『愛天使伝説ウェディングピーチ』(あいてんしでんせつウェディングピーチ)は、漫画とテレビアニメを中心に展開された、富田祐弘原作・原案のメディアミックスプロジェクト作品である。原作として扱われる漫画版は、小学館の少女漫画雑誌『ちゃお』に連載。作画は谷沢直が担当していた。テレビアニメ版は、漫画版の連載開始から1年後にテレビ東京系列局で放送され、漫画版の終了とほぼ同時期に終了した。全51話。漫画版とテレビアニメ版の終了後には、OVA『ウェディングピーチDX』(ウェディングピーチ デラックス)全4話が発売された。テレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』の初代シリーズ構成およびメイン脚本担当者の富田祐弘が、以前の仕事で付き合いのあった日本アドシステムズ(子会社であるテンユウを含む。『ゲンジ通信あげだま』など)を中心として、トミー(現在のタカラトミー。『伝説巨神イデオン』など)や小学館(『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』小説版など)などの支援を得て立ち上げた戦闘美少女もののオリジナル企画作品。アニメ版の企画初期より、『セーラームーン』の初代キャラクターデザイナーである只野和子が関わっている。この経緯から、『セーラームーン』の実質的な派生・姉妹作品として扱われることもある。アニメ放映に先駆け、漫画版が小学館の『ちゃお』ならびに同社の刊行する各学年誌・幼年誌に連載された。連載期間は各雑誌によって異なるが、もっとも代表的な『ちゃお』版の期間は1994年3月号からアニメ放映終了年の1996年4月号まで。原作担当は富田祐弘、執筆作画担当は谷沢直。漫画連載版のタイトルには『愛天使伝説』の文字は無く、その代わりとして『愛の超天使伝説』のサブタイトルがつけられている。コミックスにおいてはこれらのサブタイトルは全て削除され『ウェディングピーチ』のみのタイトルで書籍化された。ちゃお連載分については、小学館・ちゃおフラワーコミックスから単行本全6巻が発刊されている。アニメ企画から漫画版が作られてはいるが、通常においてはウェディングピーチはちゃお漫画版を原作とする(いわゆる原著作権を付与された漫画化作品である)。また、原作者の富田と谷沢は、アニメ版ピーチにおいてもそれぞれメイン脚本家(富田)、ゲストキャラクターデザイン(谷沢)としてスタッフ参加している。小学館の幼年誌・学年誌では、1994年度と1995年度に『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』で漫画連載された。作画担当者は各誌で異なり、『三年生』では原作漫画担当者の谷沢直が、『幼稚園』と『一年生』では此路あゆみが、『二年生』では藤井みどりが、『四年生』ではたちばな真未が担当した。単行本は、1994年度版『四年生』に連載されていたものがてんとう虫コミックススペシャルより『愛天使伝説ウェディングピーチ愛天使誕生編』のタイトルで発売された。原作漫画担当者の谷沢と『四年生』版担当者のたちばなは、テレビアニメ版の放送時期に2人で同人サークル「まんどりる」を結成し、アニメ版ピーチのギャグ中心同人誌『爆裂桃嫁』を執筆・発行・頒布した。聖花園学園中等部に通う花咲ももこは新聞部に在籍する夢見る中学生。同じく新聞部に在籍する谷間ゆりと珠野ひなぎくの2人と共に部活動の一環としてサッカー部の試合を見に行き、憧れの柳葉和也先輩の取材を行おうとしたが、同学年の補欠キーパー・風摩ようすけに対個人取材についてダメ出しをされ、仕方なく試合会場を後にした。その帰り道、三人はプリュイと名乗る怪しい男に襲われる。プリュイは使い魔のじゃ魔ピーを気絶したひなぎくとゆりに取り憑かせ、ももこを襲わせる。プリュイの狙いはももこがいつも指にはめている、母の形見の指輪だった。ももこは窮地に陥ったが、天空より現れた天使リモーネによって助けられる。リモーネから聖手鏡(セント・ミロワール)なるミラーコンパクトを渡されて開くとそこには天使たちの長たる女神・アフロディーテの姿が現れる。ももこは「愛天使ウェディングピーチ」に変身して友を救うようにと促され、導きに従い愛天使に変身して敵を撃退した。ももこの指輪は天使界を支える聖なるアイテムである「セント・サムシング・フォー」の1つだった。悪魔たちの狙いは「セント・サムシング・フォー」の破壊であり、これが成されれば、あらゆる世界から愛が失われ、全てが憎しみと破壊の闇に閉ざされるという。後に仲間となる愛天使たちも見つけ出し、ももこたちは世界の愛とそれを支える「セント・サムシング・フォー」を守り、探し出すために悪魔を浄化する戦いに身を投じていくことになる。以下の少年たちは遠い将来において愛天使たちと結ばれる運命を持つ。各種族は悪魔ウェーブが力の源であり、殆どの種族は邪気による闇の妖気を自在に操り、攻撃技として使用している。なお闇の妖気に関する技は、ほとんど共通のため記載は特にしていない。なお、愛天使たちの力は天使族のように悪魔を滅ぼすのではなく改心させる為のものであり、愛天使に浄化された悪魔たちは悪魔界に送り返されて密かに愛天使に味方している設定がある。LD-BOXとDVD-BOX映像特典『ごめんね ようすけの巻』および『愛天使戦隊最後の戦い』に登場。愛天使達は普段の姿から一旦ウェディングドレス姿に変身する。これは愛のウェーブを大幅に引き上げる働きを持つ。その後戦闘に特化した軽装・強化装甲装備のファイターエンジェルとなることで運動性・機動性と戦闘能力が上昇する。全員共通の特徴として右の太ももに黄金のホーリーリングを装着している。なお、スポンサーのトミーが発売していた製品(人形の着せ替え衣装)ではそれぞれのドレスにちゃんとした名前が与えられている。二段変身のコールの中間に愛にまつわるフランス語があしらわれているのも特徴。花咲ももこが変身する。友人のゆり、ひなぎくと部活動から帰宅する途中、悪魔プリュイに襲われ携帯していた指輪を奪われそうになった。そこへ突如助けに現れた青年天使リモーネから与えられた「セント・ミロワール」(手鏡)を使い、「愛天使ウェディングピーチ」に変身し、愛を憎む悪と戦っていく。原作では初めには「セント・カメラ」を与えられた(「ブライダル・フラッシュ」はそこから生まれた技でアニメで初期に使われたのはその名残)。愛天使の時のコスチュームは、白とピンクを基調としたウェディングドレス。愛のウェーブが高まると、赤いハイレグレオタードと白のスカートを身に付けたファイターエンジェルに「ウェディングチェンジ・お色直し!」(二段変身)する。レオタードの上に赤いブレストアーマーがつき、大きな羽飾りの付いた赤いハート形の宝石が胸に輝く。くるぶしにリボンをつけた深紅のハイヒールを履いている。続編のOVA『DX』では頭の左右につけた黄色いリボンが白い羽飾りに変化する。花のモチーフはピンク色の桃花。イメージカラーは赤色。愛の女神の血筋によって選ばれた、愛の世代継承を司る「セント・サムシング・オールド」の守護者。母から受け継いだ赤い宝石の「指輪」にそのエネルギーが宿っている。谷間ゆりが変身する。原作では、悪魔プリュイの生み出した邪気による魔渦にピーチ共々巻き込まれ死亡した後、悲しむピーチの友を思う愛のウェーブによって蘇生し、その余波で愛天使に変身できる能力を得た。アニメでは母・エレナが悪魔プリュイの従えるじゃ魔ピー(悪)に乗っ取られて襲い掛ってきた時、幻影として現れた女神アフロディーテに与えられた「セント・リプライナー」(ペンダント型口紅)をかざし、「愛天使エンジェルリリィ」となる。愛天使の時のコスチュームは水色を基調とし、胸元から首回りにかけて黄色に縁取られ、頭部に大きなユリの花が2つ飾られたウェディングドレス。愛のウェーブが高まると、青いハイレグレオタードに白のスカートを身に付けたファイターエンジェルに「ウェディングチェンジ・お色直し!」(二段変身)する。レオタードの上に金色で縁取られた1対の白いブレストアーマーと、アーマーを繋ぎ止める大きな青紫の宝石がつく。青いハイヒールを履いている。身体能力と柔軟性が高いため水泳や新体操が得意。花のモチーフは黄色のユリ。イメージカラーは青色。天使界における守護天使のひとり純天使リリィの転生者。愛の清浄を司る「セント・サムシング・ブルー」の守護者。学園教会裏の墓地にある祖母の墓に収められていた一対の青い「イヤリング」にそのエネルギーが宿っている。珠野ひなぎくが変身する。原作では、悪魔プリュイの生み出した邪気による魔渦にピーチ共々巻き込まれ死亡した後、悲しむピーチの友を思う愛のウェーブによって蘇生し、その余波で愛天使に変身できる能力を得た。アニメでは、父・雅弘が結婚記念日に妻・明美に渡そうとしていた指輪をプリュイの操る男性に奪われ、取り返しに向かった際に青年天使リモーネから与えられた「セント・バンデュール」(腕時計)を身に付け、「愛天使エンジェルデイジー」となる。愛天使の時のコスチュームは薄黄色と白を基調とし、頭部に小さなヒナギクの花を飾ったウェディングドレス。愛のウェーブが高まると、黄色いハイレグレオタードと白のスカートを身に付けたファイターエンジェルに「ウェディングチェンジ・お色直し!」(二段変身)する。黄色いレオタードの上に銀色に縁取られた1対の白いブレストアーマーと、アーマーを繋ぎ止める大きな翡翠の宝石がつく。ヒールが高めの白いショートブーツを履いている。花のモチーフは白色のヒナギク。イメージカラーは黄色。天使界における守護天使のひとり純天使デイジーの転生者。友愛の絆を司る「セント・サムシング・ボロー」の守護者。他者(原作では母親、アニメ版では友人)から預かった「ロケット・ペンダント」にそのエネルギーが宿っている。スカーレット小原が変身する「天界の戦士」。他の三人と異なり、アイテムを使わず自身の天使の力で、「愛天使エンジェルサルビア」に変身することが出来る。二段変身の際にティアラの「セント・サムシング・ニュー」が必要であり、額につけた後、ファイターエンジェルの姿へ変身する。ウェディングドレスは薄紫色で、頭の左右と胸元に情熱的な大輪の花をつけている。愛のウェーブが高まると、紫色のハイレグレオタードと白のスカートを身に付けたファイターエンジェルに「ウェディングチェンジ・お色直し!」(二段変身)する。ヒールが高めの紫と白を基調とするショートブーツを履いており、続編のOVA『DX』では膝まであるロングブーツに変化する。花のモチーフは赤いサルビア。イメージカラーは紫色。天使界における守護天使のひとり純天使サルビアで、新たなる愛の発生を守護する「セント・サムシング・ニュー」の守護者。原作では母から受け継いだ輝く黄金の「ティアラ」にそのエネルギーが宿っている。川浪ひろみが変身する5人目の愛天使。LD-BOXの映像特典『愛天使戦隊最後の戦い』のみ登場。水魔ポタモスの時と同じ髪型とデサインである。愛天使の時のコスチュームは、頭の中央、後ろ腰と両手首に大きなオレンジ色のバラをつけており、薄緑色を基調としたスケッチ風のウェディングドレス。愛のウェーブが高まると、黒いハイレグレオタードと白のスカートを身に付けたファイターエンジェルに「ウェディングチェンジ・お色直し!」(二段変身)する。赤色の手袋で後ろ腰に同色のリボンがつけ、黒いハイヒールを履いている。愛天使の中で彼女だけが專用武器がない。イメージカラーは黒色。1995年4月5日から1996年3月27日まで、テレビ東京系列の水曜18時枠において系列局同時ネットで放映された。アニメーション制作はケイエスエスがオー・エル・エムに委託する形で行われており、オー・エル・エムのスタッフも多数起用されているが、クレジット上はケイエスエスのみとなっている。スポンサーのトミー初の女児向けキャラクターとされており、トミーは「そろそろセーラームーン以外が出てきてもいいはずだ」としている。テレビ放映終了後に、読売広告社が持っていた木曜18時枠(本作品を放送していた当時は『ふしぎ遊戯』を放送)と代理店を入れ替えている。そのため、NASにとっての次番組は『水色時代』になる。 LD-BOX映像特典 放送日時は1995年8月時点のものとする。ライナーノーツ全巻封入特典・設定など資料映像全収録予定、シリーズ全15巻+特別編全4巻 / 枚組数 - 1枚全て小学館・フラワーコミックスから発売。全て小学館・フラワーコミックスから発売。全て小学館から発売。
出典:wikipedia
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