『カーグラフィックTV』 (カーグラフィックティービー、Car Graphic TV)は、日本のテレビ番組であり、自動車に関する話題を扱っている。「自動車雑誌『カーグラフィック』 (2010年7月号より発行が二玄社→株式会社カーグラフィックとなった)の世界を映像で表現している」とされる。映像と共にBGMにもこだわりがみられ、インストゥルメンタルを中心に洋楽ポップスやロック、スムーズジャズ、フュージョンなどから選曲されている。音楽プロデューサーであり、かつ自動車評論家でもある松任谷正隆と『カーグラフィック』誌元編集部員の田辺憲一がレギュラー出演している。現在の番組は2001年から独立放送局で放送開始され、2002年からはブロードバンドでも配信されている。番組の制作は、BS朝日とWIN'S moment社。1984年10月5日にテレビ朝日の番組として放送が開始されたが、2001年3月31日をもって16年間に及ぶ放送を終了した。同年10月、テレビ朝日による制作が再開され、一部のテレビ朝日系列局や首都圏などのUHF局での放送となった。2002年からはブロードバンドによる配信も開始された。2005年、テレビ朝日に代わりBS朝日が制作を行うようになった。2006年には放送回数が通算1000回、2013年10月9日に放送通算1400回を迎えている。YouTubeに番組公式チャンネルが開設されており、一部の放送分が公開されている。2014年9月7日に、番組放送30周年を記念したイベント「CG FESTA 2014」が静岡県御殿場市のミュゼオ御殿場で行われた。自動車雑誌「カーグラフィック (CG誌)」 の監修番組として1984年10月5日にスタートし、当初から田辺憲一がブレーン役・番組コーナー担当の一人として関与している。関東地区の放送は金曜日の深夜0時台 (前時間帯の番組は「タモリ倶楽部」)。日本のテレビで初めてF1グランプリをダイジェスト版で全戦中継した。放映回につき一つのテーマを取り上げるのではなく、新車インプレッション、モータースポーツなどコーナーが細分化されていて雑誌を読ませるように構成されていた。番組のイメージキャラクター・「カーグラガール」として、若手女性タレントの矢吹藍子・井丸ゆかりが選ばれ、田辺らカーグラフィックの編集スタッフたちのサポートを得ながら番組を進行する形式で放送された。なお、この時期のナレーターは神谷明が担当。初期はバラエティ番組要素が強く、CG誌編集部員をタレント化したコーナーもあった。また、“CGガール”と称した若い女性にインプレッションをさせるコーナーが存在し、当時の深夜番組「11PM」や「オールナイトフジ」のようだと酷評されていた。以前からCG誌のファンだった松任谷正隆もこの時期の番組には批判的で、第2期以降の番組出演の話が来た当初は難色を示したという。これら初期の番組構成については、1000回放送の頃に田辺が「当時はCG誌のテレビ番組として何をすべきか試行錯誤の状態であった」と述懐している。テーマ曲は、ボーイズ・タウン・ギャングの「天使のささやき」 (スリー・ディグリーズのカバー)。1985年10月よりメイン司会者として松任谷正隆、メインの解説者として田辺憲一を起用。松任谷の起用後も1年間は第1期の内容の多くを踏襲した番組構成で放送されたが、1986年10月より番組の制作プロダクションが変更されたことに伴い、ナレーターが古谷徹に交替、深夜バラエティ色の強いコーナーが排除され、現在に続く構成がここで確立された。なお、初期 (1992年まで)には松任谷・田辺と女性アシスタント (初代: 松川裕美、2代目: 松本葉 (姉妹紙「NAVI」編集部員、のち独立)、3代目: 川口雅代)を置いていた。また松本・田辺以外にも、川野和哉・北村朋幸らCG・NAVIの編集部員も主に田辺の補佐の役回りで随時登場、重要な独占取材などでは小林彰太郎も出演した。欧州車の完成度やスタイルを信奉する傾向が強く、登場するモデルはハイパフォーマンスカーやミドルクラス以上が多いものの、早くから小型車やエコロジーカーも評価している。外観、内装、乗り心地やスペックなどを含めて感覚的に細かく批評するも価格に触れることは少なく、紹介時には美しい車が美しい場所を走るというイメージシーンが頻繁に挿入される生活感のない演出となり、基本的な会話スタイルとして、松任谷とCG誌編集部員とは予定調和的演出となっている。時に現在では考えられない突飛な企画が行われることがあり、第539回ではコマツとボルボの最新鋭の超大型ダンプカーやトラックを、第564回では陸上自衛隊の装甲車や高機動車、戦車を特集している。オープニング曲とエンディング曲は、松任谷正隆が番組のために作曲した「THE THEME OF WINNER」。市販はされなかったが、CG誌2002年4月号の付録CDに収録された。エンディングのBGMはアメリカのフュージョンバンド、イエロージャケッツのアルバム『Shades』 (1986年)収録の「AND YOU KNOW THAT」。放送時間は1986年4月から土曜深夜0時台に移動、以後11年にわたって同時間帯での放送が続いたが、1999年頃に放送開始当時から続いていたスポンサー企業の出光興産・パイオニアが相次いで撤退、それに伴いネット局の縮小や関東地区の放送時間が深夜3時台 (「大相撲ダイジェスト」期間中は、深夜4時台) にまでずれ込んだため、2001年3月に一旦番組を終了する。CS放送およびケーブルテレビで観られる「テレ朝チャンネル」にてこの第2期にあたる過去の放映分を定期的にオンエアしている。半年間の充電期間を経て復活するが、テレビ朝日では放送されず、首都圏では独立UHF局での放送となる。2002年3月10日からはBS朝日でも放送されるようになり、2005年4月から制作がBS朝日に移行すると同時にハイビジョン収録となるが一部地域では打ち切りとなった。番組スポンサーの意向により、ディーゼル乗用車 (ボッシュ)や東京オートサロン (ブリヂストン、コクピット)、水素自動車 (出光興産)など、これまで取り上げることのなかったテーマも紹介するようになった。第2期に多かった海外ロケは消滅 (モーターショーなどのイベントはVTRにて取り上げられる)し、新型車のロケは、箱根ターンパイク、西湘バイパス、大磯プリンスホテル、箱根ホテルなどで行われている。自動車の紹介時はテロップで価格が表示されるようになった他、番組中でも松任谷、田辺らが車の価格に対する満足度などをコメントする。輸入車の割合が多いことには変わりないが、日本車でも高級車だけではなく大衆車や軽自動車を取り上げるなど、より幅広い視聴者の自動車生活に寄り添ったものが見受けられるようになっている。また、過去の放送回を再編集し、ほぼ丸ごと取り上げる「メモワール」と称した回も放送されている。オープニング曲は、松任谷正隆が番組のために作曲した「THE LAST RUN」。市販はされていないが、前述のCG誌2002年4月号の付録CDに第2期のオープニング曲とエンディング曲が収録された。2013年現在、オープニングの中で古谷のナレーションによるその回の放送内容紹介をしている。テレビ朝日系列内で放送する局が減る一方で、2006年4月よりTOKYO MXで新たに放送開始。2007年10月にはテレビ埼玉やKBS京都 (3局とも独立放送局)でも放送を再開した (KBS京都は不明時期にネット中断の後、2013年10月8日より放送再開)。「カーグラフィックTVスペシャル」として特別番組が何度か放送されている。
出典:wikipedia
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