コクーンシティ (COCOON CITY) は、埼玉県さいたま市大宮区吉敷町にあるショッピングモール。コクーン1、コクーン2、コクーン3およびパークサイドビルの4棟で構成される。さいたま新都心の13・14・16街区に位置する。片倉工業大宮製作所跡地における再開発計画であり、同社が施設の管理等を行っている。コクーン (COCOON) という名称は英語で「繭(まゆ)」を意味し、片倉工業が製糸業として創業したことにちなんでいる。駐車場はコクーン1の立体駐車場 (P1) 、コクーン2の屋上駐車場 (P2) および立体駐車場 (P3) 、平面駐車場 (P4) 合わせて約3000台を収容できる。駐輪場はコクーンシティ全体で同じく約3000台停められる。1989年にさいたま新都心の「土地区画整理事業」の計画決定がなされ、1991年より西ブロック(旧:国鉄大宮操車場跡地)で都市基盤整備公団や埼玉県による土地区画整理事業が開始された(さいたま新都心を参照)一方、東側では「民間による文化・業務・商業地域」と指定された約20ヘクタールの事業地のうち、およそ15ヘクタールを片倉工業が大宮製作所として所有しており、そのうち所有分の東ブロック北側13街区は1983年にイトーヨーカ堂大宮店(2015年3月に閉鎖した旧店舗。同年7月に改装して、コクーン3として開業)と専門店・飲食店・ホームセンター(1976年開業、2014年閉鎖)とゴルフ練習場(1967年開業、2012年閉鎖)、同17街区の住宅展示場(1978年開業)を合わせた複合施設「大宮カタクラパーク」として営業していたが、1990年に大宮製作所の事業を加須市の新工場へ移転することを決定し、1992年に大宮製作所は完全閉鎖となった。その後、大宮製作所跡地は土地区画整理事業(首都高速埼玉新都心線、東西大通りのさいたま新都心地下道建設などの道路工事)のため都市基盤整備公団へ賃貸することになる。さいたま新都心の土地区画整理事業が開始された1991年頃から幾度となく「片倉工業が新しい商業施設を開業する」などと云われてきたが、景気は次第に低迷し、役所以外の民間企業や一般人が新都心へどれほど流れてくるのか不透明であり、慎重に考えなければならないとして、商業施設建設の計画策定が現実に始まったのは2000年夏になってからである。このほか東側の指定事業地の中に、釣り餌メーカーのマルキュー本社・工場と、三菱マテリアル総合研究所敷地の一部も含まれており、このうちマルキューは現在のさいたま新都心駅東口周辺の京浜東北線沿いに在った工場と本社を桶川市に移転したが、同跡地にさいたま新都心初の民間のテナントビル「マルキュービル」が2000年1月に竣工している。2000年中に三井物産、富士銀行(当時)、大成建設、東京建物の各社による片倉工業へのバックアップと、パルコのプロパティマネジメント (PM) 事業によるショッピングセンターの開発コンサルティングにより計画策定し、2001年5月に社有地活用の第一期(現在のコクーン1)開発計画を発表した。それによれば2003年春に先の都市基盤整備公団へ賃貸しした大宮製作所跡地が返還されることに伴い、そこに敷地面積2ヘクタール(20,000平方メートル)の2階建てショッピングモールと1200台収容の立体駐車場を建設し、スーパーマーケットやレストラン、ファッションブティックなど100以上の店舗とシネマコンプレックスなどを入居させ(未だこの時点では具体的なテナントは決まっていない)、2004年春に開業させるというものである。2002年6月に埼玉県へ大規模小売店舗立地法に基づく届け出を行った(仮称「さいたま新都心カタクラショッピングモール」)。2003年3月に土地区画整理事業の工事ヤードとして使われてきた大宮製作所跡地が更地にした上で片倉工業へ返還される(実際には2002年12月の時点で更地となっている)。計画では返還後、直ぐに着工するという流れであったが、商業棟の若干の設計変更と、周辺住民が駐車場棟の規模縮小を求めた為、2003年春の着工は延期された。駐車場は当初計画の5階建て1200台収容から3階建て1000台収容となった。また、同じ時期の2003年3月から4月にかけて、さいたま市が大宮区吉敷町と隣接する同区天沼町の住宅地の複数の井戸から採取した井戸水を調査したところ、環境基準値(1リットル辺り0.01ミリリットル)の1.4倍から20倍の量の発ガン性物質(揮発性有機化合物であるテトラクロロエチレン)が検出され、市が井戸近くに過去工場を設置していた片倉工業に調査を要請し、1970年までセーター工場が稼働していた17街区(現在の住宅展示場)をボーリング調査した。その結果、5箇所全てに同物質が検出され、その内の1箇所で環境基準の1800倍の量が検出された。これはセーターを洗浄するときに使用したドライクリーニング剤が地下へ浸透したためだという。これに伴う地下水汚染の拡大防止壁の設置などの浄化工事の費用で6億5千万円の特別損失を2003年12月期決算に特別損失計上した(その他街区は土壌汚染は無いと言う)。計画から半年間遅れて、2003年9月18日に起工式を行った。総合元請けは三井物産で、施工は大成建設と鉄建建設のジョイントベンチャー、大成建設設計である。そして約1年後の2004年9月17日には、「コクーン新都心」として開業の運びとなった。片倉工業大宮製作所跡地における再開発計画では、20年間におよぶ4段階の計画が構想されている。さいたま新都心14街区および16街区の再開発により2004年に開業した「コクーン新都心」は第1段階、同13街区(旧:カタクラゴルフセンターおよび旧:大宮カタクラパークの施設含む)の再開発により2015年に開業したコクーン2および3(これによりコクーン新都心はコクーン1に改称、合わせてコクーンシティとなった)は第2段階の計画に該当する。今後の構想では、第3段階として同17街区(コクーンシティ住宅展示場)の再開発を行い(13街区から歩行者デッキが延伸・整備される予定)、さらに第4段階として最初のコクーン開業20年目を目処に同14・16街区(現:コクーン1)の再々開発を行い、一帯が大規模商業エリアとして完成する予定である。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。