『NG騎士ラムネ&40』(エヌジーナイト ラムネアンドフォーティー)は、1990年4月6日から1991年1月4日までテレビ東京系で全38話が放送された、葦プロダクション(現:プロダクション リード)製作のロボットアニメ。1990年にカセットブックが、TVアニメ終了後に OVAやラジオドラマが制作されるほか、小説版も発売された。本稿ではこれらも合わせて取り扱う。初期の企画書の段階では「アラビアの鷹丸」という仮タイトルで、アラビアンナイト的な世界観で忍者の少年が主人公の冒険モノだったがロボットアニメではなかった。その後、ファンタジーロボットアニメ的な「SB騎士アコーン」という企画となり、最終的に本作として結実した。番組としては不振だったとされ、当初は4クール予定のところを3クールに短縮されての終了となった。プロデューサーの山崎立士は、のちに発売されたCD-BOXのブックレットのコメントで視聴率低迷、関連商品の販売不振、コミックの打ち切りなどすべて認めた。反面、のちにOVA、ラジオドラマなどのメディアミックス展開に繋がった。これがきっかけの一つとなり、以降、ねぎしひろしとあかほりさとるはヒットメーカーとしてコンビで仕事をする機会が増えた。その後1996年には、テレビアニメ版として6年ぶりの新作となる『VS騎士ラムネ&40炎』が制作された。ゲーム大好きな熱血小学生・馬場ラムネは下校中、1個10円という大安売りでゲームを売っている女の子と出会う。その女の子から買ったゲーム「キングスカッシャー」をクリアした所、いきなりテレビからゲーム売りの女の子が現れ、「あなたは勇者ラムネス」だと言いながらラムネを別世界へ連れていってしまう。たどりついた場所はアララ王国。そしてゲーム売りの女の子はその国の王女ミルクであった。ミルクから伝説の勇者ラムネスとして、復活した「妖神ゴブーリキ」を倒してほしいと頼まれたラムネは勇者ラムネスとして、アドバイザーロボットのタマQ、王女のミルク、ミルクの姉ココアとスタン帆船で旅立っていく。戦時以外はドキドキスペースか守護騎士・守護歩兵と破壊戦士のみが住むメタルコインワールドという世界で暮らしている。なお、タイトルに付いている40は、守護騎士8体+守護歩兵8体+破壊戦士20体+破壊四天王4体を合計した数からきている。チェスのコマがモチーフとなっている。キングスカッシャーとクイーンサイダロンを除く守護騎士が心を持っているのは、人間の心をボディに移植しているため。そのため、守護騎士は傷つけば痛みを感じる。移植の際肉体のボディは空蝉となり生命活動を停止するので人間としての体はアララ城地下に冷凍保存されているが、そのことを守護騎士たちは覚えていないようである。通常はタマQ内部の異次元的場所に安置されるカプセル状の物体を媒体に召喚。タマQ内部は機体回復効果があるが周期ごとにオーバーホールが必要。その場合一時的な人間へと戻される。守護騎士の中では2体のみが、人(勇者)の搭乗によって100%の性能を発揮する。人間としての心がないという描写があるが、クィーンサイダロンが呪いを避けるために自己封印したことや、ドン・ハルマゲが悪の心とするための呪いを掛けることが可能だったことから、キングとクイーンの守護騎士のみ別の形での意志をもつらしい。その証拠としては『EX』で落下するラムネとミルクをキングスカッシャーが搭乗ビームで救出していることが挙げられる。将棋の駒と日本的な名称を組み合わせて命名されているグループと、麻雀牌から命名されている四天王グループに分かれている。将棋の駒は8種類20枚あり、王将を除いた19枚が破壊戦士に相当する(歩兵のくのいっちゃんは商品の将棋の駒に入っている「予備」の歩兵。20枚の中の1枚を代わりに引く事となる)。共通するのは全員が何らかのペアもしくはチームを組む事。大抵は将棋のペア同士。破壊四天王は四風牌(東西南北)の中国語読みが名前の頭にきている。彼らも元は守護騎士であり、続編の『VS騎士ラムネ&40炎』では一部が再登場。同作のコミック版ではダ・サイダー率いるレジスタンスの一員として戦っている。ドキドキスペースに浮かぶいくつもの球体世界の一つ。平面の大地に大小さまざまな国が存在し、アララ王国もその一つ。TVシリーズ前半はこの世界を舞台に大冒険を繰り広げる。ヨッコーラ3世が治めるハラハラワールド最大、最古の国。ミルク、ココア、レスカはこの国のお姫様。世界が危機に陥った時に聖なる三姉妹が生まれて勇者を導くという伝説があり、ドキドキスペースの司祭のような役目を持っている。お城の地下は国土より広いという噂。さまざまなものが眠っている。ハラハラワールドの北方の大陸サムザームにある聖地。ハラハラワールドの世界の果てにある「アンナモンコンナ門」をくぐった先にあるが、小説『EX3』ではアララ王国の地下につながっていた。この物語の舞台の中心。「無限に広がる大宇宙」と表現されることも。主人公が住む世界とは違う宇宙。設定としてはTVシリーズ後半から登場する。ドキドキスペースにはハラハラワールドのような透明な球体に入った世界がいくつも浮かんでおり、その一番底には妖神ゴブーリキが造った「暗黒ノツボ」というブラックホールがあったが、ゴブーリキが消滅したあとは無くなっている。なお、『EX2』以降は前記の「透明な球体に入った世界」を「星」と表現するようになっている。現実世界と違い、風も空気もあるので宇宙船の甲板に出ることもできる。2代目勇者ラムネスである馬場ラムネの住む世界。いわゆる現実の世界である地球。TVシリーズ終了後は次元にひずみが出てしまうという理由でハラハラワールドとの交流は一切できなかったが、『EX』の事件後ココアにひずみ解消装置を開発してもらったので、ミルクが馬場家に住むようになったり、ダ・サイダーが遊びに来たりと異次元世界との行き来ができるようになった。ドキドキスペースとは時間の流れ方が異なるという設定がある。本編でラムネがドキドキスペースで半年過ごしてもマジマジワールドでは一晩しか経っていなかったり、ミルクがマジマジワールドで数年過ごした結果姉のココアより年上になってしまうといったことが発生している。守護騎士・守護歩兵と破壊戦士のみが住むという世界。タマQ、ウレPなどのアドバイザーロボットの中に存在する。ドキドキスペースとは別の宇宙に存在する広大な銀河帝国。現在の皇帝は若くして皇位を継いだシロップだが、実権はその宰相コーン・ポタージュがために揺れている。『EX2』の舞台となる。この物語の全てが展開される、全てのスペースおよび銀河ならびにワールドを含んだ時空。『DX』にて明らかになるまで、誰もその存在を知らなかった。※テレビ東京では金曜夕方18時30分から放送していたが系列局でも同時ネットしている局がなくテレ東以外はみな時差ネットである。九州地区では、地元系列局の開局準備の兼ね合いからか放送されなかった。韓国では、1997年に 『少年騎士ラム(소년기사 라무)』というタイトルで 韓国文化放送・MBCテレビ局で放送された。主人公「馬場ラムネ」は「ラム(라무)」、主役メカ「キングスカッシャー(KING SCCASHER)」は「キングスカイオン(KING SQUAION)」と名称が変更されている。キングスカッシャー以外の守護騎士やメカの名前は日本語版と同様。便宜上、活躍舞台より第1話-第28話を「ハラハラワールド編」、第29話-第38話(最終話)を「ドキドキスペース編」とした。角川書店「角川スニーカー文庫」刊、著:あかほりさとる - 下記のうち、EX3および外伝シリーズはオリジナルストーリー。また外伝のうち、『ダ・サイダー伝説』以外は短編集。みのり書房『月刊OUT』連載、著:千葉克彦、挿絵:伊東岳彦、中原れいいずれも『スーパーロボット大戦シリーズ』への参入であり、『NG騎士ラムネ&40』名義の作品は存在しない。
出典:wikipedia
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