ドラえもんのひみつ道具 (おあ-おこ) では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち、読みが「おあ」で始まるものから「おこ」で始まるものまでを列挙する。お医者さんカバン(おいしゃさんカバン)は、「お医者さんカバン」(てんとう虫コミックス第20巻に収録)などに登場する。初期設定では未来の子供がお医者さんごっこをする際の道具で、軽度な病気であれば、聴診器のような端子を患者に当てるだけで診断し、カバンに収められている飲み薬などで治すことができる(但し解毒剤ではない)。また、カバン本体にはレントゲンカメラや顕微鏡の機能も付属している。ファーストエイドキットが高度になったもの、もしくは災害時や野戦病院などで用いられるメディカルキットといえる。後期の作中では宇宙からきた未知のウイルスを退治したり、人間以外でも未確認の動物の病気を治せるなど、現代の医療レベルでは難しい治療まで行っている。表記は「お医者さんカバン」がもっともよく使われるが、「お医者ごっこかばん」(第41巻収録「恐怖のディナーショー」)、「お医者カバン」(『ドラえもん のび太と雲の王国』)、「お医者ごっこカバン」(『ドラえもん のび太の創世日記』)という表記もみられる。王国シールセット(おうこくシールセット)は、「のび太王国誕生」(藤子・F・不二雄大全集第8巻に収録)に登場する。王様、女王、大臣、騎士、平民の5種類のシールからなる。王様シールを身体に貼った者は、チョークで囲った自分の領土の範囲でのみ、他のシールを貼った人物に好きに命令して従わせることができる。おおかみ男クリーム(おおかみおとこクリーム)は、「おおかみ男クリーム」(てんとう虫コミックス第11巻に収録)に登場する。顔に塗ると、満月のような丸い形状のものを見ることで狼男(狼女)に変身できる。すぐ元に戻るが、水洗いで落とさない限り何度でも変身できる。テレビアニメ第2作第2期では、狼男(狼女)に変身した際、無意識に遠吠えを放つ事もある。大きくなる虫めがね(おおきくなるむしめがね)は、「大きくなる虫めがね」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』第1巻に収録)に登場する。「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス第11巻に収録)では「虫メガネ」という名称で紹介している。この虫眼鏡で物を見ると、その物が大きく見えるだけでなく、その物がレンズで見た通りに大きくなる。オーケーマイクは、「オーケーマイク」(藤子・F・不二雄大全集第1巻に収録)に登場する。このマイクを通して人に話しかけると、マイクを通した言葉を誰でも聞くようになる。大げさカメラ(おおげさカメラ)は、「大げさカメラ」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』第3巻に収録)に登場する。このカメラで撮影すると、どんな物事でも大げさに写る。たとえば人が高さ1メートル程度の高さの塀を渡っている光景は数メートルもの高さの塀に、庭石を持ち上げているところなら巨大な岩を持ち上げている場面に、金魚をつまみ上げているところなら身長ほどの巨大魚、たんこぶ程度の軽傷を写せば全身包帯だらけの重傷患者に写る。オート・アクションプロンプターは、「なぜか劇がメチャクチャに」(てんとう虫コミックス第28巻に収録)に登場する。演劇を行うための装置。付属の「脚本カセット」を装填することで、出演者は台本を覚えていなくても役のとおりに行動することができる。また万能舞台装置にコードをつなげることで、脚本にあわせた舞台や衣裳を用意することもできる。この装置に付いているヘッドバンド状のものを人間にはめることで、子供向け、大人向けなど、その人間に理解できる劇が自動的に選ばれる。のび太が理解できるなら誰でも理解できるということでのび太が見たがるような作品を選んだところ、ちびくろサンボ(初出版、および単行本の初期の版と藤子・F・不二雄大全集第11巻のみ。なお大全集には初出版および現行版の両方が収録されている)、人魚姫、裸の王様、星の銀貨としずかが裸になるものばかりになってしまった。出演者の要望など条件を入力して劇を選ぶ事もでき、上記の劇のうち、人魚姫はスネ夫が「王子」、しずかが「姫」、ジャイアンが「超能力者(この劇の場合は魔法使い)」を演じたいという注文を加味したものであり、裸の王様はしずかの「豪華な服を着た王様とか、宝塚の様に男性役を演じてみたい」という要望を加えたものである。また「強制ボタン」を押すと、装置を破壊しない限り演劇を中止できなくなる。オートアクションユニットは、「百丈島の原寸大プラモ」(てんとう虫コミックス第28巻に収録)、「プラモが大脱走」(同29巻に収録)に登場する。団子のような球体。プラモデルに組み込むと、それが本物同様に動くようになる。オートマチック花火(オートマチックはなび)は、『ドラえもん のび太の日本誕生』に登場する。打ち上げ花火に使用する「花火玉」を模した道具。放り投げただけで円筒などを用いずに自動的に上空へ打ち上がり、破裂する。オーバーオーバーは、「オーバーオーバー」(てんとう虫コミックス第13巻に収録)に登場する。オーバーコートを模した道具。これを着た人は周りの人や物、できごとが非常に大げさ(オーバー)に見えたり感じたりする。テレビアニメ第2作第1期「オールオーバー」(てんとう虫コミックス13巻収録「オーバーオーバー」のアニメ化作品。1995年10月20日放送、映像ソフト未収録)では、オールオーバーの名称で登場する。変化の例大昔ごっこ用の服(おおむかしごっこようのふく)は、「のび太漂流記」(てんとう虫コミックス第6巻に収録)に登場する。Tシャツを象った木の葉。2枚を貼り合せることで服として使用できる。名称の初出はテレビアニメ第2作第2期「のび太漂流記」(2006年7月14日放送)。オールシーズンスキーは、「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス第11巻に収録)に登場する。スキー板の一種。先端から地面へ人工雪を吹きつける仕掛けになっており、雪のない夏でもスキーを楽しめる。あくまで雪を降らせるだけであり、スキーが上手くなる道具ではない。オールシーズンバッジは、「オールシーズンバッジ」(てんとう虫コミックス第16巻に収録)に登場する。バッジ表面に四季それぞれの絵が描かれており、ダイヤルでいずれかを指定すると、着用者の半径3メートル以内をその季節にできる。桜の木の下に置いて「春」にすれば桜が満開になり、「冬」にすればたとえ室内でも雪が降る。オールマイティパスは、「オールマイティパス」(てんとう虫コミックス第15巻に収録)、「四次元ポケットのスペア」(同第25巻に収録)に登場する。現代の列車の定期乗車券を模した道具。定期入れに入っている。これを持っていればどこへでも入ることができる(首相官邸や銀行の金庫などですら侵入可能)。また、どんな乗物も無料で乗ることができる。有効期間は、名前を記入した瞬間から1か月。本来入ってしまうと咎められるような場所に、このパスを使用して入り、有効期限を過ぎた場合、過ぎた瞬間に部屋の主に咎められる事となる。テレビアニメ第2作第1期の「スペシャルカード」(1997年5月9日放送)ではスペシャルカードという名称で登場。テレビアニメ第2作第2期では表記をオールマイティーパスとしている。お返しハンド(おかえしハンド) は、「お返しハンド」(藤子・F・不二雄大全集第4巻に収録)に登場する。両肩に着ける機械の腕。この道具を付けていると、その人が受けたことをこの道具が3倍にして返す。暴行だけでなく、おこづかいといった善意の行為も3倍にして返してしまう。この道具を力づくで外そうとすると、加えた力の3倍の力で反撃される。お小言や説教の場合、返さない。てんとう虫コミックスでは、「ドラえもん百科 すばらしい道具のいろいろ」のみで紹介している。(このときの表記は「おかえしハンド」)テレビアニメ第2作第1期「どうぶつごヘッドホン」では、相手の攻撃を腕が自動的に受け止め、相手に攻撃した分を3倍にしてお返しするという設定になっている。同作でのび太が「前に使った事がある」と解説しているが、当該道具を使った話がアニメ化されるのはこの話の放送後の約10年後になる。おかしな傘(おかしなかさ)は、「おかしなおかしなかさ」(てんとう虫コミックス19巻に収録)に登場する。現在の技術で製造可能なものも含まれている。なお「おかしな傘」の名称は前述のエピソード中に登場したこれらの傘の通称であり、作中で用いられた名称ではない。作中では以下の傘が登場する。以下は、テレビアニメ第2作第2期「おかしなおかしなかさ」(2005年6月24日放送)で新たに登場した傘。以下の道具名の表記は公式サイト掲載のあらすじ、およびミニコーナー「ひみつ道具スペシャル」(2006年9月15日放送『ドラえもん緊急特番!! 史上最大のひみつ道具スペシャル』内)の文書版から判断した。おかしなでんぱは、「おかしなでんぱ」(藤子・F・不二雄大全集第3巻に収録)に登場する。ガチャ子が使用した。一定の地域の人々をクルクルパーにしたうえ運動神経も低下させてしまう電波。悪魔の顔のような格好の機械から発信する。のび太があまりに自分の頭が悪く運動神経も鈍いと嘆くありさまに、ガチャ子が「それなら周りの人の頭をもっと悪くし体も弱くしてしまえば、のび太が天才でスポーツ万能になる」という理屈で使用した。本作品は『小学一年生』1970年11月号掲載の初出時は「クルパーでんぱのまき」というサブタイトルだった。おかし牧草(おかしぼくそう)は、「おかし牧場」(てんとう虫コミックス第24巻に収録)に登場する。菓子に食べさせる(最初は「おかし牧草」の上に菓子を置く)ことで、菓子が牧畜のように自活し、繁殖を行うようになる。この状態を「ウシになる」という。一度ウシになった菓子は、その後は1時間以上牧草を食べずにいると元の菓子に戻ってしまい、二度とウシにはならない。菓子に雌雄の性別が備わるかは不明だが、繁殖させるには同種の菓子が2個必要な模様。この牧草には種「おかし牧草のたね」があり、これを地面にまいて菓子用の牧草地を作ることもできる。初出版である「おかしぼく場」(ぴっかぴかコミックス第15巻に収録)では菓子を番犬にする薬が登場し、どら焼きに振りかけていた。てんとう虫コミックスへ収録するにあたって加筆修正が行われ、番犬はガムに変わり、薬を使う場面はなくなっている。番犬になった菓子はどちらも目測1~2メートルの巨大な物(どら焼きは元は普通サイズだったが、ガムは巨大化させたか元からかは不明)で、どら焼きは上下の皮が顎のようになり、ガムは噛まれて柔らかくなったような状態で獣の顎のように変形して、菓子を盗み食いに来たジャイアンとスネ夫に噛み付いている。お金がきらいになるくすり(おかねがきらいになるくすり)は、「お金なんか大きらい!」(てんとう虫コミックス第16巻に収録)に登場する。瓶入りの黒い薬。これを服用すると、お金を見るのが嫌になる。取り消すにはくすりをきかなくするくすりを飲む必要がある。『ドラえもん全百科(ドラえもんオールひゃっか)』(1979年7月発行)を始めとするひみつ道具の事典では、道具の名称を一様に「お金がきらいになるキャンデー」としている。オキテテヨカッタは、「オキテテヨカッタ」(てんとう虫コミックス第23巻に収録)に登場する。この道具を使うと、眠った人が起きているときと同じ状態で働く。なお、この道具を使っている間は夜間割引と称して、商品の代金や映画館の入場料などがすべて10分の1になる。。似た機能を持つ道具に「ムユウボウ」、「夢ふうりん」がある。おくれカメラは、「おくれカメラ」(てんとう虫コミックス第12巻に収録)に登場する。撮影すると、その場所で過去に起きたできごとが写るカメラ。例えば食事中の人を撮影すると、そこにはメニューを見ている姿が映ったりする。ダイヤルで何分前を写すか設定できる。お子さまハンググライダー(おこさまハンググライダー)は、「お子さまハンググライダー」(てんとう虫コミックス第30巻に収録)に登場する。22世紀の航空力学で、小さい翼面積でも揚力を得ることができるという技術のもと、子供用に製作されたハンググライダー。上昇気流にのることで自由に空を飛びまわれる。お子さま練習カー(おこさまれんしゅうカー)は、「四次元若葉マーク」(てんとう虫コミックス第39巻に収録)に登場する。運転練習用の1人乗りのオープンカー。外観は子供の乗る玩具の車のようだが、運転席の仕様は本物同様で、最高時速300キロメートルと非常に高性能。「四次元若葉マーク」を併用することで、街中でも人や物にぶつかる心配なく運転の練習ができる。おこのみ建国用品いろいろ(おこのみけんこくようひんいろいろ)は、「おこのみ建国用品いろいろ」(てんとう虫コミックス第40巻に収録)に登場する。自分の国を自由に作ることのできる以下の道具のセット。お好みフォト・プリンター(おこのみフォトプリンター)は、「おこのみフォト・プリンター」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』第1巻に収録)に登場する。写真を取り込み好きなように修正できる道具。ズームバック、視点変換、アングルの変更など自由に行え、また双眼鏡で見た写真や、写真が取れていないときの瞬間も撮影可能。類似品に「万能プリンター」がある。おこのみボックスは、「オコノミボックス」(てんとう虫コミックス第19巻に収録)、「昔はよかった」(同第30巻に収録)に登場する。付属のマイクに命令を入力すると、そのとおりにボックスの機能が変化する。ただし四角いものでないといけない。内蔵無線により、遠く離れたところでも入力は有効。たとえば、冷蔵庫、テレビ、ラジオ、レコードプレーヤー、ライター、洗濯機、コンロ、ストーブ、クーラー、カメラなどにも変化できる。「オコノミボックス」では「オコノミボックス」、「昔はよかった」では「おこのみボックス」の名で登場する。
出典:wikipedia
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