ロールス・ロイス AE 2100は、アリソン・エンジン(現ロールス・ロイス・ノースアメリカの一部門)によって開発されたターボプロップエンジンである。派生系としてT406(ロールス・ロイス AE 1107C-リバティー)ターボシャフトエンジンがあり、同様の高圧コアを使用するエンジンとしてロールス・ロイス AE 3007がある。エンジンは2軸式で二重系統のFADECによってエンジンとプロペラが制御される。民間旅客機用のAE 2100Aと防衛用(主として貨物機)のAE 2100D3の2つの版がある。主たる防衛用のAE 2100D3はオイルラックがあり、全長が長い。AE2100Jは寸法上はD3相当である一方、旅客機並みの補機を装備する。50席のサーブ 2000旅客機とロッキード C-130J輸送機では、エンジンは4,591軸馬力を発生可能で、6枚羽根のDowty Rotol()社製のプロペラを使用する。AE2100 シリーズは大きなセールスを記録した先行するT56(501-D)エンジンからの換装を考慮し、レトロフィットとなっている。すなわち、旅客機用T56-14にはAE2100Aが、貨物機用T56-15にはAE2100D3が対応し、それぞれマウント穴などの形状インターフェイスがT56に合わせた設計となっている。新しいエンジンであるにもかかわらず出力が控えめなのは、機体側の強度の制約からFADECで抑えているためである。レトロフィットがもたらす効果は換装が容易というだけに留まらず、整備用のドーリー(台車)や輸送用コンテナといった大物機材、さらには運転試験設備が流用・共用可能である。
出典:wikipedia
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