HTML5(エイチティーエムエル・ファイブ)は、HTMLの5回目に当たる大幅な改定版である。HTML5はWHATWGによって2004年に定められたWeb Applications 1.0にWeb Forms 2.0を取り入れたものがW3Cの専門委員会に採用され、W3Cより2008年1月22日にドラフト(草案)が発表され、2014年10月28日に勧告された。2016年9月にHTML 5.1が勧告される予定。改訂の主要目的のひとつとして人間にも読解可能でコンピューターやディバイス(ウェブブラウザ、構文解析器など)にも矛盾せず読解されるとともに最新のマルチメディアをサポートする言語に向上することである。HTML5ではHTMLだけでなくXHTML、Document Object ModelのHTML関係の部分、ECMAScriptのAPIも追加になっている。表記はHTML 5.1のようにバージョン表記で小数点以下を含める場合はHTMLと5.1の間にスペースを入れ、HTML5のように小数点以下を含めない場合はHTMLと5の間にスペースを含めない表記法が採用されている。過去のバージョンについてもHTML4やHTML 4.0という表記法が使われている。XMLの文法で記述する場合、XHTML5と表記する。HTML5は、プロプライエタリなプラグインとして提供されているリッチインターネットアプリケーションのプラットフォーム(JavaFX、Adobe Flash、Microsoft Silverlight 等)を置き換えることを標榜しており、ウェブアプリケーションのプラットフォームとしての機能やマルチメディア要素が実装されている。そのためHTML5が普及すればAdobe Flashなどのプラグインは不要になるという意見がある(後述)。2008年以降に発表されたウェブブラウザの多くはHTML5に段階的に対応している。Google Chrome 3.0以降、Safari 3.1以降、Firefox 3.5以降、Opera 10.5、Internet Explorer 9などであり主にaudio要素・video要素・canvas要素への対応が進んでいる(2010年3月現在)。またWebSocketなど、当初HTML5の一部とされていたものの切り離され別の規格として策定作業が進められているものがある。厳密には別仕様書として分離されているものの、一般的には、Web Storage・WebSocket・Geolocation API・XMLHttpRequest Level 2などもHTML5に含める場合が多い。W3CのHTML5 Logoでは以下のカテゴリをHTML5に含めている。文書の文字コードの指定は、meta要素におけるcharset属性やBOMでも可能。また、UTF-32を用いたエンコーディングは禁止となる。従来のHTMLやXHTML規格は、仕様に書かれた文書構造のルールだけではなく、妥当性検証のためのDTD(およびそのほかのスキーマ)を提供していた。一方、HTML5仕様ではスキーマは提供されない。文書構造のために提供されるのはHTML5仕様に列挙されている各種ルールのみである。HTML5仕様は以下のふたつの構文を採用している。一方、従来のHTML仕様はSGMLをその構文に採用している。SGMLおよびその関連仕様を参照しており、規格ごとに以下のような差異もある。主にこのような違いのために、HTML5と従来のHTMLとの間には基本的な文法の差異が多い。以下にその代表的な例を挙げる。SGMLを採用していた従来のHTML規格においては、HTML文書は本質的にSGML文書であったため、HTML規格がそれぞれ提供するSGML宣言を文書の先頭に記述することが仕様上許されていた。一方HTML5の仕様では、HTML構文、XHTML構文のいずれを用いた場合でも、文書中にSGML宣言を記述することは許されていない。HTML5仕様においては、文書型宣言はもはやモード指定以外の意味をなさず、その書式は “codice_1” である。HTML構文では文書型宣言は必須である。XHTML構文では、HTML5で導入される新しい機能を利用する場合は必須、それ以外の場合は文書型宣言は必須ではない。従来のHTML規格で提供されていたDTDがなくなり、また文書型宣言の書式が決まっているため、HTML5ではDTDが利用できず、DTDに依存する多くの機能のほとんどが扱えなくなる。例としては、HTML4以前に扱えていた文字実体参照のほとんどがHTML5では扱えなくなる(XMLは文書内部にDTDを書くこともできるが、上記の文書型宣言の決まりを無視する結果となるため、HTML5の仕様の範疇ではない)。SGMLを採用していた従来のHTML規格では、文書内に処理命令 (Processing instruction) を記述することができた。実際に用いられている例として、DTDを他の処理系で利用するための "architectural support declaration" が存在する (ISO/IEC 15445)。一方、HTML5仕様におけるHTML構文ではSGMLの処理命令は記述できず、同様の機能も利用できない。XHTML構文であればXMLの処理命令は書ける。SGMLを採用していた従来のHTML規格では、マーク区間 (marked section) と呼ばれる仕組みが利用できた。以下に例を挙げる。上に挙げた例のうち、HTML5仕様で利用できるのはCDATAセクションのみである。SGMLのコメントは "-- コメント文 --" という形を取り、マーク宣言中の空白文字の出現が許されている場所に任意の回数書くことができる。したがって従来のHTMLでは文書型宣言の中などでもコメントを挿入することが可能で、例えばISO/IEC 15445の文書型宣言はのようにも書ける。一方、HTML5の文書型宣言にはコメントを挿入することはできない。また、注釈宣言の扱いも従来のHTMLとHTML5では異なる。SGMLを採用していた従来のHTMLでは注釈宣言の中に任意の回数コメントを書くことができるが、HTML5ではHTML構文でもXHTML構文でもこのような書き方は認められていない。また、従来のHTMLでは注釈宣言内の最後のコメントと終了区切り子の間に空白文字を挿入することもできたが、HTML5ではこのような書き方も認められていない。SGMLをもとにした従来のHTMLでは、タグやマーク宣言の終了区切り子 "codice_2" が、文字列 "codice_3
出典:wikipedia
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