iTunes Store(アイチューンズ・ストア)とは、アップルが運営している音楽配信、動画配信、映画配信、映画レンタル、アプリケーション提供などを行うコンテンツ配信サービスである。同社のソフトウェアであるiTunesを用いて楽曲の購入・ダウンロードを行う。デジタル著作権管理機能を使用し、2003年4月28日にiTunes Music Store(iTMS, アイチューンズミュージックストア)として発表されたこのサービスは、同社製のデジタルオーディオプレーヤーであるiPodの一部サービスとして注目を集めた。発表に当たり、当時のアップルのCEOであるスティーブ・ジョブズは「われわれは違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ」と発言し、実際にP2Pによる違法ダウンロードに匹敵する人気を持つサービスとなった。日本では、著作権保護やレコード会社の契約などの問題により、サービス開始が危ぶまれていたが、2005年(平成17年)8月4日より、サービスが開始され、サービス開始4日間で100万ダウンロード突破とアナウンスされるなど、歓迎ムードで迎えられた。現在では、このiTunes Store限定での楽曲配信やアルバム一括購入によるミュージックビデオなどの独自特典の添付の他、CDの店頭販売よりもiTunes Storeで楽曲が先行配信されるミュージシャンも多く、新たな市場として成立している。なお、日本国内でのiTunes Storeの運営は、米Apple Inc.の子会社である iTunes株式会社が行っている。当初はiTunes Music Storeという名前が示す通り音楽配信のみだったが、現在では映画やミュージックビデオ、テレビ番組、Podcast、iPod向けゲーム、iPhone・iPod touch・iPad向けアプリケーション配信、映画レンタルなど様々なサービスを提供している。2010年11月からはiTunes Store Japanでも映画配信が開始された。ただし、テレビ番組の配信は、アメリカ合衆国や一部のヨーロッパ地域に限られている他、App Storeに特化した国家や地域も多い。元々は、アメリカ合衆国に支払い住所があるクレジットカードを保有するMac OS Xユーザだけがこのサービスを利用できたが、アップル社CEOのスティーブ・ジョブズは、Microsoft Windows及びアメリカ合衆国外のユーザの両方をサポートする計画を発表した。iTunesのWindows バージョン及びiTunes Music StoreからのWindowsプラットフォーム 向けサポートはすぐに可能になると2003年10月16日に発表された。日本での展開においては、本国アメリカ合衆国に遅れること約2年後、2005年(平成17年)8月4日に、iTS(当時はiTMS)がオープンし、世界的に展開するEMIミュージック・ジャパン(現:ユニバーサル ミュージックLLC Virgin Musicレーベル、当時は東芝EMI)等の外国資本の音楽会社と、日本国内資本のエイベックス等の大手レコード会社および複数のインディーズ・レーベルにより楽曲が提供されてスタートをきった。開始から暫くは、参加していないレコード会社がいくつか存在していたが、2006年(平成18年)10月にBMG JAPAN(現:ソニー・ミュージックレーベルズ アリオラジャパンレーベル)およびアップフロントワークスが、2007年(平成19年)6月にワーナーミュージック・ジャパンが、それぞれiTSでの楽曲提供を開始した。そして、開始から長らく楽曲提供を見送っていたソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が、2012年(平成24年)2月22日より、主要な洋楽アーティストを、2012年(平成24年)11月7日より、主要な邦楽アーティストの楽曲提供を開始し、iTunes Storeに日本における4大レコード会社が出揃うこととなった。2012年(平成24年)2月22日からは、全楽曲が「iTunes Plus」となり、デジタル著作権管理(FairPlay)も撤廃された。それまでは多くの楽曲が128kbpsのDRM付きで提供されてきたが、今後は256kbpsのDRMなしで提供されるため、これによりiTunes販売楽曲の音質が大幅に向上するほか、DRMが撤廃されることで利便性も大きく高まる。一方でiTunes Plusの全面導入を境に、一曲当たりの配信価格が最大250円に値上げされ、他の音楽配信サイトもiTunes Storeに付随する形で、同様の価格値上げを実施した。なお、規模は劣るが事務所別で見てみると、SMAPや嵐などが所属するジャニーズ事務所所属のアーティストは、所属レコード会社を問わず、原則iTunes Storeに参加していない。また、サザンオールスターズ、福山雅治などが所属するアミューズもかつては原則として参加していなかったものの、DRM撤廃と前後してA-Sketch所属アーティスト(flumpool、ONE OK ROCK)など一部が参加し始め、2013年6月のPerfumeを皮切りに、2014年(平成26年)12月17日には、サザンオールスターズが全楽曲を配信し、ほとんどのアーティストが段階的に配信を始めた。2010年(平成22年)11月11日に、映画配信サービスを開始した。主にレンタル方式が中心であるが、一部は販売方式でも配信されている。多くのハリウッドメジャーや日本の主要映画会社から約1000本以上の映画が提供されてスタートした。ソニー・ピクチャーズに関しては、音楽と同様に当初は不参加であったが、2010年(平成22年)12月16日より、映画の提供を開始。ソニーのコンテンツが日本のiTunes Storeで配信されるという事で、インターネットや新聞等でも大きく取り上げられた(ただし、10月19日にiOS用公式アプリをリリースしていた)。また、当初はレンタルのみで扱われていた作品が、販売方式でも配信される事も増えている。2016年(平成28年)8月17日より、iTunes Store、およびApp Store、Apple Music、iBooksが日本の大手通信キャリアのau(KDDI・沖縄セルラー電話連合)が提供するau端末の月額料金と合算して支払える「auかんたん決済」を利用した決済に正式対応となった(日本の大手通信キャリアとしては史上初。ただし法人契約者は対象外)。日本の音楽配信市場は、主にレコチョクが提供するフィーチャーフォン向けの着うたフルが多数を占める(2011年度は81%)という特徴があり、iTunes StoreはCD等も含めた音楽市場全体の金額シェアで考えると5%に満たず、諸外国に比べ低いシェアとなっている。諸外国に比べ日本でのiTunes Storeのシェアが低い理由の一つとして、日本独自のレンタルCD店の普及が挙げられることがある。iTunes Storeの利用者が心当たりのない代金の請求を受けた事例が、2009年(平成21年)4月以降、消費生活センターなどに43件寄せられており、2010年(平成22年)2月12日消費者庁が注意を喚起するとともに、2月17日・19日付けで消費者庁が運営会社の「iTunes(株)」や社団法人日本クレジット協会に対して照会を発している。これについては、3月4日付けで同社より回答があったが、内容が不十分として、同日付で3月12日までに詳細な回答を求める質問状が再度同社へ出された。2010年1月、iTunes StoreでPerfumeのアルバム『GAME』が違法配信されている事が判明した(Perfume所属のアミューズは前述の備考通り当時日本のiTunes Storeに参加していなかった)。Copyright表記がCDの販売元のTokuma JapanではなくTukuma Japanであったこと、一部楽曲が本来のものではないことから事態が判明した。これを受け徳間ジャパンコミュニケーションズ(以下徳間ジャパン)はAppleに対し調査を要請した結果、海外のレーベルが徳間ジャパンの許諾を受けずに配信したものと判明した。徳間ジャパンは法的措置も検討しており、アップルの音楽配信に対する審査体制への疑問が投げかけられる事となった。一曲の価格は各国および地域によって異なるが、アメリカ合衆国では0.69ドル、0.99ドル、1.29ドルの価格帯で、欧州連合では0.69ユーロ、0.99ユーロ、1.29ユーロの価格帯で、日本では150円、200円、250円の価格帯で販売されている。購入前に30秒~1分30秒の無料試聴が可能である。アルバム価格については、収録曲数などにより異なるが、一曲単位で購入するよりも安く設定されていることが多い。一曲で演奏時間が長い(およそ10分以上)ものなどは、アルバム扱いとされ600円以上となる場合がある。2007年にアップルは、アルバム収録の一部の曲を購入済みの場合、残りの曲をまとめて安く入手できる「コンプリート・マイ・アルバム」制度を導入した。これはiTunes Storeが展開されている各国および地域のうち、日本以外が対象となった。日本でも2012年2月22日から「コンプリート・マイ・アルバム」に対応した。ストアはこの最初の18時間に約275,000曲、またこの最初の週に1,000,000曲以上を販売した。Windows版のリリース時には、最初の3日間で1,000,000回以上のダウンロードがあり、1,000,000曲以上がその周期で販売された。12月15日に、アップル社は4月に立ち上がって以来2500万曲を販売したと発表した。他、多数
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。