川上村(かわかみむら)は長野県南佐久郡の村の一つ。千曲川の最上流部に位置する。日本有数のレタス産地であり、村内の就業者の6割が第一次産業にかかわっている。長野県内で唯一、埼玉県(秩父地方)と境を接する自治体。村の一部は秩父多摩甲斐国立公園に指定されている。村域の東部及び南部は奥秩父山塊の主脈に属し、西部は八ヶ岳の広大な裾野(野辺山高原)の一部、北部は奥秩父山塊の支脈が南牧村、南相木村との村境となるなど、村域全体が1,000mを超える山岳部の高冷地に位置する。
また川上村役場は標高1,185mに位置し、これは役場や役所の所在地としては日本で最も標高の高い場所に位置するものである。
日本最長の河川である千曲川(信濃川)は甲武信ヶ岳山頂直下2250m付近の森林地帯に、梓川としてその源流を発する。
標高が高いために極めて寒冷で、冬季から春季にかけてしばしば氷点下15度を下回る。夏季も冷涼であり、8月の日平均気温は19.5℃と、札幌市の20.5℃よりも低い。降水は夏季の前後、梅雨と秋雨の時期にまとまってあるほかは全般に少なく、日照時間も長い。八ヶ岳山麓や中央高地は縄文時代の遺跡が数多く分布する地域で、村域にも後期旧石器時代から縄文時代にかけての遺跡が分布する。村域には馬場平遺跡や大深山遺跡があり、大深山遺跡は日本で一番標高の高い場所に立地する集落遺跡として知られる。弥生時代の遺跡は少ない。古墳時代から奈良時代のものとされる遺跡は現在認められていないが、平安時代の遺跡は確認されている。また、平安後期の保元の乱に縁のある伝説が伝えられている。戦国時代に信濃は甲斐国の武田氏の領国となり、武田領国においては甲斐本国の黒川金山(山梨県甲州市)をはじめ金鉱山の開発が行われているが、川上村でも梓久保金山遺跡において金鉱山の採掘・精錬用具や金粒付着土器が出土しており、金の採掘や精錬作業が行われていたと考えられている。近世に信濃国では小藩が分立するが、当村域は幕府直轄領として八か村が成立する。すべて村立第二次大戦後は、カラマツの苗木の栽培が盛んに行われたことがあり、全国各地に植林用として出荷された。現在は、日本有数のレタス産地として知られ、一戸あたりの平均年収(正確には年商)は2500万円を越える。夏が短い高冷地での野菜栽培は、夏季集中型を取らざるを得ないため、未明から深夜までの長時間農作業が必要となる。以前から全国各地の学生アルバイトなどを季節労働的に募集して労働力需要を補っていたが、近年は外国人研修制度を利用するなどした中国人などの外国人が農作業を支えている。しかし、2012年には中国人研修生からとされる投書を基に日本弁護士連合会が調査を行った結果、長時間労働、過少な残業代、罰金制度等による人権侵害があったとして改善を勧告。2014年6月には米国も日本政府に対して名指しで改善を求めた。さらに、2014年9月には東京入国管理局から5年間の研修生の受け入れ停止処分を受け、実習生の受け入れを行っていた川上村農林業振興事業協同組合(理事長:由井久)は11月に解散を決定。JR小海線 信濃川上駅(御所平)国道は通過していない。最寄の国道は国道141号(南牧村ほかを通過)。長野県天然記念物 川上犬
出典:wikipedia
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