秋田貨物駅(あきたかもつえき)は、秋田県秋田市泉菅野一丁目19-1にある、日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅。奥羽本線所属で、秋田県最大の貨物駅である。地上駅。南東から北西へ通り抜ける奥羽本線の南側に施設が置かれている。構内は1.5キロメートルほどの長さをもつ。屋根のないコンテナホームが2面、屋根付きの貨物ホームが1面設置され、荷役線は合計4線敷設されている。コンテナホーム1面は着発線荷役方式(E&S方式)を導入しており、北東側および南西側に隣接して400メートルほどの長さをもつ着発線兼荷役線(北東側が着発4番線、南西側が着発5番線)が引かれている。着発4番線と本線の間、すなわち着発4番線の北東側には着発線が3線(着発3番線 - 着発1番線)存在する。E&S 対応の南側には側線があり、その南側に屋根付きの貨物ホームが置かれている。ホーム北側に接する荷役線の長さは128メートル。この屋根付ホームの南東に隣接して1面のコンテナホームが設置されており、長さが200メートルの荷役線がホーム北側に接している。構内の土崎駅寄り(北西側)には仕分線が並ぶ。E&S に対応していないコンテナホームと屋根付きの貨物ホームに接する2本の荷役線は、この仕分線群から分岐する。駅舎(総合事務所)は、コンテナホームの東端近くで、2面のコンテナホームに挟まれた場所にある。隣接する場所に貨車の検修庫・検修線が設置されている。営業窓口の秋田営業支店が入る旧事務所は、駅舎南側の駅出入口近くにある。旧事務所には営業支店のほか、乗務員基地の秋田総合鉄道部や秋田保全区、日本通運の事務所などが入居している。本線・着発線や一部の側線を除き、多くの線路は電化されていない。入換作業などを行うため、仙台総合鉄道部に所属するDE10形機関車が常駐している。これらの機関車は入換作業のほか、当駅 - 秋田港駅間における貨物列車の牽引も行う。かつては駅の秋田駅寄りに秋田機関区(秋田運転所秋田支所)があった。客車全廃後に廃止された秋田機関区の敷地は東日本旅客鉄道(JR東日本)秋田支社の所有となっていて機関庫や事務所が残っているが、現在は何にも使用されていない。常駐するディーゼル機関車の給油や仕業検査にも使用されておらず、これらは秋田港駅で秋田臨海鉄道により行われている。なお、このエリアの東端には変電設備と、本線から独立し架線が張られた訓練用の線路、ジェイアールバス東北秋田支店が、いずれも1993年に移設された下り本線の旧線跡に建っている。当駅は、コンテナ貨物と臨時車扱貨物の取扱駅である。コンテナ貨物は、JR規格の12ft・20ft・30ftコンテナと、ISO規格の20ft海上コンテナ(総重量は24トンまで)を取り扱っている。主な取扱品は、発送貨物では米や建築材料、ビール瓶、金属など。ISO規格のタンクコンテナも到着している。なお、産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の取扱許可を得ており、これらが入ったコンテナの取扱いも可能である。(2014年3月15日現在)秋田貨物駅と旧秋田機関区の周辺は住宅地となっており、また秋田 - 土崎間は7.1kmと、都市部にしては比較的長い距離となっている。そのため、特に泉ハイタウンができてからは、両駅の中間に当たる秋田貨物駅と旧秋田機関区の中間部に新駅設置を望む声が高まっている。国鉄末期に、当駅付近に旅客新駅ができるという話が持ち上がり、「駅設置予定」とうたった不動産広告まで出たが、旅客駅の設置は実現していない。2008年(平成20年)7月、東日本旅客鉄道(JR東日本)が新駅設置の具体的な構想を立てて秋田市に提示していることが明らかになった。しかし、秋田市側が難色を示し頓挫している(いずれも、2008年7月26日付秋田魁新報朝刊による)。一方で、2009年(平成21年)4月の秋田市長選挙において、当駅付近への新駅設置の検討を公約に掲げる穂積志が当選し、今後の動向が注目される(広報あきたオンライン 2009年6月5日号)。
出典:wikipedia
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