ゴン太（ゴンた）とは、いたずらっ子や腕白小僧と呼ばれる男児に付けられる渾名（あだな）。ゴン太の由来としては浄瑠璃義経千本桜の登場人物であるいがみの権太からとされる。時代が下ると、いがみの権太のようなわがままや強情っぱりな人物を指してごんたと呼ぶようになったと考えられる。特に「ごんたを言う」「ごんたする」とは、わがままや強情っぱりな人物を指す関西地方周辺の一部で使われる方言であり、主に駄々をこねる子供に対して使われる。またそのような意味からごんたは関西地方や中国四国地方では、いたずらっ子や腕白小僧などを指す方言になったと考えられる。このため本来は文字で書くものではなく、そのような人物を指す言葉で主に関西および中国四国地方で使われる方言であった。ゴン太そのものは男性の名前であるため男性（男児）に対して使われる。文字で書く場合には単なる「ごんた」と平仮名で書いたりカタカナの「ゴンタ」、また「ゴン太」「権太」「権田」などと書くが、漫画やテレビ番組などでは子供向けのキャラクターに使われる場合には「ゴン太」とする傾向にある。全国的に知られるようになったのは漫画やテレビ番組などを通じて、いたずらっ子や腕白小僧などのキャラクターに対して「ゴン太」と言う名前が付けられることが多く、その結果、元気な男性児童の代名詞となり、現在でも子供向け番組を中心に取り入れられている。ただし単なる語感の良さから使われるケースもあり必ずしも代名詞としてのイメージとキャラクターが当てはまらないケースもある。

出典:wikipedia