ブレスト（Brest）は、フランス西部、ブルターニュ半島西端に位置する港湾都市である。フランス最大の軍港でもあり、人口は約16万人を擁する。ブルターニュ地域圏フィニステール県所在。3世紀から4世紀にかけてローマ人が城塞を築き、中世にはブルターニュ公国領となって、百年戦争ではイングランド軍が上陸してきたこともあった。1532年にフランス王国領に編入され、カナダやインドへの植民の基地ともなった。16世紀後半、古い城塞が要塞化された。昔からフランス海軍最大の軍港であり、第二次世界大戦中はフランスを占領したドイツの潜水艦基地となった。このため連合軍の空襲を受けて町は破壊され、戦後は1960年頃まで町の復興が続いた。また、ドイツ占領下では大日本帝国が実施した遣独潜水艦作戦のうち、第二次遣独艦伊号第八潜水艦が目的地であるブレストに入港している。ブルベ（オダックス、ディアゴナールと並ぶ長距離サイクリングイベント）のうち、1921年に始まったランドヌールの最高峰、パリ・ブレスト・パリの折り返し都市。参照元:1999年までEHESS、2000年以降INSEEブレストとレンヌを結ぶ国道12号線、ナントとを結ぶ国道165号線の2本の高速道路、西方面とを結ぶ国道265号線が町につながっている。また、欧州自動車道路の幹線の1つであるE50号線の西側の起点が存在する。フランス国鉄のブレスト駅には、TERの電車やモンパルナス駅とを結ぶTGVが発着する。ブレスト・パリ間の所要時間は、早くて4時間20分である。駅に隣接するバスターミナルからは、フィニステール県会による長距離バス（）が発着している。ブレスト都市圏では、Bibus（）と呼ばれるバスとトラムを合わせた交通網が敷かれている。トラム（）は2012年に運行を開始した。は、ブレストの東隣のコミューンであるにあり、ブルターニュ地域圏で最も大きな空港である。

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