巫女(みこ)は、神道の役職のひとつで、神に仕える女性(巫女参照)のことであるが、大衆文化作品及びサブカルチャーにおいてもたびたび題材となる。本項ではそうした作品に登場する巫女について取り上げる。小説、コミック、アニメ、ゲームなど、現代の大衆文化作品に巫女はしばしば登場し、ストックキャラクターの一種となっている。場合によっては作品のタイトルにまで「巫女」の文字が入っていることもある(後述の作品リストを参照)。こうした作品に登場する巫女には、魔を浄化するなど、強い霊能力が具わっているとされる場合が少なくない。主役や主役級の扱いで巫女が作品に登場しているケースで、この場合、正式な巫女装束は少数派で、多くは「巫女服」(後述)と呼ばれる変形した服装の場合が多い。これに対して日本を舞台とする作品中で、例えば神社への初詣のシーンなどが描かれる時には、神社の雰囲気を演出するためにワンポイントで巫女が登場するといったことも見られ、この場合は正式な巫女装束(またはそれに近い装束)を身に付けている場合が多い。このように神社の象徴として巫女を利用するケースも見られる。なお近年、巫女はメイドなどと並んで萌え文化の対象ともなっている。日本神道の巫女に限らず『ドルアーガの塔』に登場する女神イシターの巫女カイ、『サムライスピリッツ』に登場するナコルルや真鏡名ミナ、『テイルズ オブ シンフォニア』に登場する「神子」コレット、『シムーン』に登場するテンプスパティウムに仕えるシヴュラたちのように、典型的な紅白の巫女装束を着ていないキャラクターも「巫女」と認知されている。また、『鋼鉄ジーグ』の女王ヒミカや『サムライスピリッツ』の羅将神ミヅキ、『朝霧の巫女』(アニメ版)に登場する黄昏の巫女たちなど、敵役として邪神や悪神に仕える悪しき巫女が登場する作品もある。1980年代までは『うる星やつら』のサクラのように「悪霊退散」と唱えつつ御祓いをするなど、オカルト的要素を持ったサブキャラクターとして登場することが多かった。こういった巫女の代表例として、アクションシューティングゲーム『奇々怪界』(タイトー)の「小夜ちゃん」が存在する。1990年代に入り「戦うヒロイン」が主題になる作品が増えてくると、退魔師としての側面を強くした戦う巫女が登場するようになる。『サイレントメビウス』の闇雲那魅や『美少女戦士セーラームーン』の火野レイ(セーラーマーズ)が代表的で、彼女らは主人公チームの1人として御札(呪符)を使った攻撃などを得意とする。1990年代中盤から後半になると、美少女ゲームのヒロインとして巫女が散見されるようになる。多くは長い黒髪で、理想的な大和撫子としての特徴を持つ。いわゆる萌え属性として巫女が認知されるのもこの頃からである。やがて1999年には巫女育成シミュレーションゲーム『戦巫女 -Vestal virgin-』(アリスソフト)が発売された。現実でもメイド喫茶の変形としてウェイトレスが巫女装束を着た巫女喫茶や、その居酒屋版、巫女居酒屋「月天」(がってん)が登場するなどがあったのも1990年代末頃である。2000年代に入ると、いわゆるギャルゲーや美少女漫画・アニメなどにヒロインとして巫女が登場することが珍しくなくなり、『朝霧の巫女』、『神無月の巫女』など巫女をストレートに主題とする作品も多数発表されるようになっている。また、『咲-Saki-』に登場する永水女子高校生徒たちのような、職業的な巫女ではないが巫女装束姿のキャラクター。あるいは『艦隊これくしょん』の艦娘のような、巫女装束風な意匠を取り入れた格好をしたキャラクターも増えている。コミック・アニメ・ゲーム風の巫女のイラスト、巫女が登場する同人誌を趣味で制作しイベントに出したりネットで公開する人もいる。また、巫女を型どったフィギュアやドール衣装を自作しイベントに出したりネットで写真を公開する人もいる。架空の巫女とは別に、実在の巫女や巫女のコスプレをした女性も萌えの対象となる場合があり、初詣の時期には各地の神社を廻って巫女の写真を撮る者もいる。これらの趣味では、巫女と同様に袴を穿いた女性ということで剣道、合気道、弓道、女学生(卒業式)などに対象を広げる場合も見られる。巫女を含むこれらが「袴っ娘」などの呼称でひと括りにされる場合も珍しくない。匿名系掲示板などでは架空の巫女を「虹巫女」、実在・コスプレの巫女を「惨事巫女」と呼び区別する場合もある(「虹」は2次元を、「惨事」は3次元をそれぞれ意味する隠語)。サブカルチャーにおいては、巫女装束に似せたコスプレ用の衣装・ドール用の衣装を本物と区別して「巫女服」と呼ぶ場合が多い。これらは、例えばコスプレ衣装としてよく知られるメイド服などと並んで人気がある。このためメイド服のようなコスプレ衣装と同様に、コスプレショップで巫女装束や、巫女服キャラクターのコスプレ衣装が販売されていることもある。ただし、安価な市販品はコストを下げるために生地が薄い、本物と比較して腰の上刺糸が省略されているなど構造面での簡略化が目立ち、縫製が甘いことが多いので耐久性が低く、購入の際には注意が必要である。いわゆる巫女服と現実の巫女装束との違いは、千早や白小袖に狩衣・水干風の切り込みや、袖に大針・小針の刺縫が付属する(『犬夜叉』桔梗)。履き物がスニーカーやブーツ他、草履以外である(『With You 〜みつめていたい〜』氷川 菜織)。緋袴が極端なミニ丈である(『CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!』ルカ)等、意匠が派手になったり露出度が上がるなどのアレンジが施されていることである。露出は極端な場合『魔界戦記ディスガイア』(女侍)『世界樹の迷宮II』(ブシドー)のように、ノースリーブどころか上半身がサラシのみの例すらある。また、袴の色遣いも緋色に囚われない場合も多く(『神無月の巫女』姫宮千歌音)、更に巫女装束の資料の乏しかった前世紀の作品(『うる星やつら』サクラ『奇々怪界』小夜など)では、腰に上刺糸のない腰板付きの武道用袴を着用している例も見られるため、歴史的な巫女装束とは乖離していることもある(特に、明治時代より前を舞台にした作品に登場する行灯袴に関して)。神田明神の著書『巫女さん入門 初級編』の前書きで「コスプレ巫女が我が物顔で町を闊歩する姿を見て、神社として大きなショックを受けました」とあるように、こうしたコスプレの巫女服を好ましく思わない神職関係者もおり、時と場をわきまえた着用が求められる衣装と言える。以下に巫女が登場する作品の一覧を記す。ただしメディアミックス作品の場合、基本的に原作あるいは中心となって展開されているメディアのみ記載する。なお太字となっている作品は、作品中で巫女が特に重要な要素となっていることを意味する。※ 上記と重複するものは割愛する。※いずれもアダルトコミック。※ 上記と重複するものは割愛する。※ 上記と重複するものは割愛する。※ 上記と重複するものは割愛する。※ 上記と重複するものは割愛する。※ 上記と重複するものは割愛する。
出典:wikipedia
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