グルージャ盛岡（グルージャもりおか、）は、日本の岩手県盛岡市をホームタウンとする、日本プロサッカーリーグ (Jリーグ) に加盟するプロサッカークラブである。クラブ名のグルージャ（Grulla）は、スペイン語で「鶴」の意味で、盛岡藩藩主南部氏の家紋「向鶴」と、盛岡の名物「じゃじゃ麺」、この地方の方言に多く含まれる「じゃ」の響きに因んでいる。107通の一般公募の中から決定された。エンブレムは南部氏の家紋である「向鶴」をモチーフにしている。ホームスタジアムは盛岡南公園球技場（2016年4月1日より「いわぎんスタジアム」）、練習場はつなぎ多目的運動場である。12月、将来のJリーグ加盟を目的として特定非営利活動法人（NPO法人）Jリーグチームを盛岡に作る会が発足。盛岡商業高校、盛岡中央高校出身者により2000年に創設されたヴィラノーバ盛岡を改組してグルージャ盛岡が発足した。市原や大分元選手の武藤真一が監督兼任選手に就任すると共に、水戸から金子剛、桜井鐘吾、池田光忠を補強。東北社会人サッカーリーグ2部北ブロックで優勝し、東北リーグ1部に昇格した。チーム初の外国人選手で元U-17カメルーン代表のディディエ・コウアカム、元ベガルタ仙台の西洋祐、元モンテディオ山形の大瀧直也など獲得。東北リーグ1部で初優勝、全国地域リーグ決勝大会は1次ラウンドを1勝1敗の成績で1次ラウンド敗退となった。年末に選手への給料や業者への未払金が1,000万円に達していることが明らかになった。そのため経営陣が退任して、監督も元市原の吉田暢に交代した（なお2006年3月にグルージャの旧経営陣と辞任した武藤真一が新たに「FCガンジュ岩手」を結成）。岩手県紫波町出身でJFA 公認S級コーチ資格を持つ吉田暢を監督に、同じく紫波町出身で元サガン鳥栖の佐藤大実を獲得したが、東北リーグ1部は2位の成績で全国地域リーグ決勝大会出場は成らなかった。岩手県サッカー選手権も敗れ天皇杯岩手県代表の座も逃した。またユニフォームの胸スポンサーであった住宅メーカーの山忠ホームが経営難のため2006年8月末で事業停止という事態もあり苦渋の年となった。吉田体制2年目。スーパーアドバイザーの八重樫茂生が富士通サッカー部の総監督を務めていた当時の所属選手今井敏明が台湾代表の監督をしていたつながりから台湾代表GKの呂昆錡が入団した。4月30日にグルージャ盛岡と台湾代表の親善試合が盛岡南公園球技場で行われた（4-0で勝利）。東北リーグ1部で2年ぶりに優勝、全国地域リーグ決勝大会は決勝大会1次ラウンドで2戦2敗の成績で1次ラウンドで敗退。吉田体制3年目。守備面の強化を課題に挙げ下屋敷恒太郎、石井雄真ら12人の選手を獲得。東北リーグ1部は12勝2分の成績で2連覇。第32回全国地域サッカーリーグ決勝大会は2年連続で1次ラウンド敗退となった。天皇杯に岩手県代表として3年ぶりに出場。1回戦で山形大学に勝利し、天皇杯で岩手県勢初勝利となった。吉田体制4年目。大船渡市出身で元ベガルタ仙台の中田洋介を獲得。西洋祐、大瀧直也、三戸雄志などもチームに復帰した。4月10日運営組織をNPO法人から株式会社に移行。チーム顧問に八重樫茂生、チームアドバイザーに盛岡商業高校サッカー部監督の斎藤重信が就任した。東北リーグ1部は福島と最終節まで優勝を争うが、得失点差1点差で上回り3連覇を飾った。第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会は3年連続で1次ラウンド敗退となった。吉田体制5年目。徳島ヴォルティス元主将のGK島津虎史を獲得、その他徳島からレンタル移籍の菅原康太、大原卓丈など11名の選手が入団。また、練習環境の向上を掲げて夜間練習から日中の午前練習に移行しシーズンをスタートした。天皇杯は2回戦でコンサドーレ札幌と対戦（Jリーグ所属チームと発足以来初の公式戦）し敗退。東北リーグ1部は、12勝1分1敗でリーグ4連覇。第34回全国地域サッカーリーグ決勝大会は4年連続で1次ラウンド敗退となった。シーズン終了後に中田洋介が引退した。吉田体制6年目。3月11日に発生した東日本大震災の影響で東北リーグ開幕が延期。チームは被災地へ出向き、瓦礫撤去などのボランティア活動を行った。4月17日、横浜FCと練習試合（30分ハーフ）を行う（0 - 2で敗北）。会場の岩手県営運動公園陸上競技場には被災地から招待した小中学生を含む約13,500人の観客が入った。延期されていた東北リーグも5月15日に開幕。第3節で福島に0 - 4で敗れ、リーグ2位に終わり、5年連続の全国地域サッカーリーグ決勝大会出場は成らなかった。第47回全国社会人サッカー選手権大会は2回戦でSC相模原に敗退。シーズン終了後に吉田が監督を退任した。昨年度コーチを務めた鳴尾直軌が監督に就任。鳴尾が以前監督をしていたアルビレックス新潟・シンガポール所属の選手など18人の選手を獲得した。シーズン開幕からホームで福島に2 - 0で快勝するなど好調を維持しシーズン後半まで無失点で連勝し首位に立っていたが全国社会人サッカー選手権大会東北予選でコバルトーレ女川に敗れると徐々に勢いが失速していき第12節の塩釜NTFCヴィーゼ戦で2-3で敗退し、最終節も福島に0-1で敗れ、2位に終わった。鳴尾体制2年目。草津から盛岡市出身の林勇介や土井良太、鳥栖から守田創などを獲得した。6月17日、Jリーグ準加盟を申請、8月20日に承認された。東北リーグ1部で3年ぶりにリーグ優勝。第49回全国社会人サッカー選手権大会は準優勝、第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会で初優勝した。12月2日、Jリーグ入会が承認され、2014年のJ3リーグ参加が決定した。鳴尾体制3年目。相模原から斎藤広野と橋本真人、秋田から菅原太郎を獲得。松本から鴇田周作を期限付き移籍で獲得。また3月には岡山から大道広幸を獲得。リーグ戦は開幕直後3連勝で一時リーグ首位に立ち、12チーム中5位でシーズンを終えた。天皇杯は1回戦で関東リーグ・浦安SCに敗れた。鳴尾体制4年目。福岡から畑本時央、鳥取から森英次郎と住田貴彦、富山から木村勝太、福島から益子義浩、鹿児島ユナイテッドFCから谷口堅三、SP京都FCから田端信成、福井から阿部優、JAPANサッカーカレッジから花田力、タイ・ナコーンラーチャシーマーFCから小井手翔太、Sリーグアルビレックス新潟シンガポールから石川雅博を獲得。山形から谷村憲一、長崎からチョン・フンソンを期限付き移籍で獲得。シーズン開幕後3月に土井康平が京都に期限付き移籍。4月にSV Gonsenheimから井上丈、グランセナ新潟FCから齋藤恭志を獲得。7月にチョン・フンソンが退団。札幌から工藤光輝を期限付き移籍で獲得。8月に長野から高慶汰を期限付き移籍で獲得。9月にFKロブチェンから豊嶋邑作を獲得した。リーグ戦は13チーム中11位でシーズンを終えた。天皇杯は1回戦で町田に敗れた。シーズン終了後に鳴尾が監督を退任した。新監督に前ユニバーシアードサッカー日本代表の神川明彦が就任。滋賀から安楽健太、YS横浜から梅内和磨、長野から土井良太、福岡から牛之濱拓らを完全移籍で、町田から垣根拓也を期限付き移籍で獲得。土井康平が期限付き移籍から復帰、谷村憲一が完全移籍に移行、工藤光輝の期限付き移籍期間が延長された。また明治大学から鈴木達也、関東学院大学から土館賢人、久保海都が加入。6月に特別指定選手として富士大学の鈴木一朗が加入。夏の移籍期間には群馬から八角大智を完全移籍で、横浜FCから石井圭太を東京Vから郡大夢を育成型期限付き移籍で獲得。2005年に創設され、高校生年代のユース（U-18）、中学生年代のジュニアユース（U-15）、小学生年代のジュニア（U-12）を保有。年代別の日本代表候補も輩出している。2013年、育成組織の一貫指導体制の強化、Jリーグ準加盟及びJリーグクラブライセンスの取得を目的とし設立。岩手県のクラブユースチーム（U-18）誕生はヴェルディ花巻（現在は活動休止中）、水沢ユナイテッドFCに次いで3チーム目。2010年、全日本ユース(U-15)フットサル大会に出場。2012年、岩手県U-15サッカーリーグ1部優勝。2013年、ダノンネーションズカップ in JAPAN東北予選で優勝。世界大会への出場チームを決める決勝大会に出場。サッカー及びスポーツの普及を目的とし、県内6ヵ所（盛岡市・3、滝沢市、雫石町、八幡平市）に小学生や幼稚園児を対象にしたサッカースクールを開講。2012年からは盛岡市限定での開催となっているが大人向けのサッカースクールも開講している。

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