メカゴジラ(MechaGodzilla)とは、映画「ゴジラシリーズ」に登場する架空のロボット。文字通りゴジラを模したロボット。登場作品によって設定は異なるものの、「ゴジラを倒すことを目的に製作された」という共通点を持つ。デザインには、登場作品の製作時期ごとにロボットや機械に対するイメージが反映されている。特技監督の中野昭慶によると、プロデューサーの田中友幸が「ゴジラ誕生20周年」のイベントとして、「昔メカニコングってロボット怪獣があったけど、ゴジラのロボットは作れないかな」とアイディアを出したことから生まれたキャラクターである。また、1970年代当時に台頭しつつあったロボットアニメからの影響も指摘されている。玩具は、『ゴジラ対メカゴジラ』の公開後に発売されたブルマァクの亜鉛合金人形「ジンクロン」や、ソフビ人形などのキャラクター商品の売り上げが好調であった。公開順。(各作品共通)スーツアクターは森一成。デザインは井口昭彦。デザインイメージについては、特技監督の中野昭慶が「西洋甲冑のイメージを元に、ブリキのゴジラ人形を金づちで叩いて面取りを指示した」と語っているが、川北紘一によると、実際には川北がスチームパンク的なイメージに戦車のリベット表現を加えたものを、井口がまとめたものだという。一方、井口の証言では宇宙的デザインを重視しており、リベットや腕のMGマークの様な地球的表現は井口の本心ではなく造形段階でのアレンジであり、いくらかの抗議を行ったとの事。これらの証言から、中野のイメージを井口がデザインとして起こし、川北の(リベット等の)要望は造形担当の安丸信行に伝えられ、実際の完成形になったと思われる。尚、メカゴジラ2のデザインに井口はタッチしていないという。井口を起用したのは川北で、これは川北が参加していたテレビ番組『ウルトラマンA』(円谷プロ、TBS)でのつながりからだった。映画ポスターにも井口のデザインイラストが使われている。当初の体色は白銀に虹彩ではなく、銀一色に黒い墨取りだった。この体色は『メカゴジラの逆襲』で生かされる。メカゴジラの武器設定やネーミングは、宣伝部からの依頼のもと、「メカ好き」という川北紘一が行ったものである。メカゴジラの光線は虹を連想させるカラフルなものだが、これも川北によるもので、先々年に『ウルトラマンA』で試したものを映画で生かしたものだという。爆破技術で有名だった中野昭慶が特技監督を手掛けており、「全身が武器」との売り文句のメカゴジラの攻撃描写では派手な火薬効果が持ち込まれ、特に『メカゴジラの逆襲』での横須賀市の破壊シーンではセットの床を落とすなど、過激な爆破が幾度か登場する。ブラックホール第3惑星人の操る地球侵略用兵器として、鋼鉄の何倍もの強度を持つ「スペースチタニウム」を原料に、地球最強の生物ゴジラをモデルに作られた。岩石に収納された形で富士山の火口から飛来し、爆発した中からゴジラに偽装した「偽ゴジラ」の姿で現れた。偽ゴジラは声が金属的で、放射能火炎も背ビレの発光も黄色い。その正体を見破ったアンギラスと戦いとなり、顎を引き裂いて倒した後、東京湾の工業地帯を襲う。このとき、倉庫の屋根を破って突如出現した本物のゴジラと鉢合わせし、「ゴジラ対ゴジラ」の決闘となる。この中で次第に表皮が破れ、人間にも機械の正体を見破られたところで、表皮を燃やし尽くして本来の姿を現す。足底からのロケット噴射で自在に飛行し、沖縄の玉泉洞深くのコントロールセンターから遠隔操作を受け、司令官の口頭の指示に従う。当初はヘッドコントローラーが弱く、ゴジラとの初戦で故障して退却しているが、宮島博士の手で改修されてからは安定した性能を発揮している。体内には全自動のミサイル工場があり、無尽蔵の弾頭供給を経ての発射が可能である。沖縄の決戦では圧倒的火力と飛行能力によりゴジラの熱線を避けるほか、バリヤーにより熱線もゴジラの接近も無効化してゴジラとキングシーサーを苦しめるが、帯電して身体を電磁石化したゴジラとキングシーサーの頭突きにより動きを封じられ、さらにはゴジラに首をもぎ取られて敗北し、沖縄の海底に沈む。前作で海底に沈められたメカゴジラを、ブラックホール第3惑星人が真船信三博士の協力のもとで修復したもの。胸まわりの造形が「V」の字型に変更されているが、これは「ゴジラの放射能火炎を左右に散らすため」と、当時の設定で説明されている。また、腕の「MG」のエンブレムが「MG2」となり、前作ではこの「MG」部分の色が赤だったが、今回は青になっている(「2」の文字は前作同様赤)。全身ほぼ銀一色に近かった前作に比べ、体表のベルト状の部分や、蛇腹関節部がやや黒っぽくなっているほか、尾の尾翼部側面に3つの円のようなものが存在する点も、前作との違いである。前作から相変わらずの火力と防御力を誇るが、新たに強化された回転させながら放つフィンガーミサイルの威力は特に高く、チタノザウルスと共にゴジラを追いつめ、一度はゴジラを生き埋めにする。生き埋め状態から復活したゴジラによって前回と同様に頭部をもぎ取られるが、その下には強力なレーザーヘッド装置が組み込まれており、逆にゴジラをピンチに陥れる。さらに前回の反省から、コントロールはコントロールセンターではなく、真船博士の娘であるサイボーグ・桂の脳波とリンクさせることで行っており、前作のように頭部が破壊されても、彼女の心臓が止まらない限りは活動できる。だが、桂自身が自決したためにコントロールや放射能火炎を左右に散らせなくなり、放射熱線によって木端微塵にされる。G対策センターが前々作『ゴジラvsキングギドラ』で海中に沈んだメカキングギドラを引き揚げ、23世紀の技術を解析して作った対ゴジラ兵器。燃料は衛星軌道中で生成される重水素ヘリウム3ペレット。球体関節を使用し、全体的に丸みを帯びたアール・デコ風デザインとなっている。尾は体に比べて短い。機体の形式番号は UX-02-93。撃墜時のメッセージに「本機は」の部分が「This ship was...」と表記されており、外観はともかく艦艇である。スーパーX2の外装に使用した超耐熱合金をさらに上回る耐熱性をもつ金属「NT-1」(燃料と同様、無重力の宇宙空間の工房で生成)をベースに、スーパーX2のファイヤーミラーで使用した人工ダイヤモンドをコーティングすることによって、ゴジラの熱線を完璧に防ぐことができる。稼働用メインコンピューター名称はREIKO。耐久面ではそれまでのG兵器の比ではなく、ゴジラに決定打を与えられるほどの兵器を搭載しているが、機動性は劣悪で、身軽なファイヤーラドンには一時苦戦する。ただし、旋回する首部分により目標を常にセンサーで捕捉しているため、砲撃では高い命中率を誇り、低い機動性もある程度カバーしている。マッハ1で飛行が可能であるが、地上での移動速度はゴジラよりも遅いため格闘戦には向いておらず(関節の駆動範囲に限界があるため、組み伏せられて一方的に尾で殴られていた)、ゴジラの熱線を無効化しつつ、ホバリングで移動しながら距離を置いての砲撃が主戦法である。この戦法は初代スーパーXから取られ続けてきたもので、従来機種の集大成と言える。高い攻撃能力と強固な装甲を兼ね備えた兵器ではあるが、ショックアンカーから電流が逆流したり、プラズマ・グレネイドの連続使用により機体がオーバーヒートするなど、想定外の機能不全も目立つ。なお、プラズマ・グレネイド発動可能時、メガ・バスター等発射時にはゴジラのように咆哮する機能も搭載されている(この際、口中が発光する)。後に、同じくG対策センターが作ったガルーダと合体できるよう改良され、その形態はスーパーメカゴジラと呼ばれる。この計画は、ゴジラとの初戦においてメカゴジラの機動性の低さが問題となったため、青木一馬がメカゴジラ設計計画の責任者に直談判(一馬の行動はガルーダに対する愛着が原因)したことによって現実のものとなった。スーパーメカゴジラとなることで、機動力・出力の向上とともに、ガルーダに装備されたハイパワーメーサービームキャノン2門も使用可能になる。通常3人(追加の搭乗員を含めて4人、最大5人)の搭乗員で操縦され、ファイヤーラドンやゴジラとの戦いでも優勢に戦いを進めていき、ゴジラの腰部にある「第二の脳」を直接攻撃するGクラッシャーの使用などにより一度はゴジラを完全に沈黙させるが、瀕死のラドンの生命エネルギーを吸収してゴジラが復活、この際、風化したラドンの粉とゴジラから発せられた高熱を浴び、ダイヤモンド・コーティングが溶け出してしまい、必殺のプラズマ・グレネイドが使用不能に陥り、更にこの粉には搭載している電子機器や計器を狂わせるエネルギーを発する力まで付加していた為に、機能不全や計器トラブルが起こり出し、コントロールすらままならなくなり、それまで優勢だった体勢が一気に劣勢に転じる事になる。ラドンの生命エネルギーを吸収した事で強化されたゴジラのハイパーウラニウム熱線に正面からメガ・バスターで撃ち合うも相殺され、そして起こる計器トラブルで機体を最早制御出来ず、身動きが取れなくなったところに幾度も熱線を浴び、装甲の耐久限界を超えた末にガルーダと共に爆発炎上する。コクピットは脱出モジュールになっており、爆発の際に脱出し搭乗員は全員生還する。しかし計器トラブルの影響故か、モジュールのコンピューターは「全員死亡」と叫んでいる。一部書籍では機体はMOGERA開発後もGフォース基地にて修理が行われているという記述がある。映画『ゴジラvsメカゴジラ』に登場。形態的には大型戦闘爆撃機だが、劇中「1号ロボット」と呼ばれている。機体形式番号は UX-01-92。機体制御のオペレーションシステムはARISA。元々は対ゴジラ兵器としてGフォースで開発されていた。過去の主力機スーパーXシリーズとは比較にならない高い機動力を獲得したが、対ゴジラ用の攻撃力が限界に達してしまい開発は中止。強力な2号機(= UX-02-93・メカゴジラ)の開発により、その後はドックに展示されていた。しかし、ゴジラに対しメカゴジラの機敏性向上等の問題が発生し、G対策センターのガルーダ開発スタッフ・青木一馬の提案で、ジョイントの増設などの改修によりメカゴジラ用の強化アタッチメントとして改修され実戦投入されることになる。主武器に長射程のハイパワーメーサービームキャノン2基を搭載しているが、ファイヤーラドンとの空中戦ではラドンを牽制して誘導するも、撃墜されている。メカゴジラの背部に合体しスーパーメカゴジラとなることでさらに威力を発揮する。合体後はメカゴジラのコックピットからガルーダの制御ができる。搭乗員は1名(メカゴジラとの合体後は無人でも可)。本機の機動力重視の戦闘スタイルは、MOGERAおよびスーパーX3に継承される。『ゴジラ×メカゴジラ』と『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』に登場。特生自衛隊が2003年に完成させたという設定のため、「3式」の名を持つ。正式名称は「3式多目的戦闘システム (MFS-3 :Multi-purpose Fighting System - 3)」。単に「機龍(きりゅう)」とも呼ばれる。「メカゴジラ」の名称は劇中で開発者の1人、湯原徳光とその娘・沙羅が呼んだのみである。『東京SOS』では「メカゴジラ」の名称は一度も出ない。日本政府により極秘裏に、東京湾の千葉県館山沖の海底から1999年に引き揚げられた初代ゴジラの骨をメインフレームとして製作された。操縦は、支援航空機「AC-3 しらさぎ」からの遠隔操作によって行われる。首と腰部にある3カ所のメンテナンスハッチ(それぞれMB1・MB2・MB3と呼ばれる)から本体に乗り込み、メンテナンスブースから直接操縦することも出来るが、戦闘時に生じる加速や衝撃は殺人的なレベルであり、直接操縦による任務遂行は事実上不可能である。最大稼働時間は2時間程度で、それを越える場合やエネルギーが尽きた場合、最も近い自衛隊基地からエネルギーをマイクロウェーブ方式で「しらさぎ」を経由して供給される。現場での応急修理が必要となった時のために前述のメンテナンスハッチとメンテナンスブースが備わっており、出入り口には搭乗者のための放射能除去装置が取り付けられている。放射能除去装置は2003年時には備え付けのボタンで起動させる手動仕様だったが、2004年時には新たに取り付けられた赤外線に触れることで起動する自動仕様に改修されている。伝達システムにはDNAコンピュータが利用されている。このDNAコンピュータは当初、骨に残留していたゴジラの骨髄間質細胞を使用していたため、初陣ではゴジラの咆哮に共鳴したことで暴走、しらさぎ3号機を墜落させ、アブソリュート・ゼロ以外の武装全てを使い八景島周辺をエネルギーが尽きるまで破壊の限りを尽くし大被害をもたらしてしまう。この反省から後にDNAコンピュータの塩基を修飾塩基に変えてゴジラと違うものにすることにより、暴走を回避している。DNAコンピュータを用いた処理速度の向上により、それまでの作品に登場した「相手から距離を置いて遠距離戦闘を行うメカゴジラ」とは違い、バックユニットを切り離すことで身軽になり、ゴジラの熱線を紙一重でかわす、殴る、尾をつかんで投げ飛ばすなど従来のメカゴジラとは異なる精緻かつ素早い動作を実現し、ゴジラと互角以上の肉弾戦を繰り広げる。しかし、それ程損傷を受けていないにも関わらず、ゴジラの攻撃で吹っ飛ばされたり、放射熱線を浴びてダウンしたりするなど、それまでのメカゴジラにはあまり見られなかった脆さも見せた。ゴジラとの初戦ではDNAコンピュータが暴走するトラブルが発生するも、品川での決戦では右腕とアブソリュート・ゼロを失いながらもゴジラと痛み分けに持ち込む(『ゴジラ×メカゴジラ』)。また、その翌年には右腕にスパイラル・クロウなどを装備し「3式機龍〈改〉」となる。モスラを交えた戦いでの終盤、自らの意思を持ちコントロールを離れ、幼虫モスラの糸で動けなくなったゴジラを抱えたまま飛行、たまたま乗りこんだ整備員・中條義人を脱出させ、その際、自分を命がけで修理してくれた義人に対し、メンテナンスブースのモニターを介して「SAYONARA YOSHITO」という最後のメッセージを送り、そのままゴジラと共に日本海溝深くに沈む(『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』)。バックパックを装備した状態を「重武装型」、切り離した状態を「高機動型」と呼ぶ(劇中での言及はなし)。『ゴジラアイランド』には、1974年版と1993年版の両方がそれぞれ別々に登場している。1974年版は全身真っ黒のブラックメカゴジラとゴジラに化けた偽ゴジラ、1993年版のものはゴジラアイランドに配備された兵器として登場。1993年版とブラックメカゴジラは劇中で対決している。造形物はいずれもバンダイのソフビ人形。Gガードに配備された兵器。オートマチックで動くことができるが、司令官が操縦することもある。ザグレスが初めて攻めて来た際にいち早く実践導入されるが、ヴァバルーダのビーム砲で撃墜された。武装は目からのレーザーキャノンと口からのメガバスター。普段は電子頭脳によって司令官の指示と自らの判断で行動している。メカキングギドラ戦で司令官が搭乗してから、以後司令官が操縦することが多くなる。X星人がゴジラの評判を落とすために送り込んだゴジラの偽者。外見はゴジラだが、本物のゴジラの熱線を腹にあびた際、外皮がくずれメカゴジラのボディが露出。そして本物のゴジラと戦うも、本物よりはるかに弱かったらしく、同じ所に再び熱線を浴びせられあっけなく爆発する。全身真っ黒のメカゴジラ。ザグレスがゴジラとメカゴジラの戦闘データを研究し、下請けの業者に作らせたものだったが、不良品であり廃棄処分にされている。暗黒大皇帝に解任を言い渡されたザグレスが搭乗し、トレマの乗るメカゴジラと対決する。卑怯な戦法を使ったため、ザグレスはメカゴジラから連れ出されるが、プロトモゲラを奪い、ゴジラを攻撃する。しかし、今度はトレマが操縦することになる。不良品なので、すぐにエンストする。だが武装は目からのスペースビーム、口からの黄色い熱線、鼻からのデストファイヤー、指からのフィンガー硬化弾(ミサイル)と『ゴジラアイランド』に登場する怪獣の中では、最も多い武器数となっている。ドリームキャスト用ゲーム『ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト』には、G型高機動戦闘ロボットSMG-IIndが登場する。国連G対策センターが対ゴジラ戦闘メカの次世代機として開発したG型高機動戦闘ロボットであり、その形状はスーパーメカゴジラに類似する。ふくらはぎの部分に高速ホバーシステムを搭載しており、地表を高速で滑走することが可能。しかし、その性能を発揮するためには乗員の安全性と判断速度が障害になると判明したため、人工知能「BH-3」によって制御される完全無人機としてロールアウトした。オープニング映像では専用の輸送機によって長距離輸送されるシーンが描写されている。武装は口腔部からなぎ払うように発射されるレーザーカッター、両肩に装備された2連メーサーキャノン、腕部に取り付けられた4連ガトリング砲状のプラズマ光弾、胸部から放射される大威力のプラズマキャノン、頭部を保護するバリアーも装備されている。また、両腕から発射されるワイヤークローで対象を捕縛し、ホバーシステムの出力を最大にしてジャイアントスイングの要領で振り回すワイヤークローアタックは、ゴジラの巨体すら投げ飛ばしてしまう。
出典:wikipedia
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