Linux Mint(リナックス・ミント)はLinuxディストリビューションの一つである。洗練され、最新で快適なLinuxデスクトップを提供することを目標としている。Ubuntuをベースにしており、Ubuntuのリポジトリを共有している。Linux Mintは2006年にフランス出身でアイルランド在住のクレマン・ルフェーブルにより設立された。Linux Mintは、シンプルであることよりも、多くのソフトウェアと最新の技術を使用することにより、誰にでも使いやすいLinuxシステムを提供することに焦点を当てている。デスクトップ環境はGNOME 3から派生したCinnamon、GNOME 2から派生したMATE、他KDE、Xfceを採用する。どちらもWindowsに良く似たデザインを持っているがCinnamonの動作にはGNOME 3の要件に従い3Dアクセラレータが必須となる。2010年7月2日に製作側は公式ブログにてUbuntuの代わりにDebianをベースとしたLinux Mintをテストしていることを明らかにした。ベースをUbuntuからDebianへすることの主なメリットとして、製作側はコンピュータリソースの使用量を抑えられ、Ubuntuベースよりも快適に動くことを挙げている。これをLMDE (Linux Mint Debian Edtionの略) と称していくつかの評価版をリリースした後、2015年4月にLMDE2 "Besty"を安定版としてリリースした。Linux Mintには同梱されるコンポーネントや標準デスクトップ環境によるいくつかのエディションがある。各エディションは起動時にインストール不要なLive DVDとして動作する。No codecsと示されているDVDイメージ以外は、特許で保護されているコーデックやDVDのCSSを回避するlibdvdcssを含んでいる。日本国内での配布は、特許法や不正競争防止法に抵触するので注意が必要である。かつては国内の複数のミラーサーバがLinux Mintを提供していたが、これを理由に2012年3月1日にJAISTのサーバが一旦提供を中止したのを皮切りに、すべてのミラーサーバがLinux Mintの提供を中止している。しかし2013年5月から、JAISTはlibdvdcssなどを含んでいないNo codecs版のイメージに限って提供を再開した。この時からLinux MintおよびLMDEのパッケージのミラーも日本国内で唯一再開している。2016年5月にリリースされたLinux Mint 18より、コーデックを含まないISOのみが配布されることとなり、これに伴ってOEM版およびno-codecs版は廃止された。なお、コーデックはメニュー等から選択することでインストールが可能となっている。Linux Mintはユーザの利便性を向上させるために、mintソフトウェア群mintToolsを含んでいる。これらはPythonおよびシェルスクリプトで開発されている。Linux Mintは、一定のリリースサイクルに従わない。リリースは、順々に計画される。まず、プロジェクトは次のリリースのために目標を定める。通常、すべての目標が達成された時にRC版がリリースされ、問題がなければその後安定版がリリースされる。従来のUbuntuベースを離れ、更なる軽量化を目的としたLinux Mint Debian Edition(以下LMDE)の試験的なリリースもされている。Live DVDのISOファイルをダウンロードして、インストール可能である。同一バージョンのUbuntuからアップデートすることも可能。基本的に、Linux MintはUbuntuにパッケージなどを追加したディストリビューションなので、UbuntuにLinux Mint、Canonical Partnerのレポジトリを追加して、Linux Mint関係のソフトウェアをインストールして、デスクトップ環境(Cinnamonなど)の設定を修正するとLinux Mintになる。各エディションはセットアップ時に日本語を選択する事で不完全ながら日本語化が可能となっている。整った日本語環境を求める際は公式のローカルコミュニティーであるLinux Mint Japanのリポジトリを追加することによる日本語化が必要になる。Linux Mint Japan - ダウンロードを参照。Linux Mintのリリース番号とUbuntuのリリース番号の対応については#リリースを参照。Linux MintはUbuntuをベースとしており、Ubuntuのソフトウェアリポジトリを使用することから、ほとんどのパッケージは両ディストリビューションで同じであり、二つのシステムはほとんど同じように振る舞う。例えば、Linux Mint 16 "Petra" はUbuntu 13.10 "Saucy Salamander" のパッケージプールを使用する。Linux Mint 17以降は、UbuntuのLTS版のみをベースとする方針に転換した。その間はベースとなるUbuntuのバージョンは維持しつつ、デスクトップや各種ソフトウェアを更新したマイナーバージョンをリリースとすることとした。これらは17.1、17.2、17.3のように、小数位を加えたバージョン番号としている。もっとも大きな違いはそのデスクトップにある。UbuntuとLinux Mintはどちらも使いやすさにフォーカスしているが、Linux Mintは独自のテーマを提供し、mintToolsと呼ばれる独自のアプリケーションを搭載している。詳細は#mintToolsに譲るが、例えばmintDesktopはMATEおよびXfceそれぞれのデスクトップの設定、Windowsワークグループおよび近くのネットワークの自動ブラウズを行うツールである。Linux Mintでは、No codecs以外ではプロプライエタリなマルチメディアコーデックはLiveDVDからデフォルトでインストールされる。Ubuntuではデフォルトではこれらのいくつかは外されているが、後でインストールできる。その理由はそれらはオープンソースソフトウェアではなく、日本やアメリカを含むいくつかの国で使用する場合の法的責任を回避するためである。先述のとおりLinux MintはUbuntuを基にしているため、Linux Mintより非常に大きなコミュニティを持つUbuntuのヘルプやアドバイスは多くの場合でLinux Mintにも同じように適用できる。他の多くのLinuxディストリビューションと同様に、Linux Mintにも異なるテストバージョンあるいは “ブランチ” が存在する。最新の機能またはLinux Mintの “不安定ブランチ” を含むブランチは “Romeo” と呼ばれ、Linux Mintリリースにおいてデフォルトで有効になることはない。最先端の機能を求めるユーザや新パッケージのテストを手助けしたいユーザがRomeoをAPTソースに追加できる。Romeoはそれ自身がブランチではなく、他のリポジトリを置き換えるわけではない。新しいパッケージは開発者及びテスターによってテストされるRomeoで最初にリリースされる。のちにそのパッケージが十分な安定性があると判断されると最新の安定版リリースにバックポートされる。
出典:wikipedia
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