2シーズン制は、スポーツ競技の2年間のシーズンを1つとみなし、2シーズンの成績で真の優勝者(チーム)を決める制度である。通常、スポーツ競技は開幕から閉幕までを1つのシーズンの成績で争われるが、これを前期の成績と、後期の成績との2年間の成績で争う方式にしたものが2シーズン制である。それぞれのシーズンでの優勝者は、優勝決定戦(プレーオフなど)でシーズン優勝を争う。なお同一チームが前期・後期ともに制覇した場合、優勝決定戦は行わず該当チームを優勝とするケースや、2位チームと優勝決定戦を実施するケースなどがある。各国のスポーツにおいて、2シーズン制が実施された例を挙げる。メジャーリーグベースボールではに実施された。この年はシーズン途中に選手会が50日間に及ぶストライキを決行し、シーズンが同年6月12日から8月8日まで57日間中断された。このため、開幕から6月11日までを前期、8月10日から閉幕までを後期とし、地区優勝決定戦(ディビジョンシリーズ)を実施した。日本プロ野球では、1937年と1938年および、1973年から1982年の2度、2シーズン制が実施されていた。この他、二軍でもウエスタンリーグが2003年と2004年の2年間実施していた。また、パシフィック・リーグは変則的な2シーズン制として、1952年に7チーム18回総当り戦の後、上位4チームによる4回総当り戦が実施されていた。全チーム参加する予選リーグが前期、上位チームだけ参加する決勝リーグが後期に相当していたが、決勝(後期)リーグ進出チームの通算成績は予選(前期)・決勝(後期)通算で決定した。独立リーグにおいては、四国アイランドリーグplusが2006年から、ベースボール・チャレンジ・リーグが2008年からそれぞれ2シーズン制でリーグ戦を行っている。2009年発足の関西独立リーグは初年度より2シーズン制を採用した。2014年発足のBASEBALL FIRST LEAGUEは2015年に2シーズン制を導入したが、2016年は再び1シーズン制に戻っている。また日本女子プロ野球機構も2012年までは、2シーズン制(年間40-60試合を半分ずつに区切る)で争う方式を取っていた。韓国プロ野球では、1982年から1988年まで実施されていた。台湾プロ野球の中華職業棒球大聯盟では2000年から実施されている。Jリーグでは、1996年と2005年から2014年までを除いて2ステージ制を実施している。日本フットボールリーグ(2代目JFL)ではシーズンの全体の総当たりを、1999年のみ前中後期(3回戦総当たり)、2000年から2011年まで(1回戦総当たりだった2002年は除く)は前後期(2回戦総当たり)に分けて開催されていたが、これは、天皇杯のシード権獲得クラブ決定のためであり、年間順位はシーズン通しての成績で決定されていた。2014年から再び2ステージ制となったが、2011年までとは異なり、年間全26節を13節に区切り、それぞれのステージ別順位を定め、1位が異なる場合はホーム・アンド・アウェー方式によるチャンピオンシップ(決勝戦)を行う。3位以下の通年順位は前後期の合計による。なお、2012年と2013年は通年制だった(天皇杯のシード枠は従前同様前半戦終了時の1位クラブ)。日本フットサルリーグでは2013年-2014年シーズンのみ2ステージ制を採用した。これまでは1シーズン3回総当たり(ホーム・アンド・アウェーで各1回ずつ、もう1回はセントラル方式<中立地集結型>か、どちらかのホームタウンでもう1試合)としていたが、2ステージ制の採用により年間の総当たり回数を1回追加して4回(ホーム・アウェー各2回ずつ。ただし年間12試合のセントラル方式が含まれる)とした。決勝トーナメントは各ステージ1位クラブ同士の直接対決ではなく、各ステージそれぞれの18節終了時点での成績をポイントとして置き換え、その獲得ポイント上位の4クラブによるステップラダー方式(1位は決勝、2位は準決勝にそれぞれシード。3位と4位で1回戦を行う)のトーナメントであった。Kリーグでは2004年から2006年まで実施されていた。前期・後期制覇チームに、それ以外のチームでの年間通算成績上位2チーム(ワイルドカード)を加えた4チームがプレーオフに進んでいた。アルゼンチン1部リーグ「プリメーラディビジョン」では1991年/1992年シーズンから年間2回総当りを「アペルトゥラ」(前期)と「クラウスラ」(後期)の2ステージ・それぞれ1回ずつ総当りのリーグ戦で優勝を争っている。2011年/2012年シーズンまでは優勝クラブが異なった場合であっても年間決勝戦は行わず、それぞれのステージの優勝クラブ+それ以外のクラブで年間の総合勝ち点上位3位までにコパ・リベルタドーレスの次のシーズンの出場権が与えられる仕組みだった。2012年/2013年のシーズン以後は前期を「イニシアール」、後期を「フィナール」とそれぞれ称し、それぞれのステージ1位が異なる場合、後期修了後に年間総合優勝をかけた決勝戦「フィナール・カンピオナート」をセントラル開催(中立地一発勝負)で行う。3位以下(前後期が同じ場合は全クラブ)の順位は前後期の通算で決定する。フィリピンプロバスケットボールでは2004-05シーズンから実施されている。前期はフィリピン・カップと呼ばれ、フィリピン人選手のみが出場選手登録できる。後期はフィエスタ・カンファレンスと呼ばれ、外国人選手の登録が認められる。他のプロリーグでの2シーズン制とは異なり、年間王座決定戦は行われない。
出典:wikipedia
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