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あやなみ型護衛艦

あやなみ型護衛艦(あやなみがたごえいかん、)は、海上自衛隊が運用していた護衛艦(当初は警備艦)の艦級である。砲熕兵器を減じて対潜戦能力に重点を置いており、対潜護衛艦(DDK; Kはhunter-Killerの意)と称される。第1次防衛力整備計画の前後、1955年(昭和30年)度計画から1958年(昭和33年)度計画にかけて7隻が建造され、対潜兵器を若干減じて砲熕兵器を強化した初代むらさめ型(30DDA)とともに配備された。その後、1980年代中盤より退役を開始し、1990年までに運用を終了した。第二次世界大戦後初の国産護衛艦はるかぜ型(28DD)が戦後10年近い技術的空白を埋めるべく旧海軍とアメリカ海軍の技術を参考としたのに対し、あやなみ型は新しい技術を盛り込んだ設計となっていた。設計にはF-102の基本計画番号が付与され、旧海軍の技術者を中心に組織されて警備隊時代より技術研究本部を補完してきた外部組織である財団法人船舶設計協会がこれにあたった。船型は、艦内容積、復原性能の増大、軽量化を図りつつ、風圧面積を減らすために長船首楼船型を採用した。長船首楼船型は、前部と後部の段差の接続部の強度が弱点となってしまうが、前部と後部の接続部を緩やかな傾斜(約13度)を付けた連続した甲板とすることでその問題を解決している。この傾斜甲板は就役後、乗員から「オランダ坂」と呼ばれ通行等の不便さから不評をかったが、設計上は優れたものであったため、むらさめ型、あきづき型にも採用された。艦内容積は、はるかぜ型と比して約2割程、乗員一人あたりの居住区画面積がはるかぜ型の1.74mから2.21mに増加しており、乗員の居住性向上が図られている。また時代に対応して、警備艦として初めて放射能洗浄装置が設置されている。機関は28DDと同じく蒸気タービン方式を採用したが、テストの意味合いを込めて各艦に各々異なるものが搭載されており、本型7隻に対して主ボイラーが4型式、タービンは5型式に及ぶ。蒸気性状は28DDと同じく圧力30kgf/cm(426.7psi)、温度400℃だが、蒸気発生量は「あやなみ」から「うらなみ」の3隻が73トン/時、「しきなみ」以降の4隻は75トン/時に増強されている。タービンの型式は、「いそなみ」のみが「ゆきかぜ」(28DDの2番艦)と同型式の2胴衝動・反動型だが、これ以外の6隻では3胴衝動型とされている。手動嵌脱式の巡航タービンは信頼性に欠ける部分があったことから、「あやなみ」では初めて自動嵌脱式が採用され、「うらなみ」以降では米海軍に倣って直結式とされた。機関配置は、先行するはるかぜ型のものを踏襲したシフト配置とされており、前側の機関が左軸、後側の機関が右軸を駆動している。最大速力は用兵者側が最低でも32ノットを強く要求したため、32ノットとされた。これは、船団護衛中に敵潜水艦を発見した場合、目標に急速接近、攻撃するためにこの程度は必要とされていたためである。本型は、1955年(昭和30年)度計画艦4隻の後、むらさめ型3隻を挟んで1957年(昭和32年)度、1958年(昭和33年)度計画艦3隻の計7隻が建造された。30年度計画艦が前期型、32・33年度計画艦が後期型と呼ばれ、電子装備などが若干異なる。対空捜索レーダーとしては、前期型においては、はるかぜ型で搭載されたアメリカ製のAN/SPS-6の軽量化・改良型であるAN/SPS-12を搭載した。また後期型では、これらをもとに国産化されたOPS-1が搭載されている。ソナーとしては、当初はAN/SQS-11を装備していたが、33年度計画艦では新型のAN/SQS-4 mod.1が搭載された。AN/SQS-4は従来のQHシリーズ(AN/SQS-11など)をもとに発展させて開発され、8〜14キロヘルツの周波数を使用し、探知距離4600メートルを狙ったものであり、米海軍ではディーレイ級護衛駆逐艦より装備化された。これらの捜索ソナーとは別に、攻撃用ソナーも搭載されている。なお、のちに一部艦ではさらにAN/SQS-31(AN/SQS-4 mod.3)に換装したほか、可変深度ソナー(VDS)として、1965年(昭和40年)から1967年(昭和42年)にかけて、「あやなみ」「いそなみ」「たかなみ」にOQA-1A(アメリカ製AN/SQA-10の国産化版)が後日装備された。電子戦支援用の電波探知装置(ESM)としては、アメリカ製のAN/BLR-1の装備を計画したものの、貸与が遅れたことから、前期建造艦はESM装置を搭載せずに就役し、後期建造艦のみがこれを搭載した。前期建造艦については、初の本格的な国産機であるNOLR-1が後日搭載されている。主砲としては、新世代のアメリカ製速射砲であるMk.33 50口径3インチ連装速射砲を初採用しており、前部に2基背負い式で、後部に1基の計3基を搭載した。本砲は後にライセンス生産も行なわれ、1974年(昭和49年)度計画艦に至るまでの各艦種、計44隻に搭載された。砲射撃指揮装置(GFCS)としては28DDで40mm機銃用として搭載されたのと同系列のMk.63が使用されるが、その射撃指揮レーダーは新型のAN/SPG-34に更新された。AN/SPG-34は2・3番砲塔に設置されていた。対潜迫撃砲としては、新世代のロケット砲であるアメリカ製のウェポン・アルファやイギリス製のスキッドの装備を計画したものの、これは実現せず、従来どおりのヘッジホッグを旋回式に改良したMk.15が艦橋前に搭載されることとなった。前部の主砲が背負い式に搭載されるという、護衛艦では珍しい形式を取っているのはその名残であり、仮に新世代対潜迫撃砲の後日装備が実現した場合には2番砲塔を撤去し、ここに設置する予定であった。また海自としては初めて、483mm径のMk.32短魚雷が導入され、各4発装填可能なMk.2落射機が両舷に設置されている。この他、従来通りの爆雷投射機(Y砲)、爆雷投下軌条も搭載された。また、砲の小口径化に伴う砲撃戦力の弱体化を補うため、対水上用として53cm4連装魚雷発射管HO-401を装備しており、後部煙突の両脇に予備魚雷(国産開発の54式魚雷3型)が置かれていた。なお、のちに短魚雷落射機は、324mm径のMk.44短魚雷(後にMk.46)を使用する68式3連装短魚雷発射管に換装されている。あやなみ型は就役後、ワークホースとして長年護衛艦隊を支えた。兵装は、就役時からやや物足りないものであったが、退役するまで大きな変更が加えられることは無かった。旧式化が進行すると、代艦としてはつゆき型が建造されることとなり、はつゆき型の配備が進行すると同時に特務艦や練習艦に転用された後、除籍されていった。

出典:wikipedia

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