石取祭(いしとりまつり、いしどりまつり)は三重県桑名市で行われる祭で、重要無形民俗文化財。石採祭と表記されることもある。30数台の祭車が、鉦や太鼓を12時に春日神社から一斉に打ち鳴らして練り歩く様から、「日本一やかましい祭り」、「天下の奇祭」と呼ばれる。毎年8月第一日曜日の前日(土曜日)の午前0時から日曜日深夜まで行われる。参加する町内毎に祭車があり、それが30数台寄り集まってそれぞれにおはやしを打ち鳴らし練り歩く。土曜日午前0時からを叩き出し、土曜日夜を試楽、日曜日を本楽と呼び、本楽は毎年決められる順序にしたがって桑名宗社(春日神社)前でおはやしを披露する。騒々しい祭であるため、重要な事には厳しいきまりがある。例えば叩き出しは春日神社前でちょうちんが振られた瞬間を開始とするが、一瞬でも先走ると翌年の参加を禁じられる。また、喧嘩なども参加停止となる。起源は、江戸時代初期に神社の祭場へ町屋川(員弁川)の石を奉納した神事といわれる。当時は三祭礼のひとつであったが、独立・発展し今の形となった。1981年(昭和56年)に三重県指定無形民俗文化財の指定を受けた。2007年(平成19年)に「桑名石取祭の祭車行事(くわないしどりまつりのさいしゃぎょうじ)」の名称で、国の重要無形民俗文化財に指定された。6月第1日曜7月中旬(海の日を最終日に6日間)7月20日8月第1日曜3日前(木曜)8月第1日曜2日前(金曜)8月第1日曜前日(土曜)-試楽(しんがく)。8月第1日曜-本楽(ほんがく)。全祭車順番に渡祭を行う。祭終了後、後日第一組 - 上本町、羽衣(本町、北本町、東舩馬町)、西舩馬町、花街(川口町)、江戸町第二組 - 宮通、京町、片町第三組 - 三﨑通、宮北(北魚町、宮町、風呂町)第四組 - 南魚町、田町、職人町第五組 - 吉津屋町、鍜冶町、入江葭町第六組 - 新町、傳馬町、萱町第七組 - 春日町、清水町、宝町(宝殿町、新宝殿町)第八組 - 寺町、堤原、今片町、今中町、今北町第九組 - 東鍋屋町、西鍋屋町、掛樋、東矢田町、西矢田町、福江町第十組 - 馬道、西馬道(馬道二丁目、馬道三丁目)、西栄町(栄町、西川原)、新矢田一丁目、上野町(上野一丁目、上野二丁目)第十一組 - 寿町、中央通、東常盤町石取祭の祭車は、この地域で独自に発達した山車で、典型的には3輪の御所車形式である。高欄の付いた台の中心に12張の提灯が吊り下がった柱が立てられ、柱の先端に角行灯、さらにその先に3本の御幣が立てられている。柱の代わりに造り物が設置されている祭車もある。祭車の両側には、あわせて4~6個の鉦が吊され、後方には大太鼓が1張設置されている。これらの鉦や太鼓を打ち鳴らしながら練り歩く。祭車には、高村光雲、立川和四郎富重、井尻翠雲などの彫刻師が彫刻を施したもの、天幕に豪華な図柄が描かれたもの、漆塗りのもの、百数十年の歴史を持つものがあり、芸術的・歴史的価値の観点から高く評価されている。祭車が売却・譲渡・貸与されることで、周辺地域でも石取祭が行われるようになった。桑名市内をはじめ、東海3県で地元の祭と結びつき、親しまれている。同地域に存在する祭車の総数は約150台に及んでいる。
出典:wikipedia
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