテレビなどで事件として報じられることもあるので、注意が必要である。ニュースや公的報告書では、「男女が車を止めて話し合っていた」、「駐車中の車内にいた男女の二人連れ」、「自動車内で雑談中のアベック」など婉曲な表現を用いる。防犯のためには、外部から車内を見えないようにすることが一番であり、カー用品店でも車用カーテンやサンシェードが多数販売されているので、これらを利用すると良い。また、人気の少ない場所や時間帯を避けるのも良い。

出典:wikipedia