『キャプテン』は、ちばあきおによる野球漫画。本項では、これを原作として制作された複数の作品(アニメ・実写映画)についても併せて解説する。1972年2月号から『月刊少年ジャンプ』(集英社)に連載された。一時期は同社の『週刊少年ジャンプ』にもスピンオフ作品『プレイボール』を並行連載するほどの人気作となった。それまで主流だった、魔球などの非現実的な技を活用する熱血野球漫画と違い、欠点も持ち合わせた等身大のキャラクターが、仲間と一緒に努力しながら(監督は不在)成長していく過程を描き、スポーツ漫画としての新たなスタイルを築き上げた。また、当初の主人公であった谷口が卒業したのちも、代々のキャプテンを主人公にすることで連載を継続した点も特徴的である。1977年、『少年ジャンプ』系作品としては史上初めて第22回(昭和51年度)小学館漫画賞を受賞した。当初は、『別冊少年ジャンプ』に『がんばらなくっちゃ』というタイトルで読み切り作品として発表されるが、翌号から『キャプテン』とタイトルを改めて新連載された。後にプロ野球選手となる人が愛読している例も多く、イチローがオリックス・ブルーウェーブ入団の際にコミックスの全巻を寮に持ち込んだことが田口壮から語られており、元阪神タイガースの新庄剛志などは少年時代この作品のファンだったと雑誌取材で語っている。また、アニマックスでアニメ版を放送の際、当時東北楽天ゴールデンイーグルスに所属していた田中将大が「キャプテン」に関したインタビューに答えた。1980年4月にテレビスペシャルとして単発アニメ化されたのを皮切りに、1983年までにアニメ映画・連続テレビアニメが随時上映・放送された。詳細はアニメの項を参照のこと。2007年8月18日より全国ロードショー。詳細は実写映画の項を参照のこと。野球の名門青葉学院から墨谷二中に転校してきた主人公・谷口タカオは、野球部へ入部するためにグラウンドを訪れ、練習に参加しようと青葉時代のユニフォームに着替えた。そのユニフォームに気付いた野球部員は、勝手に谷口を名門青葉のレギュラー選手だったと思いこんでしまう。しかし実際は、谷口は2軍の補欠でレギュラーにはほど遠い選手だった。そのことを気が弱くて言い出せない谷口は、周囲の期待に応えるべくすさまじい陰の努力を続け、ついにはキャプテンに選ばれるまでになり、チームを引っ張っていく。谷口の卒業以降も連載は続き、新キャプテンを主人公として墨谷二中野球部が強豪へと成長する様を描いていった。アニメ版では地区大会の決勝戦で最後に試合を決めるのは必ず次期キャプテンとなる人物である。「強敵! 金成中」では、別冊ジャンプ連載時には金成中マネージャーが事故でバットが頭に当たり気絶しているが、コミック発売時には4ページ分描きなおしている(不適切な描写の除去)。作中でも最強クラスの実力を誇る名門校。校舎かと間違われるほどの寮や専用の球場などの充実した設備をもつ。選手層の厚さは、予選は2軍だけで戦っても充分というレベルであり、1軍と2軍の上下関係は非常に厳しい。谷口・丸井キャプテン期ではそれぞれ最後の対戦相手として熱戦を繰り広げるが、イガラシ時代は江田川中に敗れている。1軍の9人のうち6人は谷口・丸井両方の墨谷と対戦していることから、実力があれば学年は関係ないと思われる。またスペシャル版では16人の選手を使ったといわれていることから捕手以外にも交代しなかった選手がいることになる。かつては墨谷二中と同等の力しかなかったが、井口が入学してから一気に強くなった。そして井口が最上級生になってからはさらに急成長して、青葉学院を破って墨谷二中と全国への切符を争うまでになる。谷口キャプテン期の墨谷二中と対戦した時の力は井口がいるため投手力はまあまあ高いものの、打撃力と守備力が低かった。特に守備は散々であり、丸井に「お家芸」と野次られるほど。井口キャプテン期には投手力、打撃力が高くなったが、守備力は多少向上したが、相変わらず低い。毎年のように決勝戦に進出する強豪チーム。礼儀正しいようでいて、慇懃無礼。谷口キャプテン期ではデータ野球で墨谷二中を苦しめたが、イガラシキャプテン期のときは惨敗を喫した。その影響からか弱体化した印象が強いが『プレイボール』での田所の台詞から、強豪であるという評価は変わりないようだ。広島にあるチーム。丸井期の墨谷二中と対戦して勝利したが、次の試合で初出場したチームに敗退したことが語られている。選抜大会観戦中に丸井に練習試合を申し込まれたチーム。気性が激しいものの、全国レベルの強豪と認識されている。他校の生徒、選手に対して公然とタメ口を使うなど、マナーが悪い。墨谷高校に入れなかった丸井が入った高校。硬式野球部は無いが、軟式野球部が存在。丸井もそこに所属していた。東北地方から初出場し、8強入りしたチーム。投手の球質から「重い球」に強く、イガラシより近藤の方が相性が良い。近藤時代の選抜大会準々決勝で対戦した、伊豆地方にある名門。攻撃力の高さと多彩な投手を擁する層の厚いチームだが、荒っぽい性格の選手が多いせいかラフプレーが目立つ。試合中のトラブルによる近藤の退場、レギュラーの負傷退場が重なり、結果的に墨谷の敗戦を招く事になる。作中に登場する一部のレギュラー選手には話し言葉の語尾に「~ら」とつける選手が多い。歴代キャプテンの中で、親が出てくる描写があるのは谷口、近藤だけ。1980年4月2日(水曜日)に19:30 - 20:54(JST)の枠でテレビスペシャルとして単発で初めてアニメ化された。ニールセン調べで17.5%の好視聴率を獲得し、放送した日本テレビへは反響の手紙が殺到。これを受けて、8月20日に再試合を描いた新作場面30分を追加して「水曜ロードショー」の2時間枠で再放送が行なわれ、前回を上回る視聴率20.7%を得た。1981年の夏休みには劇場アニメ映画が公開され、さらにテレビシリーズ化が決定した。1983年1月10日から同年7月4日まで日本テレビ系で、イガラシキャプテン期の夏の地区大会決勝戦で江田川中と対戦するまでの全26話が放送された。アニメ制作に当たっては、監督の出崎哲が率いるアニメ制作会社マジックバスが大きな役割を果たした。2007年8月18日公開。布施紀行主演・室賀厚監督。
出典:wikipedia
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