『超電磁ロボ コン・バトラーV』(ちょうでんじロボ コン・バトラーブイ)とは、テレビアニメの題名。本作は東映テレビ事業部が初めて製作したテレビアニメである。それまでの東映アニメとは違い、東映テレビ事業部が企画、制作を創映社(現・サンライズ)に委託するという手法をとった。1976年3月26日まで放送されていた『勇者ライディーン』のメインスタッフを招集することで、後に「長浜ロマンロボット3部作」と呼ばれる作品群の第1作目に数えられている。通称は『コンV』。本作によって開始された東映テレビ事業部企画・八手三郎ロボットアニメシリーズは、その後もキー局・制作会社・代理店などを替えながら、1984年 - 1985年放送の『ビデオ戦士レザリオン』まで続くことになる。企画段階の仮称は『マグネスV(ファイブ)』であり、これは次番組『超電磁マシーン ボルテスV』の原題にもなった。企画段階のキャラクター名は、主人公が「中島俊」、浪花十三に相当するキャラが「東山勇太郎」、他は同じで、東西南北+中であった。当初の試案では9機の合体が予定されていたが、多すぎるということで6機、後に5機に減らされた。本作に大きな影響を与えたのが『ゲッターロボ』である。ゲッターロボは作中で行われる3機合体が玩具では再現できないという不満が高まっていたので、玩具メーカーのデザインにより、玩具上でも可逆的に合体・分離が可能な合体ロボを登場させたのが本作である。このコンセプトは、次作『超電磁マシーン ボルテスV』や後年の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」にも受け継がれている。村上克司によると、本作は東映の渡邊亮徳が持ってきた「胴体を輪切りにされた、いわば『だるま落とし』のようなロボット」がきっかけだという。村上は輪切りではなく各パーツが異なる個性を持ったマシンにすると決め、これがコン・バトラーVの基本コンセプトとなった。辻真先によると、本作は『勇者ライディーン』のスタッフが手掛けることになっていた。だが総監督の長浜忠夫によると、『ライディーン』の終了が確実視されるようになってもその続編をテレビ局に売り込むことを継続しており、本作の飯島敬プロデューサーの催促を無視していたそうである。結局、新番組の立ち上げが不可能になるギリギリの時期で、長浜は『続・ライディーン』を断念し、スタッフがようやく本作に回ってきたので、スケジュールが逼迫した。当初は1976年4月3日から放送開始予定であったが、最終的に2週遅れて4月17日からの放送開始となった。5機合体の絵コンテは、『ライディーン』終了からわずか数週間の準備期間しかなく多忙を極めた長浜に代わって、かつて東映動画の演出家でもあった東映エージエンシーの及部保雄が描いていたと、辻は証言している。本放送当時、東宝映像の川北紘一によるCM演出も効果を上げて大人気を博した。キャラクターとメカニックのデザインは、長浜によって一度はリセットされている。長浜は『ライディーン』の試写で近所の子供を毎回招いていたが、彼らが帰る時に長浜の机にある本作のデザインを見て酷評したので、デザイン変更を決定した(安彦良和によると、『ライディーン』と同じくロボットのデザインは村上が担当し、安彦がアニメ用に修正したそうである)。しかし、次作『ボルテスV』ではスポンサーがロボットのデザインを企画段階の初期で早々に決定したうえ、「もうロボットはどこもいじらないで下さい。コン・バトラーの時は、製造工程上大変迷惑を受けた。もう二度と、あの思いはしたくない」と長浜に言っており、本作でのアニメ制作側のアレンジで生じた混乱の再発を玩具メーカー側が極度に嫌ったことがその背景としてあった。デザインに一切触れさせてもらえなかったにもかかわらず、必殺技の設定について1976年末の土壇場で変更されるという迷惑な事態に見舞われ、キー局名の変更に合わせて終了予定だった本作を1977年の5月末まで延長し、『ボルテスV』の開始と玩具の製造・供給への時間をどうにか捻出するという羽目に陥ってしまった。敵ロボットは、ガルーダ編(第26話以前)では「どれい獣」と呼ばれ、ジャネラ編(第27話以降)では「マグマ獣」と呼ばれている。後年の「スーパーロボット大戦シリーズ」などにおける紹介では、コンピュータエンターテインメントレーティング機構の規制から、「マグマ獣」の表記で統一されることもある。本番組が終了した年に創映社は「日本サンライズ」と改名され、10月に日本サンライズとしてのオリジナル作品第1作目としてロボットアニメが放送される。当初は本作や次作と同じ5機合体ロボットという構想であったが、サンライズの作画労力の軽減やスポンサーがクローバーという小規模な玩具メーカーだったため、5機から3機に減らされ、改名後の作品は『無敵超人ザンボット3』となった。1982年(放映6年後)、海外展開に伴い「宇宙にはまだこんなに凄いやつがいた!」というキャッチフレーズとともに、一回り小さいものの、ポピニカとほぼ同じデザイン・合体と、より洗練されたプロポーションを再現し、強度不足を解消したDX超合金『電磁合体コン・バトラーV』が発売された。1999年(放映23年後)にはアニメに忠実なデザイン・合体を再現した超合金魂が「少年の心を持った大人たちへ…」のキャッチフレーズで発売され、さらに10年を経た2009年(放映33年後)には超合金魂のリニューアル版が発売。2009年版は5機のマシンを収納できる大型基地「南原コネクション」の玩具も限定品として通信販売された。1987年放送の『超人機メタルダー』の第5話、1988年放送の『世界忍者戦ジライヤ』の第30話、1993年放送の『特捜ロボ ジャンパーソン』の第47話、2002年放送の『仮面ライダー龍騎』の第36話に、それぞれテレビを観るシーンで、本作の一部が映っている。2012年5月、京楽産業.からパチンコ『CRぱちんこ超電磁ロボ コン・バトラーV』が発売され、ホールでの稼働を開始。キャラクターデザインは、アニメーターの田村英樹によって一新されている。地底に潜んでいたキャンベル星人が侵略行動を開始した。これを予期していた南原博士は超電磁の力で合体する巨大ロボ「コン・バトラーV」を建造。天下御免であらゆる武器を持てる許可証を交付して全国から4人の若者を集め、孫娘のちずるを含めた「バトルチーム」を結成した。南原博士の死と四ッ谷博士の登場、大将軍ガルーダの悲しい秘密、新たな敵女帝ジャネラの出現…地球に平和を取り戻すまで豹馬たちの戦いは続く。キャンベル星人の地球侵略とその尖兵である巨大戦闘メカ・どれい獣に対抗するため、南原博士が国連の協力を得て開発した巨大合体ロボット。バトルジェット、バトルクラッシャー、バトルタンク、バトルマリン、バトルクラフトの5機のバトルマシンが合体して、全高57.0メートル、重量550.0トン、最高飛行速度M11の巨大ロボットとなる。動力源は原子力エンジンから発生する電力を基にして生み出される超電磁エネルギー。装甲材質は実在する素材であるサーメット。操縦方法はヘルメットから発信される特殊な信号がパイロットの記憶細胞に取り込まれることで習得する。この為、初招集直後にどれい獣の襲撃を受けたバトルチームもすぐに戦うことができた。基地である南原コネクションにいるロボット・ロペットが彼らの脳波の同調作業を司る。5人全員の脳波が同調する(コネクション管制室にあるドックにロペットが就いた状態の時に全てのメーターの指針が振り切れ、内照と頭のセンサーライトが発光する)と、「コンバインオッケー!」というロペットの合図に続き、バトルチームの「レッツ・コンバイン!」の掛け声と共に合体が始まる。搭乗者5人の脳波が完全に同調しないと合体ができない点が弱点として挙げられ、そこを敵に突かれることもしばしばあった(ちずるの偽者に紛れ込まれ合体を妨害される、ロペットが誘拐される、大作の脳波がゲップで乱れる、豹馬と十三がいがみ合いで統一しない等)。合体ロボとしては『ゲッターロボ』(1974年)に2年に遅れるが、「鉄がむくむく動くウソ(当時の製作スタッフの発言)」のない、外見上理に適った合体機構は「やっと許せるものが出てきた」と男性ファンから歓迎された。合体後の機体固定がはっきりと出ているのは、ジェットを収納したクラッシャーの機体内にジェットのラジエータグリルに噛み合うロックラッチが出るだけである。この時機体内の照明が橙色である事が判る。エンディングテーマで毎週歌われていた「身長57メートル 体重550トン」のフレーズは特に有名であり、後の漫画・小説などで巨大ロボットの大きさ・重さの設定としてしばしば使用される。主題歌・挿入歌の作曲は全て小林亜星が行い、同編曲およびBGMは筒井広志が担当した。小林は本作以外にも『ゴワッパー5 ゴーダム』、『宇宙魔神ダイケンゴー』、『百獣王ゴライオン』、『宇宙大帝ゴッドシグマ』、『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』、『∀ガンダム』といったロボットアニメの主題歌・挿入歌を作曲している。挿入歌の初出は「テレビまんがアイドルデラックス 5」というLP(日本コロムビアより1976年に発売)。同LPには当時放送中の4作品(本作、『ゴワッパー5 ゴーダム』、『マシンハヤブサ』、『ザ・カゲスター』)から各4曲(OP+ED+新録音の挿入歌x2)、合計16曲が収録され、そのほとんどを水木一郎が歌っていた。
出典:wikipedia
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