蓮華色比丘尼(れんげしき・びくに、名前については後述)は、仏教における釈迦仏の女性の弟子である。比丘尼とは女性の僧侶のこと。比丘尼における神通第一の弟子。諸経論律には多く同名の人が登場するが、それぞれ来歴出身などに差異がある。彼女の名称は、多くの場合パーリ語に基づいてウッパラヴァンナーと表記されることが多い。なお、ウッパラとは蓮華のことで、ヴァンナーとは色のことである。したがって蓮華色と漢訳され、これが通名となっている。上記のように彼女の出身には多くの異説がある。この他、経律異相32では、釈迦仏が神通で婦人に化けて蓮華色を教下し得悟したこと、毘奈耶破僧事32では、かつて王舎城中で一婬女であったが、目連によって出家して闇林で修行し開悟したが、彼女の昔の姿を知るバラモン僧が尋ねてきて、彼女が神通力で両眼を抉り出し与えようとすると、拳で頭を打たれたといわれる。また彌沙塞律(五分律)では、バラモンが蓮華色を犯して地獄に堕ちたともいわれる。蓮華色が舎衛城にいた頃、街に出て行乞(ぎょうこつ)し、食を得たが、これを比丘衆に与え自らは飢餓の為に路上に倒れた事があり、また闇林で修行中に盗賊の首領が私に仏教に心寄せて、また彼女の神通に感じ入ったので、猪の肉を枝に懸けて去った。彼女はこれを比丘衆に与え、これを包んでいた布を収めて衣としていたが、一人の比丘の要請でこれも与え、その比丘が着していた弊衣(破れた衣)を自ら着た。これを知った釈迦仏は、親里に非ざる比丘尼より比丘に飲食を頒つ事を得ず、また同じく衣を与える事を得ず、と制定し給うた。彼女は出家して間もなく、布薩堂(毎月、定めた日に僧が集まり反省する堂)の当番で、掃除の後に燈明を灯した。その灯火を見つめるうち、深く瞑想に入り、ついに解脱し阿羅漢となり、同時に神通力も得たといわれる。大智度論では、在家の女性たちに出家を勧めるも、「破戒して地獄に落ちるのは嫌です」と言われたが、彼女は自身の過去世で、戯女となって尼の衣を着して戯笑した因縁により、迦葉仏が出世した時に比丘尼となったが、貴姓端正なるに驕慢心を生じ、破戒し地獄に堕した。そして罪を受け終えて、また釈迦仏に値偶(ちぐう)し出家して六神通ある阿羅漢果を得た、と説いた。また釈迦仏が忉利天(とうりてん)に赴き、亡き母である摩訶摩耶のために説法し、三ヵ月後に中インドのサンカッサという所へ下った。その時に、蓮華色は神通を以って転輪聖王(てんりんじょうおう)に化けて迎え礼した、とも説かれている。また多くの大乗仏典などでは、提婆達多が逆心を起し仏を殺さんとして、これを彼女が呵責したので、堤婆達多が怒って彼女を強殺し眼球が潰れて、ついに命終したと伝えられている。
出典:wikipedia
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