


『故郷の詩』(こきょうのうた)は、日本のアダルトゲームブランドWaffleが発売した、Windowsパソコン用の、ファンタジー世界を舞台とする成人向けシミュレーションゲームである。パッケージソフトとしての発売は2006年9月22日、その後2007年6月6日よりしかげなぎ原画によるファンタジーアドベンチャーゲーム『メイドと魔術師』発売記念としてダウンロード販売を開始、さらに2008年11月4日に“毒島音露”シリーズなど同ブランド22作品と共にダウンロード版を大幅に値下げした。震災によって故郷のラット島を破壊され孤児となった主人公・カルトが、同じく孤児となった少女・ルルホと共に島を復興させるべく、栄える港町・ベルファルドへ出稼ぎに行く物語である。カルトは働いて賃金を稼ぎ島に残ったルルホに仕送りする一方で、同じ屋敷で働く使用人や町の人々と交流を深めていく。成人向けには珍しい育成シミュレーションゲームで、プレイヤーはカルトの立場で多くの賃金を得るべく工夫しながら、ルルホの成長を促して間接的に島の復興を目指すことが目的となる。Waffle作品に多く見られる陵辱や鬼畜表現が無く、主人公と性的関係を持つ可能性があるヒロインは複数居るものの一度に1人としか関係を持てず、そもそも性描写に主眼を置く作品ではないのでゲームの進め方によっては性描写を見なかったり、ゲーム内で最長10年(480週)にも及ぶプレイ期間など、一般的なアダルトゲームよりは恋愛シミュレーションゲームもしくは副次的に恋愛要素を持つ育成シミュレーションゲームに近い特徴を持つ。ゲームは一ヶ月を4週間(1週間は1ターンに相当)に分け、第1週から第3週にかけてベルファルドで「屋敷行動」、休暇となる第4週はラット島で「自宅行動」と2体系に変化する行動を行いながら進行する。行動は前者が「(カルトの)行動ポイント」、後者は「(ルルホの)元気ポイント」を消費して行われ、プレイヤーの任意で翌週に移る。ほとんどの行動は必要なだけポイントが残っていれば何度でも繰り返すことができる。「屋敷行動」では屋敷で働いて賃金を稼ぎ、ヒロイン達と交流を深めたり、手紙や商店で買った道具をルルホに送ったり、金銭を支払って食事をし行動ポイントを回復することができる。酒場でバイトをすることもでき、これは屋敷の賃金より高額の一時報酬を得られるが、副業なので屋敷での評価は下がる。行動ポイントは使用人階級に応じて週初めに一定量回復し、余剰を次週に持ち越すこともできる。月初めには「評定会議」が開かれ、前月の働きに応じた報酬が得られ、成績によって昇進の機会がある。一方、月初めには所持金でルルホに送る一ヶ月分の食料を買う必要がある。「自宅行動」はラット島の自宅でルルホと家事や遊びを行い、彼女の性格傾向や特技に関する能力値を変化させる。予め屋敷行動で特定の道具を購入するとルルホの能力値がその場で変化したり、自宅行動の選択肢が増える。ルルホは毎週、プレイヤーが屋敷行動を終える際に1度だけ島の復興に関する仕事を試みるが、その成否は彼女の性格傾向や特技とランダムに選ばれる作業との相性によって左右される。但し、ラット島の住人と友だちになれば協力を得て成功率が上がることもある。その結果蓄積される「復興ポイント」の最終値がエンディングの変化に影響を与える(他にヒロインの好感度も影響する)。元気ポイントは月初めにカルトが送る食料の量(満腹度に対する供給割合)によって決まる。ヒロインには友情(交流レベル)と異性感情(恩義)が別々に設定され、性的関係を持てるほど親密になるには使用人階級を高くした上で、それら2つの好感度を高める必要がある。ヒロインと親しくなるとデートなど特別なイベントが起きたり、彼女らが主人公の仕事などに協力して効果を増加させる確率が上がる。なお、ゲームの進め方やイベント発生条件は「チュートリアル」や「ヒントボタン」でゲーム中いつでも参照でき、任意のイベント発生条件を画面内に常に表示させておく機能もある(それらヒント機能を隠すことも可能)。貧しいが穏やかだったラット島をある日突然、大地震と大津波が襲った。孤児となった少年カルトは、やはり孤児となった少女ルルホと兄妹として助け合い暮らし始めるが、環境をひどく破壊された島での自給生活は絶望的なため、街で復興資金を得ようと決意する。泣きじゃくるルルホを説得し1人で海へと漕ぎ出したカルトだったが、嵐に遭い投げ出されてしまった。遭難したカルトは港町ベルファルドの浜辺に打ち上げられ、領主の使用人たちに救助された。領主邸を当座の宿として仕事探しを始めたカルトだが、ラット島からの移民を多く受け入れた街では仕事が見つからず、憔悴していく。見かねたメイドたちから彼の事情を伝え聞いた領主は、カルトを使用人として雇うことにするのだった。こうしてカルトは、ベルファルドの人々の温かさに支えられながら、ラット島で待つルルホの生活と島の復興のために働くことになったのである。
出典:wikipedia
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