


古国府城(ふるこくふじょう)は、富山県高岡市伏木古国府に在った日本の城。如意城(にょいじょう)とも言う。伏木港を見下ろす、やや高台となっている場所に築かれた平城。西約4kmに在った越中守山城の出城として、伏木港を押さえる役割を持っていたと考えられている。城跡には勝興寺が建っており、城域は勝興寺の寺域全体に及ぶとされているがそれ以上である可能性も有る。寺の周囲を囲む大きな土塁や空堀は古国府城のものであるとされている。2007年には主郭の堀の北側に別の堀、腰曲輪が発見されている。この辺りには国庁や国分寺、国守館などが在ったと言われているが、瓦の原料となる粘土が採れる地であり長年に亘り採掘され続けてきた事、また市街地である為に発掘作業は難航しており、古国府城の城域特定もなかなか難しい。その名の通り越中国府跡であった。国府の全容は明らかになってはいないが、掘立柱建物や柵、溝、廊といった遺構が見つかっている。跡地に勝興寺が建つ。土塁に古国府城の面影を微かに感じることができる。隅櫓そのままといった趣きの太鼓堂など城郭伽藍としての色合いも残っている。境内に古国府城の案内板が建てられている。
出典:wikipedia
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