国道305号(こくどう305ごう)は、石川県金沢市から福井県南条郡南越前町に至る一般国道である。一般国道の路線を指定する政令に基づく起終点および経過地は次のとおり。福井県越前町の海岸沿いにある呼鳥門は、礫岩が波と風の浸食作用によって出来た洞穴で、かつてこの洞穴の中を国道305号がくぐり抜けており、天然トンネルを全国で唯一国道がくぐり抜けるという極めて珍しい場所で知られていた。その後の2002年(平成14年)にこれを迂回するトンネル開通によって、呼鳥門は国道指定をはずされた。1989年(平成元年)7月16日午後3時30分頃、越前町玉川の国道305号で高さ40 m(推定重量1,500 t)にわたる大規模な岩盤崩落が発生、落石防止用の覆道(ロックシェード)を突き破って、現場を走行中のマイクロバスを押し潰した。この事故でバスに乗っていた15人全員が死亡した。事故の瞬間はバスの後方を走っていた乗用車により偶然ビデオ撮影されており、轟音とともにバスが一瞬で押しつぶされる瞬間が写っていた。この崩落の12年前の1977年(昭和52年)5月にも現場付近で崩落が発生した。その措置として福井県はトンネル案と海上道路案を提示したが、トンネル案は玉川観音が素通りになり、海上案も水産資源への影響による反対があり、中間となる「現道にロックシェードを設置する案」で決着した。崩落事故の後に迂回路として現場の海側を通る仮設道路が建設された。1992年に玉川トンネルが開通して、崩落現場を含めた約1 kmの区間は立入禁止になった。事故現場には1993年(平成5年)に慰霊碑が設置された。玉川観音も立入禁止区間に重なったことから、玉川トンネル南越前町側坑口の近くに人工洞穴を建設し、移設した。現在でも旧道や仮設道路の橋脚は一部を除いて残っている。
出典:wikipedia
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