カグラコウモリ(神楽蝙蝠、学名:"Hipposideros turpis")は、翼手目カグラコウモリ科カグラコウモリ属に属するコウモリ。日本では、石垣島、西表島、与那国島、波照間島に分布する。タイにも分布するが、日本のものと同種とする説と別種とする説がある。日本国内に生息する、唯一のカグラコウモリ科の種であり、本科の北限種である。前腕長65-72mm、頭胴長68-89mm、尾長40-52mm、体重20-32gになる。褐色系の体毛をもつ。鼻葉の後葉の上端は尖らず、中央の突起がない。この鼻葉が神楽の面に似るため、この和名がついた。昼間は洞穴に生息する。多い時には1000頭をこえる大群を作る。西表島大富地区では、10000頭以上の大きな集団が知られている。本来はこの程度の規模の群れを作る種だと考えられている。洞窟の天井に1頭ずつのなわばりを作り、体を接触させずに一定の間隔を保ってとまる。食性は昆虫食で、大型のガ、セミ、甲虫などを捕食する。自然植生の林内で採餌するが、ねぐらの近くに適した場所がない時は、集団で列をなして5km以上離れた場所まで移動し、そこで分散して採餌する。その際、あまり開けた場所を通らずに移動する傾向がある。出産期は5月後半から6月で、1回に1頭を産む。幼獣は35日ほどで飛翔できるようになるが、繁殖が可能になるのは、多くの個体が3歳である。哺育期間は、他のコウモリより2倍ほど長く2ヶ月間である。秋に脂肪を蓄積し、冬は冬眠する。この際も1頭ずつ間隔をあけてとまる。与那国島や波照間島では、かつては大きな群れがいたという洞窟で、個体数が激減したり放棄されたりしている。土地改良によって洞窟が減少したり、洞窟内部の環境が変化したりしたこと、および森林の減少や周りの環境からの孤立化、繁殖洞に対する人間の撹乱などがその原因と考えられている。
出典:wikipedia
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