『ミカドロイド』は1991年に発売されたオリジナルビデオ作品。東宝、東北新社、円谷映像の共同制作。「東宝シネパック」というブランドで制作されたオリジナルビデオの第1作である。旧日本陸軍が決戦兵器として開発した不死身兵士が数十年の時を経た現代に甦るという特撮映画。ホラー映画に近い演出がされ、不死身兵士により切り裂かれる女性などスプラッタ系の映像がところどころに見られる。特殊メイクアーティストとして活躍していた原口智生の初監督作品であり、後にガメラ平成三部作で名をはせた樋口真嗣が特技監督として世に出た作品でもある。原口は最初「大戦中の憲兵がゾンビとして復活する」という『ミカドゾンビ』として構想していたが、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の影響でホラー映画バッシングが起きて製作中止となってしまい、ゾンビの設定をロボットへ変更した『ミカドロイド』として改めて製作することとなった。以前原口は東映Vシネマの特殊メイクに携わっており、東映からも製作のオファーがあったが、原口は東映よりも東宝のテイストで製作するべきだと考えていたためこれを断り、オリジナルビデオレーベル立ち上げのため企画を募っていた東宝へ円谷映像を経由して企画が持ち込まれた。博士役の伊武雅刀は原口の初監督祝として出演した。特別出演の森本レオは、別作品のロケでたまたま近所に来ていて急遽撮影に参加したという。第二次世界大戦末期、旧日本軍は極秘裏に本土決戦に向けた秘密兵器を開発していた。その中の一つである人造人間「百二十四式特殊装甲兵ジンラ號」は不死身兵士を特殊装甲に包み敵を殲滅するという、究極の殺人兵器だった。しかし、戦況の悪化にともない計画は破棄。開発スタッフは口封じのために全員処刑され、ジンラ號は地下の秘密研究所もろとも密かに遺棄された。そして現代、かつて遺棄された秘密研究所の真上に建設されたディスコの地下で起こった漏電が、人知れず眠りについていたジンラ號に再び生を与えた。数十年の時を経てジンラ號が甦る。今なお眼に入るものすべてを殺戮する殺人兵器として……。外観は潜水服のような全身装甲服であり、耐弾性と積層装甲のため丸っこい体型となっている。ヘルメット状の頭部装甲には双眼の丸いゴーグル状レンズがあり、体型とあいまってユーモラスな外観となっている。しかし中には不死化され、自我を失った兵士が存在しており、一度起動すると殺戮の限りをつくす。オープニングで披露される124式特殊装甲兵、ジンラ號のスペックは以下の通り。また、“べ式”とはベルグマンMP18/28短機関銃を指す略称であるが、当作品の短機関銃は架空の作品オリジナルのものである。また、形状は似ているが一〇〇式機関短銃とは全く別の火器である。計画されていた運用法は空襲時にジンラ號を高射砲で発射し、空中で内蔵されている爪でB-29にしがみ付かせ、そのまま到着したサイパンやテニアン等のB-29基地で破壊の限りを尽くしてから自爆するというものであった。
出典:wikipedia
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