文字多重放送(もじたじゅうほうそう、英:Teletext)とは、ラジオ又はテレビ放送にて、放送信号に文字コードや図形情報や番組その他の情報を多重(重畳)する放送である。ラジオ放送では、「割り当てられたチャンネル内の空き周波数、ステレオ放送に用いる副搬送波の高域」に、NTSC方式のアナログテレビ放送では「垂直同期と有効映像範囲の間に残されている余白の走査線(垂直帰線区間の21H)」にデジタル化した情報を重畳している。ただ民放地方局(主に東名阪以外の民放各局)で、キー局制作の字幕放送付加番組を時差ネットで放送する場合、設備やシステムの都合などにより、字幕放送に対応できない事もある。NHKについては、一部地域で独自番組を放送するために時差放送となるものも含め、すべての字幕放送付加番組に対応している。もともと「字幕放送」は聴覚障害者のテレビ視聴を支援するために行われているが、ワンセグの開始以降は、聴覚に異常がなくても、周囲の音が大きく音声が聞き取りにくい場所や、公共の場所(公共交通機関車内など)などの音を大きく出せない場所でのテレビ視聴の際にも、ヘッドホン・イヤホン利用の他、字幕放送が行われていれば一つの選択肢として有効になっている。また、用語の漢字表記等(特に番組独自用語)を知りたい時にも有効な手段といえる。他にも、海外のテレビドラマや映画作品がテレビ放送される際、2か国語放送と同時に実施されているときに併用することで、擬似的に字幕スーパー版として視聴するという方法もある。世界初の文字放送(テレテキスト)は、BBC(英国放送協会/イギリス)のシーファクス()である。シーファクスは1974年9月23日にサービスを開始し、BBCの視聴者に対し様々な情報を提供した。2012年10月23日、サービスを終了した。日本では漢字の様に文字数が多く、ビット誤りが起きた際の誤字が人間側で容易に(想像による)訂正できない文字が使われていたため当初はパターン方式での放送が検討された。NHK方式以外にも朝日放送と松下電器(現在のパナソニック)が開発した方式もあったが、1983年10月3日、東京と大阪のNHK総合テレビで、パターン方式による試験放送を開始。聴覚障害者を主な対象として、連続テレビ小説『おしん』のセリフの字幕放送を行ったのが最初とされる。本格的な文字多重放送は1985年11月29日にNHKと日本テレビが開始したのが最初である。NHKは1986年11月29日にハイブリッド方式にてニュース・天気・生活情報などを提供する本格的な文字放送を全国で開始した。2008年3月31日、地上デジタル放送への完全移行の準備のため、字幕サービスを除く文字多重放送の番組が全て終了し、データ放送に集約された。BS-TBSと同じく四角枠に「字幕」。フジテレビと同じく長方形枠に「字幕放送」。書体はテレビ朝日と同じく白文字のみ。かつては独自放送が行われていた関係で、主に大都市圏の放送局では「JO○○-TCMx」(xは独立系事業者が放送を行う場合に付与される連番。以下同じ)というコールサインが付与されていた。その後、放送法改正で字幕放送が「本来業務」に加えられ実質義務化された関係で、字幕放送分のコールサインは本体に包含され、それ以外の独立データ放送部分のコールサインが「JO○○-TDMx」と改められた。このとき、字幕放送のためだけにTCMコールサインを取得していた放送局はコールサインが廃止された。2011年7月24日(宮城・岩手・福島は2012年3月31日)の全国地上アナログ放送終了に伴い、TDMコールサインは完全廃止となった。なお、デジタルテレビ放送は字幕も独立データも最初から含まれているため、独立したコールサインは無い。字幕放送のこと。狭義には北米で行われている字幕放送を指す。NHKによって開発された、FM文字多重放送技術(DARC=Data Radio Channel)について、日本国内の状況について述べる。その受信端末であるパパラビジョン、パパラジーコムについても本項で扱う。
出典:wikipedia
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