ダートグレード競走(ダートグレードきょうそう)とは、日本の競馬において、地方競馬・中央競馬のダート交流重賞競走にGI〜GIIIならびにJpnI〜JpnIIIの格付けを行ったものである。日本全国で行われる重賞競走の中で、地方・中央の所属に関係なく出走できるダートの競走について、格付けを行う。格付けはGI〜GIII(国際格付けの得られたもの)ならびにJpnI〜JpnIII(国際格付けの得られていないもの)で行う。現在は日本中央競馬会(JRA)、地方競馬全国協会(NAR)、日本軽種馬協会、アジア競馬連盟日本代表からなる日本グレード格付け管理委員会が格付けを行っている。ダートグレードの特徴は中央競馬・地方競馬で格付けが統一されており、中央競馬の格付けと同一の体系となっていることである(中央競馬でIに格付けられている競走はダートグレードでもIに格付けられている)。2016年現在、2歳馬と牝馬限定のダートグレード競走は地方競馬のみに設定されている。2016年現在、ダート競走を実施している主催者でダートグレード競走を施行していないのは岐阜県地方競馬組合(笠松競馬場)のみである(笠松競馬組合は2004年までは2競走施行していたが、2005年から廃止された)。また競馬場単位では中央競馬の函館競馬場・福島競馬場・小倉競馬場、地方競馬の水沢競馬場・姫路競馬場でもダートグレード競走が施行されていない(函館競馬場・水沢競馬場は過去に施行実績あり)。1995年の開放元年(日本の競馬#中央競馬と地方競馬の交流を参照)以降、中央競馬、地方競馬問わず全国各地で中央地方指定交流競走が設けられるようになった。そこでダート競走の位置づけを明確にして分かりやすく提供するため、全国的な基準によって格付けを行う機関として、1996年11月にJRA、NAR、全国公営競馬主催者協議会(全主協)の3者によって「ダート競走格付け委員会」を発足、1997年4月の競走よりダートグレードによる格付けが行われるようになった。委員会の委員には学識経験者・マスコミ関係者・生産関係者も加えられ、第三者機関としての性格も与えられている。格付けは2006年まではGI、GII、GIIIが用いられてきたが、日本の国際セリ名簿基準委員会パート1国への昇格(競馬の競走格付け#日本のパート1昇格)に伴い2007年に格付け表記の変更が行われ、国際的に承認されたグレードを持っている競走は従来のGI、GII、GIIIで、それ以外の競走はJpnI、JpnII、JpnIIIで格付けられることとなった。なお、「ダートグレード競走」の呼称はそのまま存続する。競馬の競走格付け#日本国内での格付けも参照。また上記昇格に伴い、自国の格付け委員会(日本グレード格付け管理委員会)を発足させることになったことから、ダート競走格付け委員会はこれに機能を移行して2008年10月に解散した。なおこれに伴い、NARではダート競走の体系化等について検討する機関として、ダート競走振興会議を発足させている。中央競馬を含む北半球の競馬は暦年(1月を基点とする)で進められているのに対し地方競馬が会計年度(4月を基点とする)によって行われているため、ダートグレードについては次のように格付けられる(以下の説明では年は暦年制に従い、年度は会計年度に従って記述する)。なお2010年以後は、前身に同条件のオープン特別が行われていた場合を除き、重賞の新設がなされる場合は、当初原則として2年間は統一格付けなしの「新設重賞」(2年目以後は「重賞」)扱いとして行う(但し主催者独自の地域グレードをつける場合はある)。GI・GII・GIIIは国際格付けのある競走、JpnI・JpnII・JpnIIIは国際格付けのない競走である(上記参照)。以下はレース自体は存続しているが統一グレード競走でなくなった、または競馬場廃止やレース自体が廃止になったものの一覧。昨今の地方競馬低迷による賞金捻出の問題からのレース見直しによる非交流競走への変更などが理由となっている。
出典:wikipedia
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