「DOWN TOWN」(ダウン・タウン)は、シュガー・ベイブの曲。1975年4月25日と1982年4月21日に、シングルがそれぞれ発売された。「DOWN TOWN」はアルバム『SONGS』からのシングル・カット曲。アルバム収録曲と比べてモノラルに近い、別ミックスとなっている。1974年春、ロック関係の若いミュージシャンに発注した作品を、キャラメル・ママが演奏するという企画で、キングトーンズの15周年記念アルバムが計画された。2人で組んで何か作品を作ろうと話し合っていた山下達郎と伊藤銀次は早速、キングトーンズのライヴを見に行き、10日程で3曲を書き上げた。伊藤とコンビを組むきっかけについて山下は「もともと、僕が初めて福生に行ったそのときに銀次がいてね。その頃は丁度“ごまのはえ”で上京して福生にいたから。銀次もとても知的な男なので、当時は大滝さんのお茶の友っていうかね。それ以来、いつも朝まで雑学の応酬。そうやってダベってた時に出た話が、向こうはなんでチームで作品を作るんだろうと。向こうのポップスの作家はみな複数で仕事をしてる。一人きりより共作の方が可能性が広がるからいいんだろうっていう話で。そこから銀次と何か作ってみようということになった。ただ、僕らは職業作家みたいに、テープ渡してお願いねっていうんじゃなくて、いつも顔つき合わせて作ってたんです。それは本当の意味でのコラボレーションだった」という。伊藤は制作過程について「お互いに曲を持ち寄ってやろうってことで。お互いに宿題として作ってくることにしてテイク・ワンの事務所に集まって曲を作ろう、と。それで持って来たら達郎が何も出来てないんです。僕は“ダウンタウンへくり出そう”そこしか出来てなかったんですね。達郎に相談して『これテーマ良いのないかな』って言ったら、『こういうのが良いんじゃないか』っていうんで出来たんです。結局、そのキングトーンズ15周年のレコードの企画がなくなっちゃったんです。それでいよいよシュガー・ベイブがナイアガラ・レーベルからレコーディングに入るという話が決まって、達郎が『ダウン・タウン』すごく気に入ってね。『これやりたいんだけど、いいかな』って、『いいんじゃない?』って感じでレコーディングされたわけです」と答えている。歌詞については「曲の詞らしい詞を初めて書いた曲。つまりGSとか、そういうのを逸脱して、やっとなんか日本のポップスを始めようと書いた詞ではないかと思います。この頃から、僕は変わってないんだなという気がします」とし、「七色のたそがれ」と「シャボン玉」というモチーフはロス・プリモス「ラブユー東京」から取られたという。しかし、実際に曲を書いて持っていったのは彼らだけで、企画自体が立ち消えになってしまったため、始まったばかりの『SONGS』のレコーディング曲リストに加えられた。リズムパターンについて、アイズレー・ブラザーズ()「If you were There」からの影響を以前から指摘されてきたが、30周年記念盤『』収録のオリジナル・カラオケを聴いた村松邦男によれば「この曲はクラヴィネットが重要なポイントになっているんだけど、クラヴィの音質と、僕のストラトキャスターの音質の周波数特性が、すごくよく似ているんですよ。互いにリズムをフォローしあっていて、しかも音が似ているから、あの独特の気持ちいいリズム・ニュアンスを生んでいるということに今回初めて気が付いたんです」と答えている。後に山下のライヴ・アルバム『JOY』にライヴ・ヴァージョンが収録され、2012年にはオールタイム・ベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にも収録された。また、この曲を最初にレコーディングするはずだったキングトーンズも、結成35周年記念アルバム『SOUL MATES』にて、村松の編曲でこの曲を取り上げている。「いつも通り」もアルバム『SONGS』からシングル・カットされた大貫妙子の楽曲で、アルバム収録のものと同内容。山下によればバンドのメンバーがようやく固定し、そろそろライブハウスなどの仕事がコンスタントに入り始めた頃、シリータ・ライト()に影響を受けて書かれたという。この曲は『SONGS』のオリジナル・マスターでのCD化にあわせて行われた『山下達郎 Sings SUGAR BABE』に大貫がゲスト出演した際に歌われ、ライブ・アルバム『LIVE'93 Shooting Star in the Blue Sky』にボーナス・トラックとして収録された。ジャケット裏面には両曲の歌詞のほか、「DOWN TOWN」の楽譜が掲載されている。1982年、“NIAGARA FOREVER GREEN SERIES”第一弾としてアルバムからのリマスタリング、グリーン・レーベル仕様で再リリースされた。また、カップリング曲は前回の「いつも通り」から、ナイアガラ・トライアングル(大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次)のオムニバス・アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』収録の「パレード」に差し替えられたが、エンディングのアヴァンギャルドな“お祭りSE”がカットされている。ジャケットは、池袋シアター・グリーンでのライブ・フォトを使用したデザイン。また、セカンド・プレスからはソニー期にリリースされた他のナイアガラ・レコード作品に倣って、イエロー・レーベルに変更された。『SONGS』のオリジナル・マスターでのCD化の際、700枚限定で制作された12センチ・プロモーションCD。ジャケットにはエレック盤で使われたのと同じイラストがレイアウトされ、シリアル・ナンバーが入っている。ホワイト・レーベル仕様で、カップリングには「雨は手のひらにいっぱい」が収録された。
出典:wikipedia
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