木ノ芽峠(きのめとうげ)は、福井県の嶺北(越前地方)と嶺南(若狭地方)を隔てる峠である。木嶺(もくれい)とも言い、「嶺北」「嶺南」の語源となっている。木ノ目峠、木辺峠、あるいは木部山とも表記される。("参照:福井県の峠一覧")国造が分立した時代には、木ノ芽峠以北が越国の領土で、木ノ芽峠以南がヤマト王権の領土であった。従って、現在でも木ノ芽峠を境にして、北側が北陸文化圏、南側が近畿文化圏となっている。『日本紀略』によれば、官道の北陸道の一部として、天長7年(830年)に道が開かれた。しかし、道の険しさや冬の厳しい気候のために、難所の一つであった。このため、中世には、北陸道(北国街道)は東の栃ノ木峠(現在の国道365号)のルートに移動した。北陸本線は、険しい木ノ芽峠を避けて、海側の山中峠を越える杉津(すいづ)を経由するルートで建設されたが、1962年に、木ノ芽峠直下に北陸トンネルが貫通した。道路では、北陸道を継承する国道18号は、引き続き栃ノ木峠を経由していたが、1886年に金ヶ崎隧道・春日野隧道が貫通し、1920年には両隧道を通る海沿いの道が北陸道・国道18号を継承する国道12号(現在の国道8号)の一部に指定された。1977年、北陸自動車道の敦賀トンネルが、木ノ芽峠の直下に作られた。一般道路では長らく登山道しかない状態であったが、1993年に木ノ芽峠を通る道路が国道476号に指定され、2004年に直下を通る木ノ芽峠トンネルが完成して、自動車が通行できるようになった。
出典:wikipedia
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