『ANGEL』(エンジェル)は、遊人による日本の漫画。『ヤングサンデー』(小学館)にて1980年代末から1990年代初頭にかけて連載された。1990年と1994年には18禁アニメとしてOVA化されたほか、アダルトゲーム化もされている。2007年より、十数年経ったその後のストーリーとして、続編が掲載誌を変えて連載された。男子高校生・熱海康介が主に人助けで知り合った、多くの女性と欲望のままセックスするストーリーギャグ漫画である。連載開始当初のサブタイトルは「Highschool Sexual Bad boys & girls Story」。当時は成人向け漫画でも性描写の性器にボカシを使うことが多かったが、本作は一般の青年漫画においてかなり緻密な描写が存在した。1990年頃に生じた有害コミック騒動の対象となり、一部の自治体では有害図書の指定を受けた。人気はあったにもかかわらず連載は一時中断を余儀なくされ、単行本は絶版・出荷停止となった。暫く間を置いて連載再開したものの、遊人は(強制)休載させられたことについて、再開1回目の前の号で「メッセージ」と題して比喩的に抗議している。これと同時に、ヤングサンデーコミックスの中で、露骨に性描写がある作品についても単行本の絶版など同様の措置が取られた(一部は後に復刻)。連載再開後には、問題となった性描写は極力抑えられた。また、サブタイトルは「Delight Slight Light Kiss Story」に変更されている(当時の松任谷由実のアルバム『Delight Slight Light KISS』に因んでいる)。その後、連載は続くものの単行本が発行されないという状況が続いた(=単行本売り上げによる作者の印税収入が生じない)こともあり、大団円の最終回を迎えることとなる。その後、『ANGEL』は1995年にシュベール出版から成年向け作品として復刻・再出版されることになる(この時は「成人コミック」指定)。さらにその数年後には文庫化もされた。2007年より『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて、続編『ANGEL〜恋愛奉仕人・熱海康介』が連載中。これは33歳になっても相変わらずで静香に愛想を尽かされて別居し、出張ホストの生活を始めた康介のストーリーとなっている。劇画系の青年誌ということもあり、作風を一新してこれまでの作者の各作品とは大きく異なる劇画風の繊細なタッチで執筆されている。単行本は同社から5巻まで発売中。舞台は国立市の国立南高校。姫乃樹静香は5歳の時、マンションのベランダから落ちたところ、たまたま同じ歳の熱海康介に命を助けてもらった。その後、引っ越していたが12年ぶりに戻ってきた。久しぶりに熱海康介に会えることを楽しみにしていたのだが、彼はスケベな軟弱男になっていた。最終回で、静香はイギリスへと引っ越さなければならなくなってしまった。別れの前夜「10年後、静香が日本に戻ってきた時に結婚しよう」と約束し合い、ついに康介と静香は結ばれる。そして10年後、2人は本当にその約束を果たしたのだった。出張ホストとなった熱海康介がいろいろな女性の所に寄り、彼女らの心の乾きを癒していく。一話完結。康介と静香は結婚したという設定だが、静香は出てこない。熱海康介は無事に静香と結婚したが、34歳になっても性欲を抑えきれず、連夜の女遊びとリストラで静香から離婚を言い渡される。絶望の淵に立った康介は、すがりつくように出張ホストで身銭を稼ぐ。1994年から1995年にかけてピンクパイナップルから『新・エンジェル』のタイトルでアダルトアニメとして、VHSおよびレーザーディスクで5巻(5話)発売された。さらに1999年に『新・エンジェルRV』のタイトルで3巻発売されている。アニメーション制作はアームス。日本ではDVD化は行われていないが、『新・エンジェル』についてはDMM R.18動画などインターネットテレビサイトで公式に有料動画配信が行われている。また、無修正の北米版DVDが存在する。『新・エンジェルRV』についてはVHSパッケージ以外での視聴は不可能となっている。
出典:wikipedia
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