男鹿高原駅（おじかこうげんえき）は、栃木県日光市横川にある野岩鉄道会津鬼怒川線の駅。標高759.7メートルに位置する。単式ホーム1面1線を有する地上駅で、ホームは掘割内にある。2013年度の乗車人員は289人である。したがって、同年度の一日平均乗車人員は0.79人であり、野岩鉄道線内では最も乗車人員が少ない駅である。ただし、開業当初は周辺で林業が盛んだったため、列車内が混み合うほど利用客が多かったという。近年の年度別乗車人員の推移は下表のとおりである。国道121号線「お土産センターよこかわ」（長らく営業されていないとみられる）より西へ約300メートル。周辺に人家等は一切ない。駅前には「男鹿国有林」の看板と細い道路があるのみである。このため俗に言う「秘境駅」の一つに挙げられている。ただし、野岩鉄道の列車は1時間に1本程度運転され、東京の浅草駅からの直通列車もあるため、到達は困難ではない。駅から出て道路を右に少し進むと野岩鉄道の男鹿高原変電所がある。当駅が存在する意味については、冬季に変電所を点検する際、積雪のため自動車で近付くことができないためとも言われる。さらに進むと男鹿高原駅前広場緊急ヘリポートがある。ウェブサイト上や駅ノートにおいて、駅周辺での熊や猿の出没情報が度々寄せられており、実際に日光市や営林署による「熊注意」の看板も存在する。また保安上、栃木県警のパトカーが駅前まで巡回することがある。かつてこの地域において、総合保養地域整備法（通称リゾート法）に基づくリゾート開発構想があった（「日光・那須リゾートライン構想」）。会津鉄道沿線の「会津フレッシュリゾート構想」と連携する予定であったが、中止となり今に至る。

出典:wikipedia