『オメガ7』(おめがセブン)は小林源文の漫画作品シリーズ(フィクション)。本作品は日本の特殊部隊「オメガ」とその隊員達の活躍を描いた作品である。今日までにオメガ7シリーズが4作、一般漫画雑誌(ウルトラジャンプ)向けにリファインした「オメガJ」が出版されている。2013年5月から軍事情報雑誌『ストライクアンドタクティカルマガジン』にて『奪還オメガ7』が連載中。オメガとは、日本の国益を守る為に創設された元自衛官などで構成された超法規的特殊部隊。表向きの名称は「防衛庁第4技術研究所」。その任務は、独自の人質救出作戦、国益を損なう人物や物証の抹消、テロの報復など表沙汰になれば重大な政治問題、国際問題に発展しかねない危ない物ばかりである。作戦の障害になると判断した場合は、同盟国や国連の部隊であっても排除することを許されている。交戦規定は常に「捕虜を取らない、捕虜にならない」副題こそ「自衛隊特殊部隊」となっているものの、実在する自衛隊特殊部隊である陸上自衛隊特殊作戦群や海上自衛隊特別警備隊とは全く別系統の自衛隊「非正規」特殊部隊であり、彼らの身分も自衛官ではない。防衛省上層部も表向きにはオメガの存在を一切認めていないため、オメガ隊員は実質的にこの世に「存在しない」ことになっている。部隊章はスペードにΩのギリシア文字を重ね、その上に「OMEGA」の英字。あとがきによると、ほとんどの人物は作者の友人・知人をそのまま使っているとのこと。特に佐藤は同名の作家、中村は作者のアシスタントがモデルである。1991年当時、小林源文が旅行へ出向いたコロンビアの隣国ペルーにてセンデロ・ルミノソによるJICAの日本人職員殺害事件が起きた。このとき日本政府は遺憾の意を表明するだけで指をくわえて見ているだけであった。小林はこの事件、そして当時の日本政府の対応に「日本人の安全と日本国の権益を守るのは誰なのか」と疑問を感じる(オメガ7 vol3あと書きより意訳)。日本に脅威を与え、日本人の命を奪う国家、テロ組織へ日本が直接的な軍事制裁を与えることのできる組織の必要性。それが自衛隊「非公然」特殊部隊オメガという作品の着想につながったのであった。作品中、小林源文と同姓でオメガ部隊を実質的に指揮する陸上幕僚監部の小林陸将は、日本が本気で介入し軍事報復したことを相手国やテロ組織に誇示するため、自衛隊の制式小銃である89式を投入させたり、小松が現場に自衛隊PKO部隊章を意図的に残すなど日本の組織が関与したとはっきりとわからせる場面が垣間見られる。そこに作者である小林源文の明確な意図が読み取れる。
出典:wikipedia
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