米ノ津駅(こめのつえき)は、鹿児島県出水市下鯖町1964番地にある肥薩おれんじ鉄道線の駅。相対式2線2面の無人駅である。それぞれのホームは若干ずれている。駅周辺に住宅が多く、近隣に出水市立出水商業高等学校もあるため平日の朝夕は当駅を利用する通勤客や通学客が多い。そのため通学客輸送として朝7時台に隈之城駅発の当駅止まりの上り列車(土日祝日は運休)が1本、朝7時台と夕方16時台に当駅始発の下り列車(朝は野田郷駅行き(土日祝日は運休)、夕方は川内駅行き)の下り列車が各1本ずつ設定されている。国鉄時代は木造の駅舎が建つ有人駅で、駅の東側に貨物用側線とホームがあったほか、西側にも数本の小規模の貨物取り扱い用の側線が敷かれており、隣の出水駅留置の貨車の入れ換えや近隣の米ノ津港などへの貨物の積み降ろしを行っていた。そのため、出水駅の貨物取り扱いの補完的な役割も果たしていた。しかし、1984年の出水駅貨物取り扱い廃止と同時に当駅の貨物取り扱いも廃止された。貨物取り扱い廃止後は側線が一部を除いて全て撤去されて駅も完全無人化され、その後駅舎も取り壊された。貨物側線の跡地には灌漑用の用水路が設置され、そのほかにジョイフル出水店、コカ・コーラウエストベンディング九州販売部九州第二地区出水営業所(旧南九州コカ・コーラボトリング出水営業所)、丸大食品出水営業所(2011年頃閉鎖。現在は空きビルになっている)、駐車場や更地などになっているほか、側線の一部が電力区員の訓練用の線路として残っている。かつては米ノ津港から長島、伊唐島、諸浦島を経由して獅子島の御所浦港まで結んでいた波戸汽船(フェリーすずかぜ)が運航されており、当駅は御所浦フェリーへのアクセス駅としても賑わっていた。しかし、黒之瀬戸大橋、伊唐大橋などの開通によって自動車でのアクセスか格段に向上したことでフェリーは利用率が著しく悪化したため運航区間の短縮が行われ、当港 - 宮ノ浦港(長島) - 長島伊唐港(伊唐島)間は2008年5月18日の運航を以て運航が無期限休止され、2009年1月31日を以て正式に廃止されている。国道3号線上にあるが、駅から踏切を渡って迂回しなければならないため、どちらも約500mほど離れている。開業当時の地名(出水郡米之津町)が由来。古くは「米之津」と書かれていた。「米ノ津」の「米」は「米」、「津」は「港」を表す言葉で、読んで字の如く「米の積出港」を意味する地名である。この地は古くから稲作が盛んだったうえに米ノ津川の河口に作られた集落だったため、港では米の出入りが多かった事から「米之津」と言う地名が生まれ、駅名は「之」を簡素化して「米ノ津」になった。
出典:wikipedia
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