チトワン国立公園(チトワンこくりつこうえん、ネパール語:चितवन राष्ट्रिय निकुञ्ज)は、中央ネパール南部のナラヤニ県チトワン郡、マハーバーラタ山脈とチューリア丘陵の間に開けたタライ平原の一角に位置する。ジャングルを保護する目的で設置された自然保護公園。2006年の国王の権力停止にともない、旧名称ロイヤル・チトワン国立公園(ネパール語:शाही चितवन राष्ट्रिय निकुञ्ज)からロイヤル(शाही)の文字が削除された。ネパールは、世界の屋根と言われるヒマラヤ山脈のイメージが強くどこも標高が高いと勘違いされることが多い。しかし、このチトワン国立公園の標高は、50m~200m程度で亜熱帯気候である。先住民のタルー族のほか、山地から移住したチュトリやタマン族などが住む村が平原に点在し、四季を通じ水田、畑の農作物に覆われた色彩鮮やかな田園風景が広がり、平原の彼方にマナスルをはじめとするヒマラヤ山脈が遠望できる。東西80㎞、南北23㎞に及ぶ広大な国立公園のエリアは、開拓で急速に失われた豊かな自然を保護する目的で、1962年にネパール初の野生生物保護区に、1973年には初の国立公園に指定された。さらに1984年にはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録され、タライ地方随一の観光地として注目を集めることになった。西はナラヤニ川、北のラプティ川、東はパルサ野生動物保護区が境界となっており、南部の一部はインドに国境を接している。公園内には、絶滅寸前のインドサイ、ベンガルトラ、ヒョウなど哺乳類は約40種、ヌマワニ等の絶滅の恐れの高い動物や、コウノトリ、サギ、インコなどの野鳥が生息している。また野鳥の種類は500種類以上で、世界一といわれてもいる。朝には必ずといってよいほど朝靄が立ち込める。ゾウの背中に乗って見るジャングルサファリや、さらに広大な範囲を探索できるジープサファリ、ラフティング、カヌー、バードウォッチングなどのアクティビティを楽しむことができる。首都カトマンズから飛行機で約30分でチトワン国立公園の玄関口バラトプルに着く。そこから車で45分。カトマンズからバスなら7時間。観光客は許可がないと立ち入りできない。周囲は典型的な農村であり、自然も人もきわめて素朴である。ホテルへはバス停へ出迎えがきており、たいていはジープだが、時には馬車や牛車であることもある。ホテルには電気が引かれているところと、電気はなくランプだけのホテルもある。また、ホテルは国立公園内に立地しているものとそうでないものとがあり、敷地内にあるホテルの方がアクティビティの上で便利だが、宿泊費は高い。サファリが観光のメインであるが、ベンガルタイガー、ヒョウなどに出会える確率は低いのが現状。ただ、このネパールにしかいない一角サイには、時々出会える。鹿や野生の孔雀などもジャングルで頻繁に見ることができる。タルー族の民家や生活ぶりははきわめて素朴なもので一見の価値がある。夜に催されるタルー族のダンスショーは素朴なものである。
出典:wikipedia
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