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ハブ (動物)

ハブ(波布、"Protobothrops flavoviridis")は、爬虫綱有鱗目クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビ。別名ホンハブ。日本固有種で、以下の計22島に生息する。ハブは南西諸島において、飛び石状の特異な分布をしていることが知られている。北からトカラ列島に近縁種のトカラハブが、奄美群島と沖縄諸島にはハブとヒメハブが、八重山諸島にはサキシマハブが生息するが、宮古諸島には生息しない。奄美大島、徳之島、沖縄本島にはハブがいるが、その間の沖永良部島、与論島には生息しない。沖縄本島周辺では、伊江島、伊平屋島には生息するが、その間の伊是名島にはいない。久米島、渡名喜島には生息し、粟国島にはいない。慶良間諸島でも、渡嘉敷島には生息するが、座間味島にはいないなど、近接した島でも生息する島と生息しない島に分かれている。この理由について、現在考えられているのは、間氷期の海進の影響である。南西諸島の島々は、大きく分けて隆起石灰岩からなる標高の低い島と、火成岩からなる標高の高い島があり、低い方の島は、最高部でも標高が100mほどしかない。そこで、以下のような仮説が立てられる。ヒメハブがいるのにハブがいない島、その逆にハブはいるがヒメハブはいない島などもあり、詳細については問題もあるが、大ざっぱに言えば、ハブのいない島は標高の低い島であり、固有種も少ない傾向がある。全長100-200センチメートル、最大全長241センチメートル。体重1.35キログラム。雄は雌より大きくなる。頭部は大きく、他のクサリヘビ同様三角形をなし、眼と鼻の間にはピット器官が見られる。2011年10月12日に沖縄本島北部の恩納村で体長242cm・体重2.8kg程度の個体が、また奄美大島では2009年7月16日に体長226cm・体重3.15kg、胴回りの最大周が約20cmの個体が捕獲されている。ハブ属内でも大型であり、要因として本種の生息地にナメラ属が分布しなかったことにより本種がその生態的地位(ニッチ)を占めたとする説もある。黄褐色の地に黒褐色の斑紋が入るが、体色や斑紋には地域変異があり、島ごとの色彩形も知られる。例えば、久米島では、斑紋が背面の正中線に限るという体色のものが多く見られる。現地では、斑紋が不明瞭で黄色味がかるものを金ハブ、斑紋は残るが赤や黄色の色素が欠乏したものを銀ハブと呼び、その他赤ハブ 黒ハブと、色彩の変異によって区別されることがある。また、腹部の色は白い。種小名"flavoviridis"は「黄緑」の意。毒性はニホンマムシよりも弱いが、毒牙が1.5センチメートルと大型で毒量が100-300ミリグラムと多い。1回の咬傷にあたり平均22.5ミリグラム、最大103ミリグラムの毒液を排出する。局所的な症状としては患部の腫張や疼痛があり、直接的あるいは局部の腫張することで循環機能が圧迫され間接的に患部の壊死・機能障害を引き起こすこともある。四肢へ咬傷された場合は拘縮により運動障害を残すこともある。嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下、意識障害などの症状も引き起こし、血液凝固成分も含まれるが血液凝固異常や急性腎不全を引き起こすことは少ない。一度咬傷されたことがある場合は、急激な血圧低下や気管狭窄といった重篤な症状を伴うアナフィラキシーショックを引き起こすこともある。咬傷された場合は循環不全によるショック状態に陥るため、血清の使用などによる迅速な処置が必要になる。致死量は体重1キログラムあたり乾燥重量にして6ミリグラム。夜行性で、昼間は穴の中などで休むが、小雨や曇天の時などには昼間の活動もみられる。平地から山地の森林、草原、水辺、農地に棲む。地表でも樹上でも活動する。ネズミを追って、人家周辺にも入り込む。沖縄式の墓は、石垣を高く積み、藪や森の近くに作られるので、ハブがよく棲み着くと言われる。実際に発見される場としては、サトウキビ畑も多い。サトウキビ畑は、年に一回の刈り取り以外は高い草に覆われ、外部からハブが侵入する機会が多い。これをすべて刈り取るので、その際に発見される。ただし、サトウキビ畑で常時生活しているものではなく、本島南部のように、森林も藪も少なくて一面にサトウキビ畑という環境では、ハブの出現は少なくなる。性質は非常に攻撃性が強く、ピット器官で感知したものには威嚇行動をせず即座に襲いかかる。徳之島に生息する個体は特に攻撃的で、実際にハブ咬症人口が最も多いのは徳之島である。攻撃時には体の2/3ほども伸ばして毒牙を立てる。このしなる鞭のように俊敏なハブの攻撃は、現地の人は「ハブに打たれる」と称しているほどである。食性は動物食で、主に小型の哺乳類(クマネズミ属、など)、鳥類、爬虫類、両生類、魚類などを食べる。クマネズミ属は食性の82.5%を占めるとする報告例もある。また、アマミノクロウサギやネコ、オオウナギなどが捕食された例がある。幼蛇は爬虫類や両生類、小型の哺乳類を食べる傾向が強い。繁殖形態は卵生。4月に交尾を行い、オス同士でからみつきあい争う(コンバットダンス)。7月に1回に4-15個の卵を産む。卵は約40日で孵化する。幼蛇は孵化するときに既に毒が備わっている。メスは出産直後から、しばらくの間は卵を守る。一年を通して見られ、冬眠はしない。ただ、変温動物ということもあり、気温の低下する12-2月頃には動きが鈍くなる。ハブを捕食する生物は、猛禽類などが知られる。ただし、この2種共に積極的に本種を捕食することはなく、特に離島においてハブは生態系の頂点に立っているケースが多い。そのため、天敵とすべく海外からフイリマングースが持ち込まれたものの、むしろハブを捕食するどころか、現地のウサギや昆虫といった離島独特の希少種を捕食し、絶滅危惧種に陥った在来種が多く存在する。加えて農作物や鶏らの家畜も食い荒らしただけでなく、家屋に浸入してペットのイエネコを襲った例もあった。このためマングースは日本国内において完全な害獣と化し、当初の目的とは逆に駆除作業が進められている。そもそもマングースにとってもハブを捕食する行為は非常に危険を伴い、そのため、他に餌を補充できる環境があるならば、それを積極的に行う必要は全く無い。これらの結果、マングースの移入は外来種持ち込みの失敗例として頻繁に取り上げられている。かつては沖縄や奄美の各地で観光客向けにハブとマングースを戦わせるショーが行われていたが、動物愛護法の改正により禁止されたため中止された。一部の施設では、戦いの様子を写した映像を上映している。薩摩藩では1865-1870年に卵を含め駆除した者に、玄米を賞与として与えていた。近年は血清の普及により本種の咬傷による死亡例はほぼなくなっているが、1979-1999年には年あたり0-2人の死亡例(83-84、86、91、93-96年は死亡報告例なし。81、87-89、98年は2人死亡。)がある。死亡例は咬傷後24時間以内が75%、48時間以内が90%。本種の血清は1904年に北島多一によって作成され、1905年に実際に投与されるようになった。この血清は液体で冷蔵庫が普及していないにも関わらず冷温保存が必要であり保存期間が短かったが、後に沢井芳男によって凍結乾燥させた血清が開発された。後にハブ毒中和作用のあるEDTAなどを添加した血清が作出され、筋肉注射だけでなく静脈注射も併用して行われるようになったため壊死による後遺症も減少した。1965年からは無毒化した毒素や高純度トキソイドによる予防接種が開始されたが、2003年にトキソイドを作成していた研究所の閉鎖に伴い予防接種は終了した。沖縄・奄美の農家にとっては、害獣であるネズミを退治してくれるという意味ではハブは非常に重要な存在となっている。『完本 毒蛇』(小林照幸著、文春文庫)では、ハブについて、「毒さえなければ、ハブほど役に立つ動物はいない」。という記述があるほどである。ネズミを追って人家に侵入することもあり、飼い猫の子猫を捕食した例も報告されている。人の生活の中で接する機会は多いので、最も危険な毒蛇の一つに数えられている。また、ハブには非常に強い攻撃性があるために森林への立ち入りが恐れられ、結果的に琉球列島の森林環境を良好に保ってきたとも言われている。戦後、沖縄本島の各所に駐留している在日米軍沖縄駐留部隊にとってもハブは大きな脅威であり、"Habu"という和名は在日米軍内でも本種を指す単語として通じる程である。また"Habu"(もしくは"Have")はアメリカ空軍でも航空機のニックネームに用いられており、ロッキード社製の超音速戦略偵察機、SR-71 ブラックバードは嘉手納基地に配備された際には"Habu Plane"(ハブ・プレーン)のニックネーム(兼、秘匿名称)が、同じくロッキード社が開発した世界初の実用ステルス戦闘機、F-117 ナイトホークの飛行空力実験機には"Have Blue"(ハヴ・ブルー)のコード・ネームが用いられている。TVドラマ版『男はつらいよ』では、車寅次郎はハブ獲り名人となって一旗上げることを目指して奄美大島に渡り、ハブに咬まれて死亡した、という最終回となっている。ハブを漬けた酒の品種。ベースは奄美大島・徳之島の黒糖焼酎、沖縄の泡盛、鹿児島の芋焼酎などである。漢方由来のマムシ酒と同じく薬酒の一種とされ、男性が飲むと精力向上効果があるといわれる。ただし科学的根拠はない。

出典:wikipedia

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