どん兵衛(どんべえ)は、日清食品グループが製造・販売している和風即席カップ麺・和風即席袋麺・和風チルド麺・和風冷凍麺の各シリーズの名称で、親会社である日清食品ホールディングスの登録商標(商標登録番号は第4593511号他)。正式な商品名は「日清のどん兵衛」(にっしんのどんべえ)。1976年(昭和51年)8月、当時大ヒットしていた東洋水産の世界初のカップうどん「マルちゃんのカップうどんきつね」(赤いきつねの前身)に特許申請がなかったことから、これに対抗する製品としてきつねうどんの製造・販売を開始。以後、天ぷらそば、カレーうどんなどのシリーズを発売している。「どん兵衛」の名前の由来は、「うどん」の「どん」と関西弁の「どん臭い」という言葉の「どん」からで、「スマートさからはほど遠いが、ほのぼのとしたあたたかさ、また筋を曲げない頑固さや正直さを表現したネーミング」とされている。この名前に社内で反対意見も有ったが、安藤宏基が決断した。なお、関西弁でいう「どん臭い」は、本来はこのように逆説的に肯定的に捉えられる言葉ではなく、どちらかといえば、人を軽く罵る時に言う言葉である。2015年(平成27年)11月現在他に派生商品として、どん兵衛釜めし(カップヌードルごはんに準拠した、きつねうどん風味のカップライス)が発売されている。また、チルド麺(発売元は日清食品チルド)や冷凍麺(発売元は日清食品冷凍)の各シリーズが存在する。冷凍麺は香川県高松市の高松日清食品で生産されていることから、讃岐うどんもラインアップされている。同じ「どん兵衛」を名乗っていながらも、東海地区を境にして、東日本向け(新潟県・長野県・岐阜県・愛知県・三重県以東)と西日本向け(富山県・石川県・福井県・滋賀県・奈良県・和歌山県以西)と、北海道限定「北のどん兵衛」では、一部内容が異なっている。東日本向け商品(カップ側面に"E"と表示)は、かつおだしをベースにした濃口醤油仕立てのスープ、西日本向け商品(カップ側面に"W"と表示)は、昆布だしをベースにした薄口醤油仕立てのスープ、北海道限定商品("H"と「北海道限定」表示)は地元産昆布の甘味を生かした濃口醤油仕立てのスープになっている。また、具材の油揚げの味付けも東日本は甘辛濃口仕上げ、西日本はあっさり薄口仕上げ(つゆやその粉末の色自体も明らかに異なっている)、北海道は甘口仕上げとなっている。この傾向はライバルである東洋水産の「マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき」でも存在する。特筆すべき状況として、距離的に名古屋と大阪の中間に位置している滋賀県と三重県の店では両方販売している場合がある。例えば三重県伊賀地方では、店などの配送の拠点が東海・関東系資本か関西系資本かによって、名古屋配送と大阪配送に分かれていることが多いため、基本的に東海・関東系資本の店などでは東日本のものが、関西系資本の店などでは西日本のものが購入できる。その一例を挙げると、愛知県資本のサークルKが東日本向け商品、大阪府発祥のローソンが西日本向け商品である。ただし、東日本・西日本双方のものが購入できる店も数はかなり少ないが存在している他、西日本の店で誤って東日本向けが入荷して売られた例もあった。また、地域のそば・うどん店のつゆが関東風である島根県でも、この商品に関しては西日本向けのものしか売られていない。さらに、日本国外に輸出されるものは基本的に西日本向け商品となっている。なお、例えば関東にいながら西日本向けの商品をメーカーにオーダーすれば個人レベルで買うことも可能である。また、年度により「食べくらべ企画」として上蓋に「東」「西」と目立つ表示をして限定で全国発売したこともある。このほか、CS放送のJ SPORTSでは野村明弘(フリーアナウンサー)と遠藤雅大・中山淳(サッカー解説者)がリーグ・アン中継のハーフタイム中にどん兵衛を食べているCMが、アニマックス・BS11デジタル・GyaOでは『機動戦士ガンダム』とのコラボレーションCMのギレン・ザビ(声:銀河万丈)のナレーションによる「食えよ国民」篇とアムロ・レイ(声:古谷徹)のナレーションによる「見える」篇が、2007年(平成19年)、フジテレビの番組FNS地球特捜隊ダイバスターでは博士や隊員など番組内のキャラクターが登場する「本編に見せかけたどん兵衛のCM」がそれぞれ放送および配信された。どん兵衛くんは、父・どん蔵、母・どん子の間に1976年頃に大阪で生まれた一人息子。将来の夢は実家のうどん・そば屋を継ぐことで、2011年時点では、東京の中居さんちに居候している。どん兵衛太(どんべえた)は、2010年(平成22年)10月18日より本商品のリニューアルに合わせて登場した、架空の職人。テレビCMでは中居正広が演じる。うどん・そばの店「どん兵衛屋」の2代目という設定で、中居と同じ1972年(昭和47年)生まれ、38歳(2010年(平成22年)時点)ということになっている。家訓である「太く長くまっすぐ」が彼の生き方であり、うどんの太さを表したものである。家族は妻・ゆめ子(34歳)。弟子として、ごっつ(30歳、既婚者、子持ち)、のっぽ(28歳、独身)の二人がいる。公式ウェブページではCMの動画が視聴できるほか、はまのらまによる漫画「ニッポンのうどん こだわり!!どん兵衛太物語」が連載されている。また、2010年11月2日、CMに登場する店をモチーフにしたアンテナショップ「どん兵衛渋谷駅ナカ店」が、JR渋谷駅構内にオープンした。当初は半年間限定での出店だったが、好評につき、期間延長にて営業していた。しかし、2016年7月31日をもって閉店した。日清食品は、食べる際に真っ直ぐになる即席麺を大量生産するために開発した「ストレート製麺法」を「どん兵衛」などに取り入れ、2009年に特許を取得した。ところがその後、サンヨー食品の「サッポロ一番」の一部製品(例・「麺の力」等)について、このストレート製麺法と酷似した形状の麺が作られているなどとして、日清食品はサンヨー食品とそのグループ企業である太平食品工業を相手取り、大阪地裁に訴訟を起こした。その後2015年1月15日付で、同地裁で和解が成立したことが明らかになった。どん兵衛きつねうどんには具材の中に蒲鉾が入っているが、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋地震(東日本大震災)の影響で東北地方にある日清食品と取引関係にある食品加工工場が被災し、蒲鉾の調達が困難になったため、同年3月24日・3月25日に静岡工場で製造された東日本向けと、3月25日・28日に滋賀工場で製造された西日本向けのきつねうどんには蒲鉾抜きで製造・出荷されるという事態になった。蒲鉾抜きのどん兵衛きつねうどんには、カップ側面の原材料表記欄に「震災のため、緊急対応商品(かまぼこ抜き)となります。」という断り書きが記載された。日清食品が「どん兵衛」の商品リニューアルを記念し、2010年(平成22年)10月18日、販促部隊「DKU47」(ディーケーユーフォーティーセブン)を結成した。DKU47とは「どん兵衛・きつね・うどん・47都道府県」の略で、同社の若手社員47人が47都道府県出身地ごとに分けて結成されたチームのことである。DKU47は、キッチンカーを繰り出し全国各地で販促イベントを行った。このDKU47も、人気アイドルグループであるAKB48にちなんで命名したものであるが、AKB48やSKE48、SDN48、NMB48などといった実在のグループとは無関係である。ちなみに、発表会に出席した中居正広は「僕が入ったら(DKU)48になっちゃいますよ」と苦笑していた。
出典:wikipedia
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