マルス(Marth)は、任天堂発売(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲーム『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』および『ファイアーエムブレム 紋章の謎』、DS版リニューアル作品にも登場する架空の人物である。また、任天堂のクロスオーバー作品である『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』にも登場している。アリティア王国の王子。温和で優しい性格の持ち主である。服装は、『暗黒竜と光の剣』では『パルテナの鏡』の登場人物ピットのようなギリシア神話風だったのが、『紋章の謎』では中世ヨーロッパ風となった。ただ、「任天堂スペースワールド‘93」で配布されたチラシの公式イラストと戦闘画面においてはその当時の名残で、スカート状のものを身に着けているのみでズボンをはいていない。顔グラフィックは『暗黒竜と光の剣』と『紋章の謎』第1部では各1種類であるが、『紋章の謎』第2部では通常の顔と緊迫した顔の2種類ある。『暗黒竜と光の剣』の公式イラストと顔グラフィックの髪型が一致しない(前者はラフな短髪、後者は『紋章の謎』に近いタイプ)。他に『紋章の謎』第1部の顔グラフィックの服装は『暗黒竜と光の剣』の顔グラフィックのものに準じている。タリス王国の王女・シーダとは、マルスが14歳の時に逃げ延びたタリス王国にて知り合った。周囲も認める公然の恋愛関係である。「英雄王」名義は『紋章の謎』が初出で特殊な条件のエンディングでしか見られない。任天堂のホームページ、ファイアーエムブレムワールドなどでは、仲間の力をあわせ、ドルーアに立ち向かったことから「群の英雄」と呼ばれている。また、暗黒戦争でメディウスを討った功績から、アリティアでは英雄王と呼ばれ敬われている。戦闘グラフィックは『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』ではレイピア系、レイピア系必殺、剣系、剣系必殺、サンダーソード、ファルシオンの6種類。『紋章の謎』ではグラフィックは全て一新されておりファルシオン装備時には剣のグラフィックが追加されている。しかしファルシオン装備時の「剣に光を集める演出」はグラフィックは違えど『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』共通して継続をしている。全作品共通で特定の武器が使用出来るパラメーター・武器レベルの概念が無い。マルス専用で、入手後はマルス自身が宝箱を開けることが出来るようになる。「村」を訪れる「訪問」に成功するとアイテム入手や仲間が加入する。陣地の「制圧」はマルスのみが行えるコマンドであり、敵のボスを倒して玉座などを「制圧」することが各ステージの勝利条件となる。『紋章の謎』の新システム。マルスのユニットがアイテムの「輸送隊」を兼務している。『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』第1部ではアリティア王国解放時に「光の王子」と共にマルスを讃える異名の1つ。『紋章の謎』からの新システム。シーダと周囲も認める公然の恋愛関係である事で、2人がゲーム中隣接すると両者共、相乗効果を出す。『暗黒竜と光の剣』および『紋章の謎』の全編を通しての主人公。ユニットとしての種別は「ロード」であり、彼が倒された瞬間にゲームオーバーになる。アカネイア暦602年、ドルーア帝国により占領されたアリティア王国から東方の島国タリスに主だった家臣と逃げ延びる。その2年後の604年、タリス王国がガルダの海賊に襲われ、マルスが立ち上がったところから物語は始まる。当初こそ少数派だったが、オレルアンにてニーナ王女からファイアーエムブレムを託されて以来その人望から次第に期待が寄せられるようになり、対ドルーア帝国派の盟主となっていく。アカネイア暦605年、神剣ファルシオンを以って暗黒竜メディウスを討伐し、暗黒戦争を終結させた。公式設定では『暗黒竜と光の剣』および『紋章の謎』第1部 暗黒戦争編のゲームスタート時点(アカネイア暦604年当時)で16歳である。アカネイア暦607年、アカネイア帝国のハーディン皇帝の要請によりグルニアの反乱鎮圧に赴いたマルスらアリティア軍。しかし、司令官のラングのあくどいやり方に腹を据えかね口論を起こしてしまう。このことをきっかけとしてマルス達は反逆者にされてしまい、アカネイア・グラ・オレルアンの連合軍に故郷アリティアを制圧されてしまう。この結果、一時期は反乱の首謀者として暗黒戦争での戦友にも敵対され戦うことになる(ただしラングの口論が直接的な原因ではなく、そもそもハーディンの要請自体が罠であったと考えられる)。しかし、リンダを介してニーナから再びファイアーエムブレムを託されたマルスの下には、ハーディンの強引な手法に疑問や不満を抱く者達が集うようになり、マルスは対ハーディン皇帝派の盟主となっていく。その後、祖国の地を奪還するなどの幾多の戦いを経た608年、アリティア軍はアカネイア帝国の帝都パレスを陥落させた。皇帝ハーディンは戦死し、英雄戦争は終結した。この直後、ハーディンを陰で操っていた暗黒司祭ガーネフと、その暗躍により再度復活を遂げた暗黒竜メディウスを再び討伐している。戦後、マルスは諸国の王族から国家の統治権を託され、それらを統一したアカネイア連合王国の王位につく。皮肉にもハーディンに騙されたオレルアン騎士団が危惧した通りの、そしてハーディンが成し得なかった大陸統一を果たしたことになる。公式設定では「英雄戦争編」スタート時点で17歳である。『アカネイア戦記』では「第4話・始まりのとき」のストーリーに、名前だけが登場する。『新・暗黒竜と光の剣』での大きな変更点として、ファルシオンの形状が旧2作とは別の形状になり、『外伝』の「ファルシオン」および『聖戦の系譜』の剣「ティルフィング」との酷似性が大きく弱まった。イラストでは、士郎正宗のイメージイラストが新たに描き起こされ、既存のデザインより全体的に逞しく描かれている。ただしあくまでイメージイラストであり、ゲーム中の顔グラフィックや一枚絵のビジュアルなどはこれらと一致していない。また、一部のシナリオが『封印の剣』のIS・堀川将之の担当となったことで、口調が異なるものとなっている。最終的な公式設定では、『新・紋章の謎』ゲームスタート時に18歳となっている。『覚醒』において名前のみ登場。2000年前に活躍した英雄王として伝承が伝わっており、また、同作にひき続いて登場したチキの話からも彼の人となりが語られている。1000年前にギムレーを倒し、イーリス聖王国を建国した初代聖王および主人公クロムを含めたイーリス王家はマルスの子孫であり、かつてマルスが所持していた「ファルシオン」「炎の台座(ファイアーエムブレム)」が秘宝として代々受け継がれている。以下のマルスは「魔符(ユニット)」による登場である。2012年4月19日配信、追加コンテンツの「異伝 英霊の霊符1」をクリアすると、「異界のマルス」として登場する。クラスは専用の「スターロード」。所持武器はファルシオンではないが、ゲーム内でクロムやルキナの持つ神剣・裏剣ファルシオンの両方が装備可能となっている。イラストは『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のイラストを担当した北千里。マイキャッスルでマルスのamiiboにタッチする。ファイアーエムブレム0「暗黒戦争編」に付属するダウンロードコードを入力することで登場。声は「英雄王・マルス」は緑川光が担当。サイファ「アリティアの王子・マルス」には声が無い。専用武器はamiiboは、神剣ファルシオンであるが、サイファには無いと言う差異がある。出典・参加作品は『大乱闘スマッシュブラザーズDX』は『紋章の謎』。『大乱闘スマッシュブラザーズX』では『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』。『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』では『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』『新・紋章の謎』『ファイアーエムブレムシリーズ』となっている。スマブラの設定については下記のリンク参照。キャラクターコンセプトは「カウンターが当たれば爽快。地上、空中戦共に剣技が流麗な、テクニカル系」ファイターである。声は日本版、海外版4作品共通して、OVA版『紋章の謎』と同じく緑川光が担当している。海外版でも日本語仕様である。『DX』では隠しキャラクターの1人として登場する。デザインは『紋章の謎』をベースにリメイクされている。原作終盤の専用武器・神剣ファルシオンを使用して戦う。『スマブラDX』発売当時のFEシリーズは日本のみでの展開であったため、マルスも日本版のみで登場する予定だったが、マルスのキャラクター性が任天堂のアメリカ法人や海外ユーザーから好評を得たことから、日本国外版の『DX』でも削除されずに登場したという経緯がある。そのため、日本国外版でもマルスは日本語ボイスしか持たない。『初代』公式HP内の「アンケート集計拳!!」で『スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ』 のアンケートを行ったところ、マルスはファイアーエムブレムのキャラクターの中で第1位、投票全体としては第11位の投票を獲得している。隠しキャラクター専用の参戦メッセージは「ファイアーエムブレムから参戦!」。同時参戦となったロイのモデルチェンジのベースキャラクターである。声優の選考に関しては、デイレクターの桜井政博が「FEのドラマCDの存在を知らなかった」ことと、「『OVA』で声を担当していた経歴で即採用した」ことに起因する。『X』においても、隠しプレイヤーキャラクターの1人としての登場している。隠しキャラでありながらオープニングムービーに登場しており、公式サイトでも発売から1週間後に紹介された。隠しキャラクター専用の参戦メッセージは「紋章の王子」の肩書きつきである。今作品のマルスの声は「バンク音声」を使用。このシステムを起用した理由は、「『DX』で収録された声が完璧だったから、撮り直す必要が無かったため」と桜井政博は述べている。「桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』」にて、『X』のマルスのデザインが完成した後に『新・暗黒竜と光の剣』のマルスのデザインが変わったことを知ったため、デザインに反映出来なかったと述べている。上記の声の仕様により緑川光に収録のオファーがかからず、マルスが登場するのか解らなかったため、参戦が決定した時は喜んだと語っている。後述のコラムにて、その状況を記述している。『for』の公式HPにおいて参戦が発表された。これまでは隠しキャラクターであったが、『for』では初期キャラクターとして登場している。公式からは「『ファイアーエムブレム』シリーズ初代主人公。アリティア王国の正統派王子。」という紹介をされている。デザインは『新・暗黒竜と光の剣』をベースに以降の作品の要素を追加した完全リニューアルしている。今作は新規FEキャラクター・ルキナのモデルチェンジのベースキャラクターである。当初はマルスのカラーチェンジとして参戦させる予定だったが、剣質の違い、背がやや低いなどで分割となった。Nintendo DREAMのFE25周年のインタビューにおいて、今作も緑川に収録のオファーがかからず、参戦が決定した時は喜んだと語っている。後述にて今回は声の流用について提言を出した。2014年12月6日に『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』のamiiboが発売された。以下のゲームと連動している。1996年頃の『OVA版』のインタビューにて緑川は「アニメ化したら面白いと思いました。成長するマルスは演じがいのある役です。」と述べていた。約20年経過後のFE25周年で、付録、キャラクター特集がマルス繋がりで緑川を呼んている。インタビューでは演じた記憶は殆ど無く、ネットでたまに見かけるシーンを見て思い出せなくて悲しいと語っている。この時代の自分の声に対して若くて演技に深みがない上に、当時のゲームはキャラクターの表情や台詞が少ない為、自分の中でクロースアップしたのかマルスは「なよやかな王子」の印象が強いけど、原作ではそうではないと述べていた。『電撃PlayStation 』のコラムにおいて、『X』への出演オファーが無かったことから、新しいFEの主人公の参戦後「今回マルスが削除されたのか? 他のマルスの声優に変更になったのか」と落ち込んでいたという。マルス参戦と声が自分であると知ったのは『X』発売後のインターネット情報で、これを知った緑川は『X』をすぐに購入して、隠しキャラクターのマルスを1番に出してプレイしている。感想は「自身の声に対して若い」、今作のグラフィックのマルスを「美しい!」と称賛している。今回の声の流用については自身には全く連絡無く、青二プロダクションには来たかもしれない程度であったという。それゆえに、「声の収録があったら呼んで頂けたら良かった」と述べている。初出『DX』での収録で意識した事は「『OVA』を意識した上での芝居を求められていたのを感じた為、再現する事に注力した」と語っている。しかしながら、近年のスマブラではアップでの表情が「凛としている」為に、グラフィックが変わってきつつあるなら、声もそれに合わせた感じで演じたいという提言を出した。理由は流用している声が客観的に見ると「一生懸命、芝居をやっていた若輩の緑川さん」と言う印象であり、それを「凛とした」マルスに使われている事に違和感があるので、今のマルスに合わせた芝居をやりたい思いがあると述べている。しかし、どういうゲーム性にするかにもよるが、追加しなくても幅を持たせられるなら良いと思う事も挙げた。マルス参戦については『X』発売後『電撃』のコラムの発言と同様『for』でも自身の参加込みで嬉しかったと語っている。印象に残った、お気に入りの台詞は「皆、見ていてくれ!」である。緑川のマルスの出演作品が『OVA』『スマブラシリーズ』と言う事で、オリジナルのFEのマルスを演じたことが無く本編SLGRPGで活躍するマルスが見たい希望がある。しかし本編ストーリーと言う訳にはいかないのでダウンロードコンテンツで一緒に力になれたら良いと思う事を語っている。『覚醒』登場後、本物のマルスが出れば良いと思っていた事と『覚醒』版のマルスも見たかった気持ちもある上に、更に「異界のマルス」の登場に対しては「本物のマルス」として声を当てたい気持ちもあると示唆する発言もあった。マルスを忘れ去られては寂しいので、様々なものに参戦して「あっマルスだ!」と盛り上がって欲しい。そうしてくれると携わった者としては嬉しいと述べている。更に長きに渡るマルスファンを存じ上げている事も語っていた。
出典:wikipedia
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